第1回 西地区まちづくり懇談会 開催結果

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1009717  更新日 令和6年3月8日

印刷 大きな文字で印刷

開催日時 平成23年7月21日(木曜日)午後6時30分から午後8時
開催場所 西地域コミュニティセンター
参加人数 45人
開催内容

  • 地域代表あいさつ
  • 市長あいさつ
  • 地域代表意見 
    1 地区防災会再構築について
    2 大家さんとの情報共有・発信について
  • 自由討議
    1 中心市街地のイベントに西地区を加えることについて
    2 管理責任者不在の空き家や施設の活用について
    3 西小学校の移転について
    4 街路樹について
    5 釜川の管理について
  • 市長謝辞

(注意)内容は要約して掲載しています。

地域代表意見

1 地区防災会再構築について

(意見)
 平成10年に防災会が発足し、この間組織図も構築し、13年間自然災害も無く過ぎてきたが、3月の震災で、地区内ではけが人や火災はなかったが、瓦屋根や石塀の倒壊など、多くの被害があった。
 今回の災害で、自治会加入者や未加入者などを含めて、みんなが同一の体験をしたことで、防災会のあり方を改めて検証し、防災組織として機能できるよう、早急に見直していく必要があるのではないかと考えている。
 今回の災害では、西小学校内に避難所が開設され、校庭には300名ほどが避難し、宿泊した方が40名ほどいた。隣接する防災倉庫には、避難所に供給できる備品があったが、利用されることはなかった。もっと防災組織を活用してほしかったと思うが、活用されなかった原因として、防災組織と行政との連携不足が考えられる。
 行政も多方面で忙しいとは思うが、防災意識が高まっている今、行政と地区防災組織との情報の共有や、防災組織の支援をお願いしたい。

回答:市長
 防災計画あるいは地域の皆様の各種防災会、あるいは自治会の皆様方の日夜の訓練等で十分に対応できると思っていたが、突発的な想像以上の災害に対してうまく機能できなかったことは本当に反省をしている。
 情報の共有については、今回の反省点の中ですぐにでも改善しなければならないと考えている。あれだけの規模の災害になると、電気が停電し、電話や携帯が不通になってしまうので、情報がうまく伝わらないことが大きな課題であると思う。
 市としては、停電の有無にかかわらず、無線等でいつでも連絡がとれるような体制づくりについて、今後の反省を含めた防災計画の見直しの中で行なっていきたいと考えている。例えば、避難所となっている施設や学校などに無線を配備し、地域の皆様との連絡はもとより、行政間や各種団体との連絡等にも使用できるようなものを体系としてつくっていきたい。
 計画見直しに入ったばかりなので、明確なお話はできないが、今回の震災をもとに、十分な補完をしていきたいと思う。

2 大家さんとの情報共有・発信について

(意見)
 少子高齢化が進む中で、中心市街地に人が少なくなっていることを感じる。高齢化が進む中においては、中心地に人が住み、活気があることが求められるのではないかと思う。
 最近は、商店街の空き店舗が目立っており、行政も空き店舗対策事業などの助成金等を支出しているが、なかなか借り手が無い状況である。
 大家さんが個々に情報を発信するだけではなく、大家・商店街・行政が一丸となり、連携して、店舗の空き状況や家賃などの情報の共有と、情報の発信というものを考え、そのような支援をしていただきたいと考えている。
また、中心部に出店しやすくするためにも、中心部の固定資産税の軽減も視野に入れてもらいたい。
 最後に、ユニオン通りからの要望であるが、東京街道を挟んで西側に共同トイレがない。ユニオン通り内にほっとStation(ステーション)があるが、補助事業なので、補助金が無くなると継続できなくなる。また、利用できる時間が決まっているので、いつでも利用できる公共のトイレを西側に設置していただきたい。 

回答:市長
 ユニオン通り商店街の皆様には、大変な御努力をいただいている。例えば、店舗が空くと皆様で情報を共有し、そこに新しいお客さんを探そうというような努力をしていることも、空き店舗対策連絡協議会の中で情報としてお話をいただき、現地も視察をさせていただいた。地元の皆様が真剣に動き、そこに行政も一緒になることで、強みを増していくのだと思う。よい形がスタートしたので、これからも行政を含め活用していただければと思う。
 市としては、どんなことにも対応していきたいと思うし、皆様の御要望をなるべくお伺いし、皆様にやってよかったと言われるような事業にしていきたいと考えている。
 中心市街地については、「定住人口を増やす」、「交流人口を増やす」という二面の作戦を立てている。
 定住人口を増やすことについては、国、県と力を合わせて再開発事業等を推進していく。空き店舗対策については、補助事業を開始して今年で6年目になる。また、住宅の家賃補助等も行っており、その結果、若干ではあるが人口が増加した。特に中心市街地の人口で一番減少していたのが0歳から16歳までと22歳から44歳までの世代である。高齢者の方は住みやすいということもあり、中心市街地に移り住む方が増加している。あらゆる世代が住んでいないとコミュニティを保つことができないので、減少してしまった世代を対象として家賃補助を開始し、その世代が少しずつ増加した。小学校も全部ではないが、児童が増えたところもある。
 現状をしっかりと認識し、現状に即した補助事業を実施しないと、効果がない。昨年度から大家さんや商工会議所の皆様、商売をしている店子の皆様などに集まっていただき、空き店舗対策連絡会議をつくり、制度の見直しを図った。本年度から新たな制度がスタートしたが、万能ではないと思うので、時代に即しているかどうかについて、一年経過を見て、制度を見直していくことを考えている。
 宇都宮まちづくり推進機構では、ホームページで空き店舗の情報などを提供しているが、一方通行に終わってしまうおそれがあるので、大家さんを含めた空き店舗対策連絡会議の中で、補助制度だけではなく、様々な情報が共有できるような仕組みづくりについても提案していきたいと考えている。
 また、ユニオン通りの中に、新たにトイレを整備することは難しいので、東武宇都宮駅の交番のところに整備されているトイレを御利用いただきたい。
 固定資産税については、地方税法の一部改正が平成16年度にあり、中心市街地と周辺部の是正が一部なされた。中心市街地、特に商店街などの商業地に関しての公平性を図るために税額を軽減する仕組みであり、宇都宮市もそれに準じて税額を一度軽減したが、その後、周辺部も中心市街地と同水準の税負担となったため、特別に再度軽減するということはなかなか難しい面がある。いずれにしても国の法律に準じ、しっかりと対応をしていきたい。

自由討議

1 中心市街地のイベントに西地区を加えることについて

(意見)
 ユニオン通り、オリオン通り、馬車道通り、そして池上町通りの商店街、それぞれが集まり、自助努力で何ができるかを検討しているところである。中心市街地のイベントということになると、例えば、大通りで開催されるイベントの「ふるさと宮まつり」やサイクルロードレースの「クリテリウム」の開催場所は、本町交差点から上河原交差点ということで、残念ながら西地区は会場に入っていない。西地区の商店街の活性化のために、中心市街地の一員として西地区にそういったものが来ないのかと考えている。当然、警察の許可や公共交通機関の運行などいろいろな問題があるのは承知しているが、何とか開催する各関係諸団体等に、市から検討してはどうかというようなことで話題にしていただけないか。
 また、「ふるさと宮まつり」のときに、宮島町交差点から先に行くとシャッターが閉まっており、明かりは灯っているが人通りがなく店もなく、お祭りの会場ではないという状況である。距離が延びると大変ということもあるので、地区のことを言っては大変申し訳ないが、そういったところを西地区内に置いていただくというのもひとつの方法だと思う。公共交通機関の問題として、シンボルロードが閉鎖されると大変だということもあるが、何とか賑わいのあるまちづくりの中で、年間を通し、西地区の商店街も協力して、街の賑わいを取り戻していきたいと考えている。
 是非、市から関係する諸団体に検討を申入れてもらえないか。

回答:市長
 市から「クリテリウム」や「ふるさと宮まつり」の範囲をユニオン通りまで延長するというような提言をすることはできると思うが、地元の皆様や市民の皆様、有志の方で、こんなイベントを開催するので車両を通行止めにしてほしいなどの具体的な提案があると、市としても支援しやすくなる。
 「クリテリウム」を裁判所まで延ばすのであれば、「どんなことができるのか」、「どんな仕組みがそこに設置できるのか」ということまで御提案いただければ可能だと思うので、そういう具体的なことを市に提言していただきたい。
 情報の共有を構築するほかに、このような話を商店街の皆様とユニオン通りならユニオン通りだけでやれる機会もあればよいと思う。そのような場で、皆様のアイデアをいただきながら意見交換をしていくと、いろいろなアイデアが重なり、イベントも政策もよいものができあがっていくと思うので、そういう機会もできれば理事長と相談してつくれればと思う。

2 管理責任者不在の空き家や施設の活用について

(意見)
 一条町中部自治会に駐車場が三つか四つあるが、砂利の駐車場が多い。自動車が出入りする度に砂利が公道まで散らばること自体は仕方ないが、その砂利を自動車が跳ねるため、危険な状況である。管理会社に電話したが、「賃貸の管理はするが、そういう施設の管理はできない」と言うことだった。所有者が東京にいるということで、自治会では何もできないことが問題になっている。
 次に、まちづくりのひとつとして、西地区でも高齢化対策をいろいろ行っており、自治会でも高齢者に対するいろいろな援助、特に独居の方たちを招いたイベントとして、蕎麦を打って高齢者の方に食べてもらい、話し合いをするというようなことを行いたいと思うが、場所が地域コミュニティセンターしかない。お年寄りの方は、独居の方が非常に多く、自分ではなかなかここまで来られないし、若い人に自動車に乗せてきてもらうこともできないので、そういう施設が近くにあれば良いと思っている。空き家が非常に多いことから空き家を借りようとしたが、管理者が不在で借りることができない。
 次に、集合住宅の住人が引っ越し、今は空き家になっているが、その周りの駐車場から草が繁茂し、心無いものがごみを捨てていく状況である。一度連絡を取って掃除に来たが、年に一度くらいであり、非常に困っている。
 最後に、どこのNPOでもそうであるが、活動したいけれど肝心の事務所がない状況である。
 このことを含め、市全体の問題として、管理責任者が不在の施設をどのように活用するかについて、対策があれば伺いたい。またそういうところに目を配って政策を立てていただきたい。

回答:市長
 自治体が対応できる問題ではないが、市としては、所有者がわかれば所有者に是正してもらうように依頼はできるので、場所等を教えていただければ連絡をとらせていただきたい。管理者不在の空き家や施設を接収することはできないということもあり、コミュニティセンターの代わりになるような施設として利用することは難しいと思う。
 また、現在、地域内公共交通の整備を行っており、車の運転ができなくても、安心して病院や買い物に行けるようにすることについて、地域の皆様で話し合っていただき、デマンド型のタクシーやジャンボタクシーを選択していただいている。中心市街地といえども、これからはデマンドのような交通が必要になってくると思う。地域内交通ができれば、そういうものに乗り合わせてきたり、移動できたりということもあるので、宇都宮市としてはそこまで考えた公共交通のあり方をこれからつくっていきたいと考えている。

3 西小学校の移転について

(意見)
 2、3年前から、一条中学校が宇都宮工業高校跡地に移転するという話があり、西小学校については、一条中学校の移転と同時に西原小を含めて宇都宮工業高校の跡地に移転し、一条学校園として同じ場所で小中一貫校が行われるというような噂が流れている。
 先月も卒業生が、「西小学校が廃校になるので、最後に見ておきたい」という理由から西小学校を見学に来た。この卒業生たちは、真剣に西小学校がなくなるということを言っていたので、聞いた私たちも驚いた。
 こういう噂は以前から流れており、計画が本当にあるのかどうか、わかる範囲で良いので教えていただきたい。

回答:市長
 現在、6つの地域学校園において、先行的に小中一貫教育を実施しており、平成24年度から中学校区を単位とする25地域学校園で、既存の小中学校施設を活用した小中一貫教育がスタートする。一つの中学校と周辺にある複数の小学校とを組み合わせたものを地域学校園として位置付けていることから、地域学校園ごとに小中学校の施設をひとつにした小中一貫教育が始まると受け止めた方もいるようである。それがおそらく一条中学校の移転問題と重なり、そのような噂が流れたのだと思うが、現時点では、市教育委員会や執行部は、校舎一体型の小中一貫教育は考えていない。
 一条中学校は大変老朽化し、耐震補強もあわせて行う時期になったが、校庭が狭いという現状も踏まえると、現在の場所で建て替えることは難しいと思う。また、地元の皆様から、一条中学校を宇都宮工業高校の跡地に移転してほしいという話もいただいているので、県に対しても、工業高校の跡地の宇都宮市への譲渡を含めてお願いをしている。

4 街路樹について

(意見)
 毎朝通勤しながら、街路樹が非常に少ないと感じている。旅行に行くと街路樹が多い道路を目にする。
 予算や管理の関係もあると思うが、常緑樹であればそれほど落ち葉はでないと思う。
 緑があると気持ちも落ち着くし、夏は日陰で休むこともできるので、街路樹を植えてもらいたい。

回答:市長
 市としても、緑豊かなまちづくりを目指し、「緑の基本計画」において、緑にどれだけ覆われているかという緑被率や緑視率の目標を数値化したが、なかなか目標が達成できない状況にある。緑被率がなかなか伸びない理由としては、常緑樹は冬には日陰になり、雪が降ると融けにくいとか雨のあとは氷が張って危ないなどの問題があり、落葉樹は葉が落ちると、すぐに市役所に「落ち葉がたまっている。」と電話があることから、管理が大変であるというような状況がある。
 しかし、市としては目標値を設定しているので、管理上の難しい面があっても、緑は増やしていきたいと思っている。
 「みずほの自然の森公園」をはじめ、多くのまとまった保有地があるが、中心市街地の緑被率がやはり目立って少ないのだと思う。壁面緑化や屋上緑化もあわせて進めていきたいと思うので、是非皆様にも葉っぱが落ちていたら集めていただくようなお手伝いをお願いしたい。

5 釜川の管理について

(意見)
 釜川プロムナードのメンテナンス、つまり花の植え替えや管理などを大通りから今小路まで行っている。これは、市の河川課とか商工会議所の指導で行っているが、予算などの関係もあり、ボランティアで行っているので、なかなか人が集まらない。
 これは西地区と中央地区との両地区の問題なので、今後の考え方が河川課にあるなら伺いたい。

回答:市長
 釜川プロムナードをはじめとして、河川の管理については全てではないが、河川愛護会の皆様に管理をしていただいており、本当に心から感謝を申し上げたい。
 中央地区と西地区あるいはその他の地区との連携もあるかと思うが、河川愛護会に話をさせていただき、連携がとれるようにしていただきたい。
 また予算については、まちづくり推進機構に市としても支援を行なっているので、推進機構にもどんな予算で対応しているのか含めて問い合わせをさせていただき、できるだけのことは行いたいと思う。
 行政が対応できないところを市民の皆様に行っていただくことによって、その土地が数段発展していくと思うので、これからもよろしくお願いしたい。

このページに関するお問い合わせ

総合政策部 広報広聴課
電話番号:028-632-2022 ファクス:028-637-5151
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。