平成25年度 視察概要

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ページID1029874  更新日 令和6年3月8日

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平成25年度 視察概要

視察の様子(環境経済)
視察の様子

1 視察日  平成25年10月23日、24日、25日
2 視察先  静岡県沼津市 沼津市環境基本計画について
        愛知県豊田市 環境モデル都市の取組について
        三重県名張市 農業の担い手育成支援と障がい者アグリ雇用推進協議会について
3 参加者  荒木英知、今井政範、増渕一基、金沢力、荒川恒男

環境経済常任委員会委員長 荒木 英知

 本委員会においては、「市民協働による環境基本計画の策定及び推進」「低炭素社会に向けた環境モデル都市としての取組」「障がい者の雇用支援」について、先進的な知見を得ることを目的とし、行政視察を行ったところである。

1 沼津市環境基本計画について(静岡県沼津市)
 沼津市は元々、ゴミ問題が深刻だったことから、昭和48年に「沼津市環境保全基本条例」を制定し、全国に先駆けてごみの分別収集を開始した。そして、平成23年より「沼津市環境基本条例」を策定し、市民・事業者・市がそれぞれ計画の推進主体となり、役割を定義付け、30年後の「望ましい環境像」と「個別の取組事項と数値目標」の認定を行った。また、市民の主体的な参加を促すため、環境市民会議を開催し、担い手形成にも取り組んでおり、市民協働の優れた実践は、非常に参考となる取組である。
またゴミ問題に留まらず、低炭素社会、循環型社会、自然共生社会の実現のため、沼津市の自然・社会・歴史的条件を考慮し、環境保全に関する施策を総合的・計画的に進めている。行政からの一方的・画一的な施策ではなく、市民がモチベーションを保ちながら、自発的・継続的に参加し、その地域に合った施策をしていく必要があることを実感させられた。

2 環境モデル都市の取組について(愛知県豊田市)
 低炭素社会モデル地区「とよたエコフルタウン」では、「Ha:mo(ハーモ)ライド」と呼ばれる超小型電気自動車や電動アシスト自転車、ITS(高度道路交通システム)等の実証実験や、エネルギーマネジメントシステムを活用したスマートハウスの具体的な仕組みの展示等、豊田市の低炭素社会に向けたさまざまな取組を検分したが、今後、さまざまな分野に応用可能であり、同じく環境モデル都市を目指す本市にとっても、大変参考になる取組であった。
豊田市は、行政・民間企業・市民がそれぞれ役割分担をし、低炭素社会システム実証プロジェクト等を積極的に実施している点が、先進都市として伸びている要因である。20年後、30年後の将来の「環境ビジョン」が明確にされている点も大いに評価でき、また参考になるものである。

3 農業の担い手育成支援と障がい者アグリ雇用推進協議会について(三重県名張市)
 名張市障がい者アグリ雇用推進協議会は、農業の活性化と障がい者の就業率及び就業先の不足の解消、賃金の向上を図るため、市長のリーダーシップにより設置され、障がい者と農家・農園芸関係法人の間に立ち、障がい者人材センターと人材育成のための農業ジョブトレーナーの協力で、支援調整を行っている組織である。農業ジョブトレーナーは、名張市が全国に先駆けて開始した独自の取組であり、5日間の研修により養成をしているが、障がい者への知識を必要とし、逆に農業スキルは重要視していない調整役として、受け入れ農家と障がい者をつなぐ、非常に大切な役割を果たしている。現在、農業ジョブトレーナーを活用した作業受委託を試行し、モデル雇用、就労体験実習を継続的に実施し、障がい者雇用の拡大を図っている点や、行政内部においても福祉部署と経済部署が協働で推進している点が先進的であり、本市にも参考となるものである。

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