令和元年度 視察概要

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ページID1029858  更新日 令和6年3月8日

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令和元年度 視察概要

視察の様子R1
視察の様子(高松市)

1 視察日  令和元年10月9日、10日、11日
2 視察先  群馬県前橋市 公共交通政策について
        愛知県岡崎市 スマートシティプロジェクトについて
        香川県高松市 コンパクト・プラス・ネットワークのモデル都市における公共交通政策との連携
               について
3 参加者  舟本肇、小平美智雄、福田陽、出井昌子、高橋英樹、
        菅野大造、長谷川武士、内藤良弘、鎌倉三郎
4 視察結果
 本委員会においては、「公共交通政策」「スマートシティプロジェクト」「コンパクト・プラス・ネットワークのモデル都市における公共交通政策との連携」について、先進都市の事例を学び、本市の参考とするため、行政視察を行った。

総務常任委員会委員長 舟本 肇

1 公共交通政策について(群馬県前橋市)
 前橋市は、本市と同様、車中心の交通体系であり、鉄道・バスの利用状況は3.5%と低く、高齢化や人口減少社会を迎えコンパクトなまちづくりに寄与できる公共交通ネットワークの再構築が求められている中、広域幹線や都心幹線の明確化・強化、地域内交通やフィーダー交通の整備、自動運転バスの導入やAIを活用した配車システムの研究など、複数の交通モードを乗り継いで自由に移動ができる公共交通ネットワークの構築に取り組んでいる。
現在、移動困難者対策として実施しているマイタク制度や、運転経歴証明書を取得した際の特典などが好評であり、高齢者の公共交通利用は促進されつつあるほか、群馬県域全体でのバス情報フォーマット「GTFS」を生かした前橋版MaaSの推進や新料金体系の導入など、さらなる公共交通の利便性向上を図るとともに、市民全体の意識の醸成にも取り組んでいる。
本市が持つ課題と一致する点も多く、その取り組みは本市にとって非常に参考となるものであった。

2 スマートシティプロジェクトについて(愛知県岡崎市)
 今後、Society5.0によりAIなどの利活用が促進され、社会の仕組みが大きく変化することが想定される中、自治体における計画・施策については、動的データの蓄積や加工分析を行うことで、社会的課題の解決に向けたエビデンスに基づく政策立案(EBPM)が可能になると考える。
岡崎市では、ビックデータを活用してベンダーフリーのプラットフォームを構築し、官民連携での利活用につなげているほか、人流カメラ等をAIで分析し、結果をイベントでの警備手法の検討などに活用している。また、乙川リバーフロント地区の公共空間の使い方や回遊性の検証など、本市の中心市街地活性化策にも生かせる取り組みも行われている。
経済発展と社会的課題の解決や、人間を中心とした目指す社会の実現に向けて、より効果的、効率的な取り組みが可能となるEBPMを初めとしたスマートシティ構築に向けての岡崎市の取り組みは、スマートシティの社会実験として取り組みを進めようとしている本市にとって、非常に参考となるものであった。

3 コンパクト・プラス・ネットワークのモデル都市における公共交通政策との連携について(香川県高松市)
 高松市は、四国の玄関口となっていることや、都市がコンパクトであるなどの特徴から、地方都市の中では人口減少が比較的ゆるやかであり、周辺環境や立地条件は本市と共通している。
そうした中、高松市は、公共交通政策において、既存のストックを生かして持続可能な新しい構造の交通体系をつくりつつもサービスは落とさない「高松モデル」を掲げ、早くから地域の交通事業者と合意形成を図り、各事業者間にまたがる公共交通網の再編計画を実行し、市民の利便性の向上と利用者の増加につなげているほか、ICカードの導入や共用化、乗継割引制度の拡充などにより、公共交通の利用率向上にも成功している。また、公共交通利用促進条例を制定し、安全かつ快適で人と環境に優しい都市交通の形成に向けて、さまざまな取り組みを進めている。
高松市の取り組みは、MaaSの実現に向けて、今後、さまざまな取り組みを進めようとする本市にとって大いに参考となるものであった。

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