令和元年度 視察概要

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ページID1029908  更新日 令和6年3月8日

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令和元年度 視察概要

視察の様子(建設)
視察の様子(名古屋市)

1 視察日  令和元年10月16日、17日、18日
2 視察先  東京都三鷹市  三鷹市公園・緑地の適切な活用に向けた指針について
                三鷹中央防災公園について
        愛知県名古屋市 名城公園整備について
        静岡県静岡市  生活道路対策エリアにおける交通安全対策の取り組みについて

3 参加者  黒子英明、高橋美幸、平松明夫、保坂栄次、宇梶哲、
        矢古宇芳一、中塚英範、小林紀夫、岡本芳明
4 視察結果
 本委員会においては、「三鷹市公園・緑地の適切な活用に向けた指針」「三鷹中央防災公園」「名城公園整備」「生活道路対策エリアにおける交通安全対策の取り組み」について、先進都市の事例を学び、本市の参考とするため、行政視察を行った。

建設常任委員会委員長 黒子 英明

1 三鷹市公園・緑地の適切な活用に向けた指針(東京都三鷹市)
 三鷹市は、「緑と水の公園都市」を目指し、市民が安全で安心して憩い、集える空間づくりを進めているが、1970年以前に整備された公園が多く、今後の再整備や管理運営、機能転換等について課題を抱えている。
 このような中、三鷹市では「公園・緑地の適切な活用に向けた指針」に基づき、公園利用者や子育て施設、自主防災組織、大学等にアンケート等を実施し、現状の課題やニーズの把握に努め、これらの結果からそれぞれの公園の役割・機能を整理し、住区レベルでの機能分担を行っている。
 機能分担を行うことにより、公園を市民ニーズに合った地域資源として積極的に活用するとともに、市民やボランティア団体との協働により公園の管理運営に取り組んでいる。
 本市としても公園の老朽化の進行や管理において課題があることから、今後の管理運営や利活用に向けた検討をするに当たり、三鷹市の取り組みは大いに参考となるものであった。

2 三鷹中央防災公園について(東京都三鷹市)
 三鷹市は、市民の安全・安心の向上を図るため、市役所に隣接した土地に「三鷹中央防災公園」と、総合防災センター等の機能を備えた「元気創造プラザ」を一体的に整備した。
 当プラザは、総合スポーツセンターや総合保健センター等を集約した市民サービスを提供する複合施設であるため、防災公園でありながらも幅広い世代の市民が日常的に施設を利用しており、防災意識の向上に寄与している。
 また、公園部分については、一時避難場所であるとともに、かまどベンチや下水と直結できる仮設トイレ等の機能を有しており、スポーツ施設については避難所として活用でき、プールの水を公園の仮設トイレへ再利用できる構造となっている。
 本市としても、今後予想される大地震や台風等の災害に備えた災害拠点として、公園の有効活用を検討するに当たり、三鷹市の取り組みは大いに参考となるものであった。

3 名城公園整備について(愛知県名古屋市)
 名古屋市の名城公園は、市の中心部に近く、地下鉄名城線が隣接するなど、アクセスしやすい立地であり、花やスポーツを主体としていることから、市民からの人気が高い公園であるが、北園については、さらなる魅力向上を図るため、公園利用者へのアンケート等によりニーズを把握した上で、公募型プロポーザルを実施し、民間活力の導入により整備が行われた。民間活力により導入された施設である「tonarino」には、シャワールームやロッカールーム、自転車店やスポーツ店などがあり、近隣住民がグループでジョギングを楽しむなど、スポーツと公園のつながりが感じられた。また、広場は多目的に利用でき、ビーチバレーや映画鑑賞などの親しみやすいイベントの開催により、賑わいが創出されるとともに、飲食を初めとしたショップ等も充実し、憩いの創出も図られている。
 名古屋市においては、名城公園に限らず、市内の全公園を対象とした民間活力導入に関するサウンディング調査を開始するなど、積極的な取り組みを行っている。
 本市としても、都市公園の有効活用策として、民間活力の導入を進めていく必要があると考えられることから、名古屋市の取り組みは大いに参考となるものであった。

4 生活道路対策エリアにおける交通安全対策の取り組みについて(静岡県静岡市)
 静岡市では、生活道路における歩行者や自転車が安心して利用できる道路環境づくりを進めるため、幹線道路などに囲まれた清水区入江地区を生活道路対策エリアのモデル地区に指定し、地域住民等との協働により安全対策に取り組んでいる。
 地域住民や学校、警察、市、国交省の関係者で協議会を設立し、地区内の交通課題や課題解消のための対応検討を行い、実証実験による効果検証を行った上で、静岡県内初となる交差点ハンプを設置するほか、ゾーン30を積極的に取り入れることで、自動車の速度抑制に取り組んでいる。
 また、交差点ハンプの設置が効果的であったことから、新たに入江東地区を対象とし、エリアを拡大するなど、積極的な取り組みを行っている。
 本市としても通学路等の安全対策が急務であり、交通事故を未然に防ぐためにも、交差点ハンプやゾーン30などを取り入れていく必要があると考えられることから、静岡市の取り組みは大いに参考となるものであった。

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