宇都宮市カーボンニュートラルロードマップ

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ページID1028927  更新日 令和6年3月22日

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「宇都宮市カーボンニュートラルロードマップ」を策定しました

宇都宮市では、人口減少、少子・超高齢社会においても、子どもから高齢者まで誰もが豊かで便利に安心して暮らすことができ、夢や希望がかなうまち「スーパースマートシティ」の実現を目指しています。

その大切な柱のひとつが「脱炭素社会の構築」です。また、「脱炭素社会の構築」は、SDGsの達成にも貢献するものです。

2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、本市全体で長期的なビジョンを共有し、市民・事業者・行政が一丸となって脱炭素化に取り組んでいくことを目的として、「宇都宮市カーボンニュートラルロードマップ」を策定しました。

カーボンニュートラルの必要性

温暖化の深刻化が進んだ地球のイラスト

地球温暖化が原因とされる気候変動による影響が、本市においても市民生活や生態系に被害を及ぼしています。

過去100年で、本市の年平均気温は2.3℃上昇し、短時間豪雨の発生が増加する一方で、雨の降らない日も増加しています。
令和元年度の台風第19号では、住宅の損壊、土砂災害、農林業被害などが発生しました。

このまま何の対策もとらなければ・・・

  • 21世紀末には栃木県の気温は4℃上昇
  • 猛暑日は年間約30日増加、熱帯夜も約60日増加
  • 短時間豪雨の発生回数が約1.8倍に増加、雨が降らない日の日数もさらに増加

このように、大雨による自然災害リスクや干ばつリスク、熱中症など健康被害の大幅な増大が懸念され、市民生活に大きな影響を及ぼします。

この地球温暖化による気候変動の影響をできる限り小さくするためには、わたしたち一人ひとりが今すぐ行動を起こし、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする、すなわちカーボンニュートラルの実現が不可欠なのです。

 

カーボンニュートラルとは

カーボンニュートラルのイメージ図
出典:環境省「脱炭素ポータル」ホームページ

2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。

「排出を全体としてゼロ」というのは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理などによる「吸収量」 を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。

カーボンニュートラルの達成のためには、温室効果ガスの排出量の削減並びに吸収作用の保全及び強化をする必要があります。

カーボンニュートラルの実現に向けた基本方針

2050年カーボンニュートラルの実現に向け、私たちの日常生活や経済活動などのあらゆる場面から排出されている温室効果ガスをなくすためには、ライフスタイルや産業構造を抜本的に見直す必要があり、決して容易なことではありません。

一方で、カーボンニュートラルの取組は、環境のためだけではなく、例えば、建物の断熱性能の向上(夏は涼しく冬は暖かい、冬のヒートショック対策、光熱費の節約)や、スマートムーブ(徒歩や自転車、公共交通機関を使って移動することによる運動量の確保、渋滞緩和)など、快適で健康的な暮らしのメリットや、企業価値の向上にもつながるものです。

本市では、私たち一人ひとりが行動を起こし、市民・事業者・行政が一丸となって取り組んでいくため、カーボンニュートラル実現に向けた基本方針を定めました。

カーボンニュートラルの実現に向けた基本方針

基本方針のイメージイラスト

カーボンニュートラル実現のための3つのアクションと「今日からはじめる第一歩」

NCC(ネットワーク型コンパクトシティ)」を基盤とし、「もったいない」のこころのもと、「ひと」「もの」「まち」を大切にしながら、将来世代に残すことができる持続可能なまちをつくるため、かえる つくる 育てる の3つのアクションを実行し、カーボンニュートラルなまち“うつのみや”を実現しよう

1.大胆に!かえる

温室効果ガスが日常のあらゆる場面から排出されていることを意識して、脱炭素型のライフスタイル・ワークスタイルへ日々の行動を変えよう

今日からはじめる第一歩

  • 通勤やお出かけに公共交通を使ってみよう
  • 適度な冷暖房で、気候に合わせて快適に過ごそう
  • 減らせるごみはないか、分別方法やお買い物の無駄をもう一度見直そう

2.もっと!つくる

環境にやさしい再生可能エネルギーをつくり、そして使おう

今日からはじめる第一歩

  • 住宅や社屋などへの太陽光発電設備や蓄電池の導入を考えてみよう
  • 電力契約を、環境にやさしい再エネメニューに切り替えてみよう
  • 「つくる責任」、製品・サービスのライフサイクルを通じた環境負荷を低減しよう

3.みんなで!育てる

脱炭素社会にふさわしいまちになるために、本市の資源であるNCC、人材、緑、技術、パートナーシップなどをさらに育て、活用しよう

今日からはじめる第一歩

  • 住み続けられるまちにするために、学び、考え、地域の活動に参加してみよう
  • 暮らしに緑を取り入れてみよう
  • カーボンニュートラルな未来に向けて、人材と技術の芽を大切に育てよう
  • 持続可能でスマートな農林業を実現しよう

環境省「ゼロカーボンアクション30」に取り組んでみませんか

2020年10月の、2050年カーボンニュートラル宣言を受けて設置された「国・地方脱炭素実現会議」において、2021年6月に、「地域脱炭素ロードマップ」が取りまとめられました。

これは、地域における「暮らし」「社会」分野を中心に、生活者目線での脱炭素社会実現に向けた工程と具体策を示すものです。

その中で、衣食住・移動・買い物など日常生活における脱炭素行動と暮らしにおけるメリットが「ゼロカーボンアクション」として整理されています。

皆さんもできることから積極的に取り組んでいきましょう。

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このページに関するお問い合わせ

環境部 環境創造課
電話番号:028-632-2403 ファクス:028-632-3316
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