令和5年度 視察概要

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ページID1033670  更新日 令和6年3月8日

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令和5年度 視察概要

視察の様子
視察の様子(岡山市)

1 視察日  令和5年11月14日、15日、16日
2 視察先  山口県周南市  水素利活用の取組について
        山口県宇部市  観光交流施策について
        岡山県岡山市  太陽光発電設備等共同購入事業について
3 参加者  高橋英樹、長谷川武士、出井昌子、大久保順也、小倉久美、
       矢古宇芳一、篠崎圭一、舟本肇
4 視察結果
 本委員会においては、「水素利活用の取組」「観光交流施策」「太陽光発電設備等共同購入事業」について、先進都市の事例を学び、本市の参考とするため、行政視察を行った。

環境経済常任委員会委員長 高橋 英樹

1 水素利活用の取組について(山口県周南市)
 周南市では、全国有数の重化学工業が立地する地域特性を生かし、平成25年に産学官で周南市水素利活用協議会を設立し、コンビナート立地企業と連携した水素利活用の取組を進め、平成27年には周南市水素利活用計画を策定し、市内に液化水素工場が開設されたことを契機に、中国・四国地方初の水素ステーションを開所した。その後、水素学習室の開設、FCV(燃料電池自動車)購入時の補助、水素ステーション燃料費の半額補助といった水素需要の喚起や利活用の理解促進のための取組を行うとともに、道の駅や地方卸売市場等に純水素燃料電池を設置し電力供給を行うことや、非常時にFCVから建物に電力供給を行うことなど、国や県と連携し、様々な事業や実証試験を行ってきた。
 一方で、FCVが高額であることや国の補助金の終了により事業継続が困難になるといった課題もあることが確認できた。
 本市としても、今後、水素利活用の議論を進める上で、産学官の連携やFCVの普及に関する取組は大変参考となるものであった。

2 観光交流施策について(山口県宇部市)
 宇部市では、映画監督である庵野秀明氏の出身地であることから、監督の作品に関連する様々なイベントを行い、観光客の集客に取り組んできた。庵野氏が監督した映画に舞台として登場したこともあり、訪れてみたい日本のアニメ聖地88に認定され、令和3年からは市制施行100周年記念のイベントとして、「まちじゅうエヴァンゲリオン」を開催している。このイベントでは、市内の飲食店等が参画したコラボメニュー等の販売、観光スポットを人気キャラクターが紹介するボイスARの活用等、様々な企画を通じて市内の多様な魅力を効果的に発信している。
 また、市を代表する企業が鉄スクラップを再利用して映画に登場する槍を全長約7mの大きさで制作し、優れた鋳造技術を国内外へアピールすることにつながっている。
 本市としても、宇部市のこれらの取組は、本市の観光資源を有効に活用し、観光交流施策を推進する上で大いに参考となるものであった。

3 太陽光発電設備等共同購入事業について(岡山県岡山市)
 岡山市は、太陽光発電システム等(蓄電池も含む)の設置を希望する個人及び事業者が、共同で購入する機会を創出することで通常より安価に設置ができる太陽光発電設備等共同購入事業を実施している。この事業では、実績と信頼のある事業者と協定を締結し、購入希望者の募集や施工業者の選定は事業者が行うため、市の事業費は広報活動にかかる経費のみであり、低予算で効果的かつ効率的な事業が展開できるというメリットがある。
 また、近隣市町や産学官を交え、今後の各市町及び各市町の住民、事業者のゼロカーボンに向けた具体的な取組について研究を行うゼロカーボン研究会の設置や、危機意識の共有を目的とした地球温暖化対策ポータルサイトの開設といった、市民・事業者の行動変容につながる取組を継続して行っている。
 本市としても、カーボンニュートラルの実現に向けて重要となる太陽光発電システムの普及に向けた今後の補助の在り方を検討する上で大変参考となるものであった。

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