事故防止のために健康づくりが大切な理由

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ページID1024884  更新日 令和6年3月8日

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健康起因事故につながる要因

イラスト:健康起因事故につながる要因について 健康起因事故につながる要因として、食べすぎや運動不足などの生活習慣や、長時間勤務などの職場の環境が健康状態の悪化につながるといわれています。

健康起因事故を起こす要因の疾病として、「心臓疾患」「脳疾患」等が多くありますが、その根底にあるのは普段の生活習慣や職場の環境が大きく影響しています。普段の生活習慣の積み重ねが、のちに大きな病気の発症・重症化につながり、最終的に自身の健康を損ねるだけでなく、事故を引き起こすことにつながります。

図:脳疾患について 脳疾患は、脳の血管が詰まることによって起こる脳梗塞と、脳の血管がや破れることによって起こる脳出血・くも膜下出血があります。

図:心臓疾患について 心臓疾患は、心臓に血液を供給する冠動脈の血の流れが不足することで、心臓に異常をきたす心筋梗塞や狭心症、心臓を休まず動かすための体内の電気回路が正常に動かない状態となり、心拍動が非常に速くなったり、遅くなったり、あるいは不規則になる不整脈疾患、また、失神発作という、一過性に意識を失い倒れる状態で、1~2分以内で自然に回復するものや不整脈等の心臓の異常によるものがあります。 大血管疾患は、大動脈に瘤ができることで、大動脈破裂のリスクが大きくなる大動脈瘤と、大動脈が裂けていく疾患で、裂けるときに激しい痛みを感じる大動脈解離があります。また、下肢や骨盤内の静脈に血栓が生じること、またその血栓が肺動脈を塞ぐことを総称するエコノミークラス症候群があります。

健診データからみる脳疾患・心臓疾患との関連

 健康起因事故及び居眠り運転事故が発生した事業者へのアンケート調査(国土交通省中部運輸局管内)によると、健康起因事故を起こしたドライバーは日本人の平均に比べ、一般的な健康指標の数値が悪い傾向にあります。
 脳疾患は、「血圧」「中性脂肪」、心臓疾患は「総コレステロール」の数値が目立ち、両方の疾患に共通して数値が悪いのは「血糖値」となっています。
 健康診断の結果で基準値を超えていても、自覚症状がなく放置してしまうと、脳疾患や心臓疾患のリスクが高まる可能性があります。

グラフ:健康起因事故を起こしたドライバーと日本人の平均の健康指標の比較 最高血圧(基準値140未満):平均131 脳疾患172 心臓疾患155 最低血圧(基準値90未満):平均81 脳疾患109 心臓疾患102 総コレステロール(基準値220未満):平均198 脳疾患227 心臓疾患242 中性脂肪(基準値150未満):平均157 脳疾患259 心臓疾患164 血糖値(基準値126未満):平均101 脳疾患128 心臓疾患127 BMI(基準値25.0未満):平均23.4 脳疾患25 心臓疾患27.9

もし、健診結果をそのまま放置してしまうと・・・【血糖値の場合】

健診結果からつながる糖尿病のリスク要因

健康づくりのための対策を実施しないと・・・

健康づくりのための対策を実施しない場合の企業経営に悪影響するもの 生活習慣病(糖尿病・脂質異常症など) 従業員の休職・離職 従業員のモチベーション低下 労働生産性の低下 金銭的な損失 事故・不祥事の発生 企業イメージの低下
 従業員の健康が損なわれることで、まず従業員の体調不良につながり、休職や離職が増加してきます。そのような従業員がどんどん増えていくと、労働生産性の低下や事故・不祥事の発生が起こりやすくなり、金銭的な損失や企業イメージの低下を招きます。最終的には、企業経営に大きな悪影響を与えかねません。

従業員が健康で元気に働く職場環境づくりのためにできることを確認しましょう

このページに関するお問い合わせ

宇都宮市保健所 健康増進課 企画グループ
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住所:〒321-0974 宇都宮市竹林町972
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