第5回 西原地区まちづくり懇談会 開催結果

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ページID1009733  更新日 令和6年3月8日

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開催日時 平成22年10月22日(金曜日)午後6時30分から午後8時
開催場所 西原地域コミュニティセンター
参加人数 21人
開催内容

  • 地域代表あいさつ
  • 市長あいさつ
  • 地域代表者意見
    1.西原小学校のプールの改築及び体育館の補修について
  • 自由討議
    1.空き地の管理について
    2.蓬莱大黒通りについて
    3.固定資産税について
    4.宇都宮工業高校跡地の利用について
    5.徘徊要介護者の見守りネットワークについて
    6.蓬莱町の彫刻屋台について
    7.行政からの調査依頼等について
    8.新川の水について
    9.街路樹や公園の樹木の剪定につい
    10.魅力ある学校づくり地域協議会における地域コーディネーターの補助金について
    11.生活保護受給者の住居について
     12.西原小学校のプールの老朽化について
  • 市長謝辞

(注意)内容は要約して掲載しています。

地域代表者意見

1 西原小学校のプールの改築及び体育館の補修について

(意見)
 学校のプールは、築後57年が経過し、水のろ過器やプールサイドの床が老朽化しており、更衣室も使用の限界を超えている。漏水やプール内の塗装のはがれもあり、地域としては、児童のけがや事故の発生を大変危惧している状況である。また、児童が教室で着替えてプールに歩いていく状況を見ていると、本当に古いプールだと感じる。児童のことを考えて、是非とも早急な改築を要望する。
 また、体育館も築後31年経過し、建築物としてはかなりの年数が経過している。敬老会や選挙の投票所等にも使用されており、地域住民にとっても大変重要な施設となっている。壊れている場所を色々補修してもらったが、窓の開閉もままならず、照明やドアの開閉にも不具合が散見される。早急な補修を要望する。

回答:市長
 公共施設の老朽化は、全国の自治体にとって大きな問題の一つである。日本の高度成長を支えてきた公共工事がある程度時間が経過し、リニューアルしていかなければならないという時代になった。
 宇都宮市には、小学校が68校、中学校が25校、合計93校あるが、校舎や体育館、プールが大変古くなってきた。校舎や体育館の耐震補強工事や改築、新築については、年度計画を立てて進めている。耐震補強工事が必要な校舎と体育館については、5年後の平成27年には耐震補強工事をすべて完了したいと考えており、特に耐震数値の低い建物については、今年中に耐震補強工事を完了したい。その後で、校舎や体育館、プールの改築について、検討していきたいと考えている。
 なお、危険箇所がある場合には、すぐに改修や補強を行っていきたい。

自由討議

1 空き地の管理について

(意見)
 町内に100坪くらいの空き地があり、10年以上荒れている。毎年雑草が背丈以上に伸びており、近隣の方が市に対処してもらいたいとお願いしたが、改善されていない状況である。
 17日に一斉清掃を行った際に、自治会で雑草を刈り取ったところ、自転車や消火器など不法投棄されたごみがあった。自転車は自治会の育成会の廃品回収で処分できたが、消火器は処分できなかった。そこで、消火器の処分を市役所にお願いしたが、まだ処分されていないので、早急に処分してもらいたい。

回答:市長
 私有地の適正管理について、宇都宮市では、平成20年に「みんなでごみのないきれいなまちをつくる条例」を定め、私有地の適正管理を所有者等に定めたところである。
 その私有地において、雑草の繁茂や廃棄物の投棄が見受けられた場合は、所有者等が管理するよう指導していきたい。

2 蓬莱大黒通りについて

(意見)
 都市計画道路3・4・102(宇都宮日光線)について、平成20年に現地説明会が2回あったと思うが、工事に予算が回ってこないと聞いている。
 毎月1回第3日曜日に町内の清掃をしているが、そのときにいつも話題になるので進捗状況を伺いたい。

回答:市長
 蓬莱大黒通りについては、都市計画道路として整備すると表明し、地元の皆様への説明会も開催した。現在では状況が変化し、市の財政状況も厳しくなり、国からの補助金も減少しているが、事業については今後も進めていく。
 道路を拡幅するためには、土地を買収しなければならないが、地権者の皆様に御理解をいただきながら、買収できるところから買収を進めている。今年の夏の時点で、約25パーセントの土地を取得したところである。
 宇都宮市としては、できるだけ早く拡幅して、平成通りと一緒に有効に活用していきたい。

3 固定資産税について

(意見)
 古い空き家が多くあるが、取り壊すと固定資産税がかなり高くなるため、そのままにしているという方が多いと思う。防犯や防火、宇都宮の美観が非常に損なわれるので、税法を変えるように話題として取り上げてほしい。家を取り壊しても、固定資産税が高くならないように、固定資産税の改正について考えてもらいたい。

回答:市長
 税法の改正については、空き家を減らすためのよい手掛りだと思うので、その話を一度、国にさせていただきたい。空き家が多い理由の一つとして、既存の家屋を取り壊す費用が高いため、土地の購入や家の新築を躊躇し、空き家が増える傾向にあるようである。また、古い建物を取り壊すと産業廃棄物になるが、産業廃棄物を処分する場所が少ないためになかなか単価が下がらないというジレンマもあると思う。

4 宇都宮工業高校跡地の利用について

(意見)
 平成18年度のまちづくり懇談会において、宇都宮工業高校の移転後の跡地に一条中学校を移転してほしいと要望したと聞いているが、どのような状況になっているのか伺いたい。宇都宮工業高校の跡地がそのままになると防犯上も心配なので、跡地利用についてできるだけ早く、西原地区で要望しているように一条中学校が移転されることを願っている。

回答:市長
 宇都宮市としては、宇都宮工業高校が雀宮駅東口に移転した後の跡地を宇都宮市に売っていただきたいと県に申し入れているが、県では様々な公共施設の代替地として跡地を利用することを考えているようである。
 県が工業高校の跡地を宇都宮市に譲渡するということになれば、宇都宮市としては一条中学校を現地建て替えではなく、工業高校の跡地に移転したいと思っているので、これからも県に申し入れをしていきたい。

5 徘徊要介護者の見守りネットワークについて

(意見)
 最近、デイサービスセンターを利用している一人暮らしの高齢者が徘徊するようになり、頻繁に警察に保護されるようになった。ある日、この利用者が警察に保護され自宅に送られてきたところに、デイサービスセンターの職員が通りかかった。警察官に話を伺ったが、自分の電話番号を聞かれたので回答したところ、この利用者が警察に保護されるたびに、日曜日や夜間でも警察から連絡がくるようになり困ってしまったと聞いている。
 新聞に、宇都宮市では「高齢者見守りネット」が整備されていると掲載されていたが、見守りネットには徘徊する要介護者は含まれていない。徘徊者の保護や身元引受けについてもネットワークが必要だと思うので、行政に地域の皆様の力を借りられるような体制を整備してもらいたい。

回答:市長
 高齢者の増加に伴って、徘徊する要介護者が増えると予測される。宇都宮市としては、自治会の御協力をいただきながら進めている「ひとり暮らしの高齢者の見守り」や「緊急通報システム」などをはじめているほか、「災害時要援護支援制度」という制度も進めてきた。
 今後、徘徊する要介護者への対応について研究させていただきたい。

6 蓬莱町の彫刻屋台について

(意見)
 蓬莱町の彫刻屋台は、市の指定民俗有形文化財になっている。この屋台は、今から165年くらい前に建造され、今まで引き継がれてきた。市制80周年のときに一度出してから、ふるさと宮まつりにも5年から10年の間隔で6回参加している。
 伝馬町の彫刻屋台には収蔵庫があり、そのまま引き出せるのでよいが、蓬莱町の彫刻屋台は収蔵庫がないため、組立てと解体が必要になる。西原地域の皆様の協力によりボランティアで行っているが、2日間の宮まつりのために、町内に2週間展示しておかないといけない。展示するための仮設の小屋づくりや夜間の警備などで約80万円から100万円かかる。今回は宮まつりの実行委員会から25万円の補助と西原地域の全面的な協力による寄付金により屋台を出すことができた。5年後の宮まつりあるいは市制120周年には彫刻屋台を出せるかもしれないが、それ以降は引き出すのが難しくなると思う。
 伝馬町の彫刻屋台は、6、7年前に国から4,300万円の補助金をもらい全部修復した上に、県と市、地域の負担により約1,000万円で収蔵庫をつくったと思う。私としては、蓬莱大黒通りの道路拡幅に伴って、町内に収蔵庫をつくり、後世まで彫刻屋台を残したいという気持ちがある。市の文化課と何回か話をしており、収蔵庫をつくるための助成金があるのはわかっているが、助成金だけでは1世帯当たり15万円から20万円の負担が必要になる。
 収蔵庫をつくる土地や資金の問題などがあるが、5年間隔の中で何らかの助成等を行政からしてもらえるならば、町内としても早めに方針を決定できるので、市の協力をお願いしたい。

回答:市長
 宇都宮市では、彫刻屋台に限らず、例えば合併した河内の逆面獅子舞の修理なども新たに補助制度をつくり活用していただいている。伝統文化や歴史をしっかり守っていくことは大切である。
 西原地区は文化や歴史が大変多くあるところだと思う。中でも、大変伝統がある彫刻屋台を今でも保存しており、相当御苦労されていることと思う。まして、歴史的資産を宮まつりに出すのだから、地域の皆様が一致団結されたのだと思う。
 宮まつりに屋台を出すことへの補助や屋台の修理に関して、宇都宮市としては2分の1の補助をしているので、これからも御活用していただきたい。
 また、屋台の保管場所については、道路の拡幅に伴う補助や文化財の収蔵庫をつくるための補助について、市や国に補助制度があるのかを調べ、改めて御連絡したい。

後日回答
 文化財の指定区分については、国、県、市に分かれており、それぞれの区分に基づいた要綱により、補助対象や補助率、上限額などが定められている。
 「蓬莱町の屋台」は、平成13年3月13日に宇都宮市の民俗有形文化財に指定されていることから、「宇都宮市文化財保存事業費補助金交付要領」に基づき、文化財の修理費や、収蔵庫の新築等の補助金の交付を受けることができる。文化財の修理費は、補助率が事業費の10分の9以内で、上限が500万円となっており、収蔵庫の新築は、補助率が事業費の2分の1以内で、上限が200万円となっている。
 また、民間財団等の補助金で活用できるものがある場合には、情報を提供する。
 なお、道路の拡幅に伴い、屋台の保管場所が計画線内にあり、移転が必要な場合には、補償金を支払い、移転していただくことになるが、今回の事案のように計画線の外に設置されている場合には、補償の対象とはならない。また、道路事業において、収蔵庫に対する補助制度はないので、御理解いただきたい。

7 行政からの調査依頼等について

(意見)
 花房1丁目は、西原小学校、簗瀬小学校、宮の原小学校、西小学校の4小学校区に囲まれている。昔からのまちなので、学校区自体は差し支えないと思っているが、市の行事や調査などが学校区別に行われることには、問題があると思っている。
 例えば、毎年、ひとり暮らしの高齢者の調査があるが、調査が一回で終了したことはなく、いつも調査した中に他地区の方がいたり、他地区に自分の調査区の高齢者がいたりする。また、敬老会についても、隣の家の学区が違うことにより、やり方が異なり色々と支障がある。
 市が実施する調査などについては、各課で調整し、自治会単位で実施できるように検討してもらいたい。

回答:市長
 宇都宮市には39地区の連合自治会があるが、会長の皆様に御協力いただかないと行事や調査などが実施できない。
 学校や市役所にもこのような事例があると思うので、実情を整理させていただき、改善できるところから改善していきたいと思う。

8 新川の水について

(意見)
 新川の水は、桜まつりのときには流れているが、それ以外は流れていない。子どものころは、蛍が飛び、メダカなどもいた。なぜ水を流さないのか伺いたい。

回答:市長
 新川は、普段から水量が少なく、揚水で水を揚げるとなると、ポンプ等を設置する必要があり、相当な費用がかかってしまう。しかし、桜まつりの期間だけは、地域の皆様に楽しんでいただけるように水を流している。

9 街路樹や公園の樹木の剪定について

(意見)
 街路樹や公園の樹木の剪定時期を落ち葉が落ちる前にお願いしたい。陽西通りは、一斉清掃の前に剪定してもらい非常に助かった。明保野公園のケヤキの木についても、落ち葉が落ちる前に剪定してもらえれば、道路もきれいだし、民家の雨どいに落ち葉が入ることもない。予算措置がされていなければ仕方がないが、予算があるなら落ち葉が落ちる前に剪定をお願いしたい。

回答:市長
 公園の樹木や街路樹、河川の雑草や水草については、予算を措置し計画的に管理している。なるべく落ち葉が落ちる前や草などが伸びる前に剪定や草刈りを実施するようにしているが、タイミングが合わない場合もある。今後も状況に応じて進められるよう、努力したい。

10 魅力ある学校づくり地域協議会における地域コーディネーターの補助金について

(意見)
 西原小学校では、サポーター会議という「魅力ある学校づくり協議会」がある。市、県、国から3年間補助金をいただいている。今後もコーディネーターの人件費などの確保はずっと続いていくが、市、県、国からの補助金は3年で終了してしまうのか。
 今後も補助金を継続できるのならば継続してもらいたい。

回答:市長
 国の事業でコーディネーターをつけていたが、国からの予算がなくなるので、今後どのようにしていくのかについて、庁内で会議が始まった。いただいた御意見は、現場のPTA会長からの生の声として生かしながら、会議の中で議論させていただく。

11 生活保護受給者の住居について

(意見)
 民生委員として担当している地域に集合住宅があるが、このマンションに20人を超える生活保護受給者が入居している。市役所が生活保護の手続きをして、そこを紹介しているようだが、何故ここ2、3年で、この集合住宅に生活保護受給者がこんなに集まるのか。通学路になっており、周囲の人が異常に感じていることからも、その理由を聞かれる。
 法的に取り締まることはできないと思うが、ときどき夜間に警察沙汰もあり、地域の住民も心配しているので、何らかの対策をお願いできないか。

回答:市長
 宇都宮市も平成16年度は生活保護費の当初予算が年間に78億円前後だったが、平成22年度は約110億円になっている。経済も悪くなっているので、そういう状況が目に入ってくる時代になったのだと思う。
 不正に生活保護を受給している方たちではないと思うが、どういう状況でその集合住宅に生活保護受給者が集まってしまったのかについて、早速所管部署で実態調査をしたいと思うので、改めて御連絡したい。

後日回答
 宇都宮市社会福祉事務所では、生活保護受給者の方へ特定の物件の紹介は行っていない。当該集合住宅に生活保護受給者の方が、多数居住することとなったことについては、通院している病院への交通の便がよいこと、また家賃が単身保護世帯の住宅扶助基準額内であることなどが理由であると推測される。
 生活指導については、定期的な訪問を通して、常に良好な生活の維持と向上に努めるように指導をしているが、指導にかかわらず、周囲の住民の方に御迷惑をおかけするようなことがあれば、随時個別に訪問を行い、生活改善に向けた強い指導を実施していきたいと考えている。

12 西原小学校のプールの老朽化について(参考)

(意見)
 この地域は、学校を皆様で支えてくれているすばらしい地域である。プールに関しても、地域協議会の予算に関しても、本当に学校のことを考えていただいている。
 西原小学校のプールは、昭和28年、小学校が40周年のときに、地域の方が子どもたちのために寄付を集め、つくっていただいたと聞いている。市民の方にも開放するということで、市民プールのような役割も果たしていたようであるが、このように地域の善意でこのプールはできあがった。
 しかし、プールの老朽化が激しく、壁面や床などの塗装がはがれており、子どもたちが踏むと大変危険な状況であるので、早めに対応をお願いしたい。

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