小堀　美穂さん　

宇都宮市（うつのみやし）には、スポーツや芸術（げいじゅつ）をはじめ様々（さまざま）な分野（ぶんや）で、日本一（にほんいち）になったり日本（にほん）を代表（だいひょう）する活躍（かつやく）をしている人（ひと）がたくさんいます。そんな、輝（かがや）いている「宮（みや）っこ」を紹介（しょうかい）します。

1本（ぽん）・1kgを大切（たいせつ）に　念願（ねんがん）の全国大会優勝（ぜんこくたいかいゆうしょう）

小堀　美穂（こぼり　みほ）さん

日本（にほん）ウエイトリフティング協会主催（きょうかいしゅさい）の第（だい）15回（かい）全日本女子選抜（ぜんにほんじょしせんばつ）ウエイトリフティング選手権大会（せんしゅけんたいかい）。本市（ほんし）職員（しょくいん）の小堀美穂（こぼりみほ）さんが見事優勝（みごとゆうしょう）を手（て）にしました。
　ウエイトリフティングとは、重（おも）たいバーベルを持（も）ち上（あ）げる競技（きょうぎ）で、体重（たいじゅう）ごとの階級制（かいきゅうせい）が設（もう）けられています。試合（しあい）は、床（ゆか）に置（お）いてあるバーベルを一息（ひといき）で頭上（ずじょう）まで持（も）ちあげ立（た）ちあがる「スナッチ」と、1回目（かいめ）で肩（かた）の高（たか）さまで持（も）ちあげ（クリーン）、2回目（かいめ）で肩（かた）から一気（いっき）に頭上（ずじょう）まであげる（ジャーク）2つの動作（どうさ）を入（い）れる「クリーンアンドジャーク」の2種目（しゅもく）で戦（たたか）います。それぞれ3回（かい）ずつ行（おこな）われ、成功（せいこう）した一番（いちばん）重（おも）い記録（きろく）を合計（ごうけい）した重量（じゅうりょう）で勝敗（しょうはい）が決（き）まります。
　女子（じょし）55kg級（きゅう）18人（にん）の頂点（ちょうてん）に立（た）った小堀（こぼり）さんは、「全国大会（ぜんこくたいかい）で初（はじ）めての優勝（ゆうしょう）で感極（かんきわ）まった。社会人（しゃかいじん）になっても続（つづ）けてよかったと思（おも）ったのと同時（どうじ）に、恩師（おんし）の目（め）の前（まえ）で優勝（ゆうしょう）することができ、恩返（おんがえ）しができた」と笑顔（えがお）で本大会（ほんたいかい）を振（ふ）り返（かえ）ります。小堀（こぼり）さんは、スナッチ80kg、クリーンアンドジャーク102kg、合計（ごうけい）182kgで優勝（ゆうしょう）しました。クリーンアンドジャークは、自己（じこ）ベストを更新（こうしん）し、6本（ぽん）すべてで成功（せいこう）を収（おさ）めました　試合中（しあいちゅう）、1本（ぽん）・1kgを大切（たいせつ）にする小堀（こぼり）さん。「1本目（ぽんめ）を失敗（しっぱい）すると、2・3本目（ほんめ）は、重量（じゅうりょう）を下（さ）げることができないため、絶対（ぜったい）に失敗（しっぱ）はできない。また、1kgの差（さ）で勝敗（しょうはい）がつくため、悔（くや）しい思（おも）Iいをしないためにも常（つね）に全力（ぜんりょく）で挑（いど）む」と戦（たたか）い方（かた）を明（あ）かします。また、「1カ月（げつ）かけて体重（たいじゅう）をコントロールする。米（こめ）を抜（ぬ）き、タンパク質（しつ）の多（おお）い食事（しょくじ）を意識（いしき）することで、体重（たいじゅう）を調整（ちょうせい）している」と話（はな）します。試合前（しあいまえ）には、おにぎりを食（た）べてエネルギー補給（ほきゅう）をし、試合（しあい）に挑（いど）みます。
　床（ゆか）に置（お）いてあるバーベルを直立姿勢（ちょくりつしせ）まで引（ひ）きあげる競技（きょうぎ）、パワーリフティングをやっていた小堀（こぼり）さんは、オリンピック正式競技（せいしききょうぎ）に挑戦（ちょうせん）したいという思（おも）いからウエイトリフティングを始（はじ）めました。練習（れんしゅう）は週（しゅう）に4回（かい）行（おこな）い、懸垂（けんすい）や腹筋（ふっきん）などで鍛（きた）え、日々（ひび）フォーム作（つく）りに力（ちから）を入（い）れています。
　今後（こんご）の目標（もくひょう）について「今大会（こんたいかい）で出（だ）した自己（じこ）ベストを確実（かくじつ）に出（だ）せる強（つよ）い選手（せんしゅ）になりたい。さらにさまざまな大会（たいかい）に出場（しゅつじょう）し、成績（せいせき）を伸（の）ばしたい」と目（め）を輝（かがや）かせます。
目標（もくひょう）に向（む）かい、バーベルを持（も）ちあげ続（つづ）ける姿（すがた）に今後（こんご）への期待（きたい）が膨（ふく）らみます。