働く人の健康データ

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ページID1020874  更新日 令和6年3月8日

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宇都宮市の働く人の健康状態を知ろう

働いている人の健康観

「自分の生活習慣をよく思っている」働いている人の割合は、働いていない人と比べて低い状況です。

仕事や家庭のことなどで忙しく、健康は二の次になっている方がいるかもしれません。

自分の生活習慣をよく思っている人の割合グラフ:働いている43.4%、働いていない51.0%
出典:宇都宮市「平成29年度市民健康等意識調査」

食生活

野菜、食べてますか

毎食、野菜を「食べている」人は、男女ともに10%程度であり、特に、男性のほうが少ない状況です。

サラダや野菜の小鉢、野菜が入っている汁物などがセットされている定食などを選んでみましょう。

毎食、野菜を食べている人の割合の図:男性10.0%、女性15.6%
出典:宇都宮市「平成29年度市民健康等意識調査」

塩分、気にしてますか

働いている男性の55.8%、女性の80.1%は「塩分を減らす取り組み」をしている状況です。

男性は女性と比較すると、減塩をしている割合は少ない状況です。普段、味の濃い物をよく食べる、麺類などはスープまで飲んでいる男性の方は注意が必要です。

減塩に取り組んでいる割合グラフ:男性55.8%、女性80.1%
出典:宇都宮市「平成29年度市民健康等意識調査」

宇都宮市民は外食好き?

宇都宮市は、北関東圏の都市では飲食店数が多いと言われています。

また、そばやうどん、中華そば、洋食の外食消費額が全国2位であり、外食をする人も多いようです。

年齢別に外食の頻度をみると、20歳代は週5日以上外食するなど、外食の頻度が高い状況です。

現在、ファミリーレストランやファストフードなどでは、料理に含まれる栄養成分をメニューやリーフレット、ホームページなどで知ることができる店が増えています。外食の頻度が高い方は栄養成分もチェックして、メニューを選んでみましょう。

図:宇都宮市は北関東圏の都市で飲食店の数が多い、日本そば・うどん、中華そば、洋食の外食消費金額は全国で2位(総務省統計局家計調査、2016年~2018年平均)
出典:飲食店数について 総務省「統計でみる市区町村のすがた 2016」
グラフ:食堂、レストラン、社員食堂などでの外食をどのくらい利用していますか
出典:平成28年度 食育に関する意識調査

運動

運動習慣ありますか

「息が少し弾む程度の30分以上の運動を週に2回以上する」人の割合は、男性は40~50歳代、女性は20~30歳代が他の年代と比べると低い状況です。

運動をしない理由は、男女ともに「忙しく時間がない」、「仕事や家事で疲れている」が上位となっています。

グラフ:息が少し弾む程度(30分以上)の運動を週2回以上している人の割合
出典:宇都宮市「平成29年度市民健康等意識調査」

日常生活で歩くことを意識してますか

「日常生活における歩数(20~64歳)」は、平均で男性6,083歩、女性5,429歩となっており、宇都宮市が目標としてる男性9,000歩、女性8,500歩には届いていない状況です。(宇都宮市 平成29年度市民健康等意識調査より)

栃木県は「車社会」?

栃木県は車で移動する人が多いことから、歩く機会が少ないことも考えられます。公共交通などで通勤し、歩数を増やしてみましょう。

図:栃木県は自家用乗用車の世帯当たり普及台数全国5位(一般社団法人自動車検査登録情報協会調べ、平成31年4月末現在)、1世帯1台以上の自家用車を保有、通勤などで日常的に自家用車を使用している


こころの健康

睡眠でしっかり休養がとれていますか

「睡眠による休養がいつもとれていない、とれていないときがしばしばある」人は、男性は47.3%、女性は 48.0%と約半数の人が睡眠で休養がとれていない状況です。

忙しい日々の中では、睡眠時間が十分にとれないこともあります。その場合は、「質の良い睡眠」をとれるようにしてみましょう。仕事や私生活でパソコンやスマートフォンなどを利用する時間が長い人は、ブルーライトの影響で体内時計のリズムが乱れやすいといわれています。就寝前はスマートフォンの使用を控え、睡眠の質を向上させてみましょう。

図:睡眠で休養が十分にとれていない割合、男性47.3%、女性48.0%
出典:宇都宮市「平成29年度市民健康等意識調査」

ストレス、いつも感じてますか

ストレスをいつも感じている人は男性で31.9%、女性は38.0%となっています。

働いている世代は仕事や人間関係などが悩みやストレスの要因となっています。

ストレスが無くなることはありませんが、ストレスが大きくなり過ぎないように対処していくことが大切です。自分が好きなこと、楽しいと感じることを行い、自分の心を休ませてあげましょう。

グラフ:ストレスがいつもある割合、男性31.9%、女性38.0%

図:ストレスの要因、1位自分の仕事、2位人間関係(家族以外)、3位収入
出典:宇都宮市「平成29年度市民健康等意識調査」

歯・口腔の健康

歯周病をそのままにしていませんか

進行した歯周病を有する人の割合は、40歳は36.6%、50歳は54.1%となっています。

歯周病は進行すると「歯ぐきが下がって歯の根が出ている」、「歯がぐらぐらする」などの症状が出てきます。気付かないうちに進行し、そのまま歯が抜けてしまうこともあります。

年齢が上がるにつれ、歯周病になっている人も増えてきます。まずは、日頃の歯磨きでセルフケアをしましょう。

グラフ:進行した歯周病を有する人の割合、40歳36.6%、50歳54.1%
出典:宇都宮市「平成29年度市民健康等意識調査」

かかりつけ歯科医に歯や口腔のチェックをしてもらっていますか

かかりつけ歯科医を持つ人の割合は、男性60.6%、女性73.3%であり、女性の方がやや多い状況です。

かかりつけ歯科医を持ち、定期的に歯科健診で歯と口腔の健康状態をチェックしてもらうことは、歯周病予防につながります。

図:かかりつけ歯科医を持つ人の割合、男性60.6%、女性73.7%
出典:宇都宮市「平成29年度市民健康等意識調査」

たばこ

喫煙してますか

働いている世代で喫煙している男性は28.0%、女性は12.8%となっています。

男性は40歳代、女性は20歳代が他の年代と比べて喫煙率が高い状況です。

喫煙は「ストレスを作り出す原因」であることを知っていますか。たばこには「ニコチン」という依存性を高める物質が含まれています。このニコチンの効果が切れると、イライラなどの症状が見られ、喫煙して緩和するというサイクルを1日中繰り返しています。禁煙することで、ニコチン切れになりイライラを繰り返す毎日から解放されることになります。

グラフ:普段、たばこを吸っている人の割合、男性28.0%、女性12.8%
出典:宇都宮市「平成29年度市民健康等意識調査」

アルコール

お酒、飲み過ぎていませんか

生活習慣病のリスクを高める量の飲酒をしている働いている世代の割合は、男性は16.5%、女性は24.1%となっています。

全国的にも、女性の飲酒者が増えています。乳がんとアルコールに関連があることを知っていますか?飲酒量に比例して乳がんのリスクも上がります。適度な飲酒量を心掛けましょう。

図:生活習慣病のリスクを高める量の飲酒をしている割合、男性16.5%、女性24.1%、(生活習慣病のリスクを高める飲酒:男性は毎日2合以上・週3~5回3合以上、女性は毎日1合以上・週3~5回1合以上・週1~2回3合以上)
出典:宇都宮市「平成29年度市民健康等意識調査」

健診(検診)

健診(検診)、受けていますか

定期健康診断

会社に勤めている人(従業員)が就労できる健康状態かを確認するもの

事業主は健康診断を実施すること、従業員は健康診断を受診する義務があります。

特定健康診査

40~74歳の方を対象に、生活習慣病の発症リスクがある方(メタボリックシンドローム該当)が早期に生活習慣を改善し、発症を予防できるようにするもの

(注意)定期健康診断を受診している場合、その結果をもって特定健康診査の結果とみなされます。(定期健康診断か特定健康診査のどちらかを受診)

  • 宇都宮市国民健康保険加入者の特定健康診査受診率は、29パーセント程度であり、横ばいに推移しています。国民健康保険に加入している個人事業主やフリーランスの方は定期健康診断の受診は義務とはなっていません。しかし、健診を受けず健康状態がわからないままいると、突然病気を発症し、仕事に影響が出ることも考えられます。生活習慣病を発症するリスクが高まる40歳になったら特定健康診査を受診し、健康状態を確認しましょう。
  • 全国健康保険協会(栃木県)の特定健康診査受診率は平成27年度は43.7%、平成28年度は45.5%であり、徐々に増加しています。
  • 健康保険組合・共済組合等(栃木県)の特定健康診査受診率は平成27年度は72.7%、平成28年度は74.7%であり、徐々に増加しています。 
特定健康診査受診率グラフ:宇都宮市国民健康保険、全国健康保険協会(栃木県)、健康保険組合・共済組合等(栃木県)
出典:特定健診等データ管理システム「特定健診・特定保健指導実施結果総括表」、栃木県特定健康診査・特定保健指導実施状況報告書

がん検診は受けていますか

  • 「自分は健康だから大丈夫」と思っている方へ:日本人の2人に1人が生涯にがんにかかると推定されており、誰でもなる可能性があります。
  • 「がんになっていたら怖いから、がん検診を受けたくない」と思っている方へ:早期がんであれば9割近くが治るといわれています。がん検診で早期がんのうちに発見し、治療を受けることが大切です。
  • 「症状があってからがん検診を受ければいい」と思っている方へ:早期の段階では自覚症状は出ません。がんは進行・末期にならないと症状が出ません。
  • 栃木県内で新たにがんを発症した人を年齢別、男女別に見てみると、男女ともに年齢が高くなるほど発症した人が多くなっていますが、男性は50歳代から急激に増加しており、女性は20歳代から徐々に増加しています。男女ともに働く世代ががんになっています。
  • がんの発見経緯が「がん検診もしくは健康診断・人間ドック」となった割合は、胃21.7%、大腸21.2%、肺17.1%、乳房32.6%、子宮頸部42.2%、前立腺42.0%となっています。
  • 誰でもがんになる可能性があり、働く世代の方もがんになっています。検診でがんを発見できている方もいますが、宇都宮市の働く人のがん検診受診率は約20%程度になっています。早期に発見し、適切に治療を受ければ多くのがんは治る時代です。これからも健康に働けるよう、がん検診を受けましょう。
グラフ:栃木県におけるがんの年齢別罹患率
出典:栃木県のがん2015
グラフ:がんの部位別発見経緯
出典:栃木県のがん2015
図:がん検診受診率、胃がん検診23.4%、肺がん検診22.6%、大腸がん検診21.4%、子宮頸がん検診22.2%、乳がん検診19.4%
出典:宇都宮市「平成29年度市民健康等意識調査」

健診結果、確認していますか

  • 定期健康診断における有所見率は、全国、栃木県、宇都宮労働監督署管内で比較すると、平成28年、平成29年は宇都宮労働基準監督署管内が最も高く、平成30年は栃木県より低いものの、全国よりも高い状況です。また、検査項目別の有所見率は、血圧、血中脂質、肝機能は全国と栃木県より高く、心電図は全国より高くなっています。これらの検査項目に有所見が多いと、脳血管疾患や心臓疾患を発症するリスクが高まります。

(注意)宇都宮労働基準監督署管内:宇都宮市、さくら市、那須烏山市、高根沢町、那珂川町

  • 特定健康診査でメタボリックシンドロームに該当した割合は、宇都宮市国民健康保険加入者が17.2%であり、全国健康保険協会栃木支部加入者、健保組合・共済組合等加入者と比較すると最も多い状況です。メタボリックシンドローム予備群の割合は、宇都宮市国民健康保険加入者は10.7%、全国健康保険協会栃木支部加入者と健保組合・共済組合等加入者は13.0%程度となっています。
  • 糖尿病または血糖値が高いといわれたが、治療や取組をしていない人の割合は、平成23年度と平成29年度を比較すると男女ともに約18%増加しています。現在は血糖値が基準値内でも、生活習慣を改善しないまま年齢を重ねると、糖尿病を発症する可能性が高くなります。
  • 体重や腹囲、血圧、血中脂質や血糖などの血液検査など、ご自身の健診結果を確認することで、食生活や運動習慣などのご自身の生活習慣を見直すきっかけになります。
定期健康診断における有所見率の推移グラフ
出典:宇都宮労働基準監督署
平成30年定期健康診断検査項目別有所見率状況グラフ:宇都宮労働基準監督署管内は、血圧18.5%、血中脂質33.2%、血糖11.4%、肝機能17.8%、心電図10.6%
出典:宇都宮労働基準監督署
メタボリックシンドローム該当者・予備群割合(2016年)グラフ
出典:栃木県特定健康診査・特定保健指導実施状況報告書
グラフ:糖尿病または血糖値が高いといわれたが治療や取組をしていない成人の割合、男性は平成23年度11.6%、平成29年度29.7%、女性は平成23年度8.7%、平成29年度26.2%
出典:宇都宮市「平成29年度市民健康等意識調査」

メタボリックシンドローム該当・予備群の方、特定保健指導を受けていますか

特定保健指導は生活習慣を改善するチャンスです。

特定保健指導の実施率は宇都宮市国民健康保険、全国健康保険協会、健保組合・共済組合等の各加入者で伸びてきていますが、20%前後となっています。

メタボリックシンドロームに該当・予備群の10人に8人は生活習慣を改善するチャンスを逃しているかもしれません。この機会に生活習慣の改善に取り組んでみましょう。

特定保健指導実施率グラフ:宇都宮市国民健康保険、全国健康保険協会(栃木県)、健康保険組合・共済組合等(栃木県)
出典:特定健診等データ管理システム「特定健診・特定保健指導実施結果総括表」、栃木県特定健康診査・特定保健指導実施状況報告書

労働災害

図:もし生活習慣を改善しないままだと、労働災害につながる可能性があります

宇都宮労働基準監督署管内の労働災害状況

・労働災害の推移を見ると、平成30年度の死傷者数は500人を超えています。

・全産業における年齢別の労働災害発生状況では、60歳以上が26.7%と最も多くなっています。業種別に60歳以上の労働災害発生状況を見ると、小売業や飲食業で多い状況です。また、労働災害の型別では、50歳以上は転倒が最も高くなっています。

 

グラフ:宇都宮労働監督署管内における労働災害の推移(全産業)

グラフ:平成30年業種別・年齢別労働災害発生状況(宇都宮労働基準監督署)

グラフ:平成30年事故の型別・年齢別労働災害発生状況
出典:宇都宮労働基準監督署

脳血管疾患および虚血性心疾患労災補償状況

・請求件数は、全国では増加傾向にあります。

・全国的に支給決定件数の多い業種(平成30年度)は、最も多いのは運輸業・郵便業であり、次いで宿泊業・飲食サービス業となっています。

脳血管疾患および虚血性心疾患労災補償の表:請求件数(平成29年度:全国840件、栃木県9件、宇都宮管内2件)、(平成30年度:全国877件、栃木県6件、宇都宮管内2件)、支給件数:平成29年度(全国253件、栃木県8件、宇都宮管内4件)、平成30年度(全国238件、栃木県2件、宇都宮管内0件)
出典:宇都宮労働基準監督署
(注意) 本表は、労働基準法施行規則別表第1の2第9号の「業務に起因することの明らかな疾病」に係る脳血管疾患および虚血性心疾患等(「過労死」等事案)について集計したもの。
決定件数は当該年度に請求されたものに限るものではない。
業種別脳・心臓疾患認定件数グラフ:運輸業・郵便業94件、宿泊業・飲食サービス業32件、製造業28件、卸売業・小売業24件(平成30年度)
出典:宇都宮労働基準監督署

精神障がい等の労災補償状況

・請求件数は全国、栃木県、宇都宮労働基準監督署管内で増加傾向です。

・全国的に支給決定件数が多い業種(平成30年度)は、最も多いのは製造業、次いで医療業と社会保険・社会福祉・介護事業となっています。

精神障がい等の労災補償状況の表:請求件数:平成29年度(全国1,732件、栃木県14件、宇都宮管内2件)、平成30年度(全国1,820件、栃木県16件、宇都宮管内9件)、支給件数:平成29年度(全国506件、栃木県2件、宇都宮管内1件)、平成30年度(全国1,820件、栃木県16件、宇都宮管内9件)、支給件数:平成29年度(全国506件、栃木県2件、宇都宮管内1件)、平成30年度(全国465件、栃木県3件、宇都宮管内2件)
出典:宇都宮労働基準監督署
業種別精神疾患認定件数グラフ:製造業82件、医療・福祉業70件、卸売業・小売業68件(平成30年度)
出典:宇都宮労働基準監督署

事業所における健康づくり

従業員の健康づくりへの取り組み

自分の健康は自分で守ることは大切ですが、仕事が多忙な現代社会では、事業所で従業員の健康づくりに取り組むところもあります。

事業所が取り組んでいる健康づくりについては、受動喫煙防止などのたばこ対策が61.9%で最も多く、次いでがん検診43.3%、健康相談36.4%となっています。

メンタルヘルスに取り組んでいる事業所は、23.2%となっています。

 

グラフ:事業所における健康づくりの取り組み状況
出典:平成29年度 健康づくりに関する事業所アンケート調査

このページに関するお問い合わせ

宇都宮市保健所 健康増進課 企画グループ
電話番号:028-626-1128 ファクス:028-627-9244
住所:〒321-0974 宇都宮市竹林町972
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