定例記者会見令和5年10月

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ページID1033305  更新日 令和6年3月8日

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(注意)このページは、定例記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。

日時・会場

令和5年10月26日(木曜日)午後1時30分から
宇都宮市役所・3階特別会議室

発表事項

庁議等案件

 それでは、本日開催いたしました庁議の結果について、発表いたします。

 まず、「公共交通の脱炭素化に向けた補助制度の創設について」でありますが、本制度は、「2050年カーボンニュートラル」の実現に向けまして、路線バスや地域内交通など、公共交通のEV化を加速させることを目指し、交通事業者の電気自動車等の導入に対する補助を11月から開始するものであります。補助の概要といたしましては、再生可能エネルギーの調達や、効率的なエネルギー利用の推進など、CO2排出削減等に積極的に取り組む交通事業者を、全国トップクラスの高い補助率で支援する先進的な取組であります。交通事業者の皆様におかれましては、是非、本制度をご活用いただき、公共交通の脱炭素化のより一層の推進にご協力をお願いいたします。

 次に、「『大谷コネクト』の開業について」でありますが、大谷地域の新たな観光・周遊拠点として、「大谷コネクト」が、11月20日にオープンいたします。施設の特徴といたしましては、日本遺産「大谷石文化」の魅力を伝える当施設のシンボルであります、国登録有形文化財「旧大谷公会堂」や、情報の発信拠点となる「ビジターセンター」などにより、大谷地域の新たな賑わいを創出してまいります。この度、オープンを祝しまして、地域の皆様と共に盛り上がれるよう、オープン記念イベントの開催をはじめ、オープン後は、多彩なイベントや、北西部地域の観光周遊の促進等に向けた様々な事業を展開してまいりますので、皆様、是非、お越しください。なお、12月3日に開催されます「名画特別上映会in大谷」につきましては、本日の定例記者会見終了後、記者発表を予定しており、詳細につきましては、その際に、ご説明いたします。

 次に、「ライトラインに関する取組について」でありますが、「ライトライン」につきましては、平日の通勤・通学に加え、土日祝日は、商業施設やイベントなどを訪れる交通手段として、多くの皆様にご利用いただいているところであります。このような中、「ライトライン」をより便利に、親しみを持ってご利用いただけるよう、更なる利便性の向上やマイレール意識の醸成に向けまして、「清原地区市民センター前」、「平石」、「飛山城跡」の3つの停留場の駐車スペースを増設するとともに、停留場のベンチに、寄附を頂いた方の記念プレートを設置する第2弾の「ベンチドネーション」を募集いたします。また、「宇都宮ライトレール株式会社」におきまして、指定日の始発電車から最終電車まで、何度でも乗り降り可能な「ライトライン一日乗車券」を11月3日から販売いたしますので、沿線のまち巡りに、是非、ご利用ください。

 次に、「まちなかにおける若者を中心とした 活動・交流拠点の開設について」でありますが、将来のまちづくりを担い、その原動力となる若者が、自由に集い、様々な交流を深めるまちなかの「サードプレイス」として、二荒山神社に隣接する 二荒山会館に、「若者まちなか活動・交流センター」を、11月1日にオープンいたします。当施設は、学生など、若者の皆様の活動や交流を促進し、街なかの賑わいづくりや活動の拠点づくりにつなげていくものであり、Wi-Fiを備えたフリースペースや学習室等を、学習や制作、イベントなどに活用していただけますので、是非、すきま時間や学校帰りに気軽にお立ち寄りください。

 次に、「『中核市サミット2023in宇都宮』の開催について」でありますが、中核市の市長が一堂に会し、人口減少の克服と、地域活性化のための施策について議論し、地方創生の更なる推進を図る「中核市サミット」が、11月1日に本市で初めて開催されます。サミットでは、「未来世代への責任と実践」をテーマに、学識者や中核市長によります基調講演や、パネルディスカッションを通じて、中核市の進むべき方向性をまとめた「サミット宣言」を採択し、未来世代の夢や希望がかなう中核市の実現を目指してまいります。

 庁議案件の発表については以上となりますが、続きまして、「秋のイベント情報について」ご報告いたします。さわやかな秋空のもと、本市では、毎週、街なかや大谷地域、LRT沿線などで、愉快で楽しい様々なイベントが開催されます。街なかにおきましては、11月3日から3日間、「宇都宮餃子祭り」と「ミヤ・ジャズイン」が開催されるほか、11月16日からは、中心市街地を色とりどりの光で彩る「うつのみやイルミネーション」により、幻想的な夜の景観が演出されます。また、11月18日から「大谷コネクト」の開業記念イベントと「フェスタin大谷」が開催されるほか、11月19日に清原工業団地で開催される「宇都宮マラソン大会」には、是非、ライトラインに乗ってお出かけください。秋の宇都宮で楽しいひと時をお過ごしいただくとともに、お出かけの際には、公共交通を積極的にご利用いただき、CO2の削減にもご協力をお願いいたします。

 これをもちまして、本日の発表を終了いたします。

資料

質疑事項

庁議等案件

公共交通の脱炭素化に向けた補助制度の創設について

記者 公共交通の脱炭素化に向けた補助制度は、11月1日から申請の受付を始めるのか、また、補助事業全体の予算規模について伺う。
交通政策課長 補助制度は、11月1日から申請の受付を始めます。今年度予算につきましては、1億円ほどの予算を計上しております。
記者 関東バスの路線バスのうち、半数である158台がEV化するとのことだが、この158台も補助の対象になるのか、EVバスやタクシーの想定車両の価格について伺う。
交通政策課長 関東自動車からはそのような計画を伺っており、本市としては158台に対して支援できるよう、今後も補助制度を運用してまいります。想定車両につきましては、今後導入するものにつきまして、中国製で約3800万円を想定しております。今後、国産につきましても想定をしているところであり、補助対象経費の上限額に当たる5000万円程度になるという想定でおります。また、電気タクシーにつきましても、この補助対象経費の上限額に当たる600万円を一定の想定としているところでございます。
記者 公共交通の脱炭素化に向けた補助制度について、どのくらいの利用件数を見込んでいるか、また、予算上の事業費について伺う。
交通政策課長 今年度につきましては、電気バスは5台の導入を想定しており、一般のタクシーは2台程度の導入を予定しております。予算規模につきましては、電気バスは9500万円ほど、一般タクシーは260万円ほどを予算に計上しております。
記者 公共交通のEV補助制度が全国でもトップクラスの補助制度ということだが、制度スタートにあたり、市内の事業者に対する期待感について伺う。
市長 本市は、産業部門の製造品出荷額など、中核市62市の中でもトップクラスになっており、多くの事業者にこうした取り組みに賛同していただけるということは、脱炭素の社会を目指している市民にとっては大変ありがたいことであります。また、商工会議所等の団体を通して広報していきますが、直接、事業所の方に出向いてご説明等をさせていただく機会も考えてまいりたいと思います。行政だけでなく、事業者・市民の皆さん総ぐるみで取り組まないと目標は達成できませんので、行政として制度を設けただけでなく、周知し賛同していただける環境を作ってまいりたいと思います。

「大谷コネクト」の開業について

記者 大谷コネクトの開業について、11月18日、19日はビジターセンターは開館しないということでよろしいか。また、ビジターセンターでは物販等も予定されているのかについて伺う。
大谷振興室長 11月18日、19日につきましては、ビジターセンターは開館いたしません。物販につきましても特に行う予定はございません。
記者 大谷には多くの観光施設が立地しているが、従来の施設とはどのような点で特異な使い方を期待しているのか、また、更なる観光の振興に向けた起爆剤として利用されると思うが、考えを伺う。
市長 本市の観光客の入り込み数は大体1、200万人ぐらいですが、出張者、ビジネスマンの方の来訪が中心となっており、観光客は日光等よりも少ない状況であります。本市としては、日光等県内の観光地を意識するのではなく、1泊以上滞在する方が少ないことが大きな課題であります。日光や那須、益子等、県内の市町と連携をとりながら、1日以上の滞在や宇都宮や日光をベースに全国の観光地に行っていただけるように繋げていきたいと思っています。大谷地区は本市の観光地であり、今まで磨きをかけてきたわけでありますが、大谷コネクトを通して情報発信するだけでなく、大谷のみならず、本市や日光等の観光案内ができるよう、全国に誇れる観光地にしていきたいと考えています。また、旧大谷公会堂ですが、地元の大変な熱意で今まで保存されてきましたが、どんどん朽ち果てていくような状況だったものを、地元と協議しながら移築し保存しました。昔は芝居、演劇、映画などの会場として多目的に活用されており、以前のように活用していただくことで、歴史や文化・芸術などの情報の発信にも繋がっていくと思います。市民意識やアイデンティティ等にも繋がっていくものではないかなと考えておりますので、有効にこの旧大谷公会堂についても活用をしてまいりたいと考えています。

「ライトライン」に関する取組について

記者 トランジットセンター等における駐車場の増設について、現状の駐車場の利用状況や目的など、現状のデータがあるか、また、ない場合はそれらに関して、今後調査する予定などがあるのかについて伺う。
LRT管理課長 開業以降、「清原地区市民センター前」「平石」の両トランジットセンター駐車場につきましては、平日、土曜・日曜、祝日ともに、約80%程度のご利用をいただいております。「飛山城跡停留所」につきましては、送迎車両待機スペースが8台しかなく、長時間駐車が常態化しておりますが、駐車場を増設することによって、より利便性の高い施設にしていきたいと考えております。
市長 今後の情勢も見ながら、さらなる駐車場の拡大を図っていかなければならないと考えています。
記者 ライトラインの1日乗車券について、どのような効果を期待しているか、また、餃子券を合わせた背景や狙いについて伺う。
市長 マイレール意識の向上やLRTに乗るきっかけに繋がること、また、現金の利用から,ICカードの利用向上に繋げていきたいと考えています。さらに、来訪者にも気軽に使えることにも繋げてまいりたいと考えています。餃子につきましては、宇都宮餃子会にご理解をいただき、このような仕組みを作ることができました。餃子に限らず、カクテルやジャズなどもまち作りの柱になっていますので、今後も新しいまちづくりの柱と組み合わせながら、店舗と協力することで、サービスの付加価値をつけて協働の取組も行っていければと思っています。
記者 停留所スペースの増設について、飛山城跡停留所は、本来は駐車する目的ではなく、送迎用のみという理解でよろしいか、また、新設される45台から当初から設けている8台を引いた残りの37台について、今後は駐車スペースになるということでよろしいか伺う。
LRT管理課長 その通りです。送迎車両待機スペースというところで8台設けている状況です。
記者 トランジットセンターである「清原地区市民センター前」、「平石」や、トランジットセンターではないが「飛山城跡」が特に混雑する理由やその背景などについて伺う。また、同じ状況に近い場所はあるかについても併せて伺う。
LRT管理課長 「清原地区市民センター前」、「平石」につきましては、公共交通の結節点ということで、車の利用も想定をしていました。「飛山城跡」につきましては、送迎車が多いのではないかと想定していたところでございますが、開業してから駐車して1日出かける方が多いことが分かってきたところです。それに伴い、今後更なる利用者の利便性向上のために現在駐車場の増設を計画しているところです。同じような場所としましては、芳賀工業団地の管理センターでも、曜日によってはかなりの台数が停められているというような状況でございます。
記者 「飛山城跡」の送迎車用待機スペースについて、今後は送迎車待機スペースとしての表示を改めて整備するのか伺う。
LRT整備課長 設置されている8台の送迎車用待機スペースにつきましては、待機スペースとしてお知らせする看板を設置し、駐車場につきましては、新たに増設するところに促していきたいと考えております。
記者 停留所のベンチドネーションについて、第1弾の募集状況について伺う。また、前回の第1弾の際に埋まらなかった枠についても、募集をかけるということか併せて伺う。
LRT協働広報室長 昨年実施いたしました第1弾は、182の枠に対して、81件の応募がありました。第2弾の募集の101枠は、前回埋まらなかった分を含めての枠数となります。

庁議等案件以外

「ライトライン」について

記者 ライトラインの開業から2カ月が経ち、成果や課題などをどのように捉えているのか、市長の見解を伺う。
市長 開業後2カ月目の9月26日から10月25日でありますが、平日は1日当たり平均約1万3000人と、当初予測通り、土曜・日曜、祝日は平均約1万2000人と、開業1カ月目の8月26日から9月25日と比べまして、若干落ち着いてきましたが、当初予測の3倍のご利用をいただいております。また、運賃収受につきまして、ICカードの利用促進や、現金利用者に対して車内アナウンスを行い乗降がスムーズに行えるような取組をさらに努めていかなければならないと思っています。乗降による大きなダイヤの乱れは徐々になくなってきましたが、更に正確な時間を求めていくためにも努力をしてまいりたいと思います。これらの利用状況から、市民の皆様がライトラインを生活の一部としてご利用いただいていると認識しており、大変ありがたく感謝を申し上げたいと思います。ライトラインはネットワーク型コンパクトシティを形成する公共交通の一部の装置であります。これをさらに成長させ、皆様のご意見やご要望をしっかりと受け止めて、利便性の向上のみならず、快適性・速達性・定時制などの必要な条件は、しっかりと整えて提供できる行政・会社になってまいりたいと考えており、利用しやすい・利用してみたいというライトラインに成長させていきたいと考えています。

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このページに関するお問い合わせ

総合政策部 広報広聴課 広報グループ(市役所3階)
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