平成26年度 視察概要

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ページID1029852  更新日 令和6年3月8日

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平成26年度 視察概要

視察の様子H26
視察の様子(武雄市)

1 視察日  平成26年7月14日、15日、16日
2 視察先  福岡県福岡市 指定管理者制度の導入に係る成果と課題について
        佐賀県佐賀市 指定管理者制度の導入に係る課題について
        佐賀県武雄市 図書館への指定管理者制度の導入について
3 参加者  馬上剛、荒木英知、小林紀夫、福田久美子、塚田典功、
        今井恭男、綱河秀二、金子和義

総務常任委員会委員長 馬上 剛

 本委員会においては、「指定管理者制度の導入に係る成果と課題」、「図書館への指定管理者制度の導入」について、先進的な所見を得ることを目的とし、行政視察を行ったところである。

1 指定管理者制度の導入に係る成果と課題について(福岡県福岡市)
 福岡市は、指定管理者制度の適切かつ円滑な運用を図るため、平成17年5月に「指定管理者の指定の手続きに関するガイドライン」を策定し、以降、課題を踏まえながら適宜改訂を重ねている。「指定管理者制度は住民サービスを向上させるための制度である」との理念を第一に掲げ、サービスの一層の向上に向けて様々な取組を行っているところである。
第三者によるモニタリングの積極的な実施や評価結果を次回選定時に反映させるインセンティブ・ペナルティ制度等、制度の改善に取り組んでいるが、特に目を引いたのは、制度導入後2回目以降の選定となる施設においては、市が提示した指定管理料の上限額を下回っている提案額は一律同点とする選定基準である。過度な経費縮減による過剰な価格競争やサービスの低下を防止し、制度の目的である住民サービスの向上を確保しようとする取組は、今後の本市の指定管理者制度を検討する上で非常に参考になった。

2 指定管理者制度の導入に係る課題について(佐賀県佐賀市)
 佐賀市は、直営で市立図書館を管理運営しているが、市町合併により加わった東与賀図書館については、当該施設を管理していた旧東与賀町の方針を継続し、当初、指定管理者で行っていた中、指定期間の終了に伴い直営へ見直す取組を平成22年度に行った。開館時間の短縮や休館日数の増加等、サービス低下を懸念する意見があったが、他市立図書館との連携や管理体制の一元化等の点から、直営が最も合理的であると判断し、見直したものである。
図書館への指定管理者制度の導入については、サービスの向上や経費縮減等から導入する自治体が増えており、本市でも一部の図書館に取り入れているが、今回の事例のように一貫した方針のもとで運営する継続性の確保や司書の専門性の蓄積、同規模の他自治体よりも図書サービスの対象面積が広い佐賀市の地域特性など、導入に当たってはそのメリットとともに地域ニーズ等を踏まえた上で判断する必要があることを改めて実感した。

3 図書館への指定管理者制度の導入について(佐賀県武雄市)
 武雄市は、開館時間の延長や休館日の見直しなどサービス向上に積極的に取り組んでいたが、利用者サービスの更なる向上を図るため、平成25年度から指定管理者制度を導入し、指定管理者にはレンタルソフト店大手を経営するカルチュア・コンビニエンス・クラブを指定した。民間事業者のノウハウ活用による利用者サービスの向上と管理運営費の経費縮減を実現するなど全国的に注目を集める取組を行っている。
販売されている雑誌、書籍を含め、館内にある全ての本を、図書館内に併設されたスターバックスで購入したコーヒー等を飲みながら読むことが出来る斬新なサービスや、適度な音量のBGMでカフェスペース利用者の話し声を低減する工夫、学習に打ち込める環境づくりなど、従来の利用者層とカフェスペースを主な来館目的とする新しい利用者層とに配慮した発想など民間事業者のノウハウを活用した図書館への導入事例として非常に参考になった。

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