HIVとAIDS(エイズ)

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ページID1004526  更新日 令和6年4月3日

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AIDS(エイズ)ってどんな病気

 エイズは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染することによっておこる病気ですが、HIV感染=エイズということではありません。
 感染から数週間以内にインフルエンザに似た症状が出ることがありますが、この症状からHIV感染をしているかどうかを確認することはできません。HIV検査受検しはじめて感染の有無を確認することができます。
 HIV感染後、自覚症状のない時期(無症候期)が数年続き、さらに進行すると、病気とたたかう抵抗力(免疫)が低下し、本来なら自分の力で抑えることのできる病気(日和見感染症とよばれる)などを発症するようになってしまいます。
 現在はさまざまな治療薬が出ておりきちんと服薬することでエイズ発症を予防することが可能になっています。
 (2021年の国内の年間報告数は、新規HIV感染者は742件、新規エイズ患者は315件でした。)

新規HIV感染者およびAIDS患者報告数の年次推移

検査
検査にいこう

HIV(エイズ)の感染経路

HIVの感染経路は主に以下の4つです。
HIV感染者の精液、膣分泌液、血液、母乳が、性器などの粘膜や傷口に触れたときに感染の可能性があります。

性行為感染

  性行為による感染は最も多い感染経路で感染原因の約8割を占めると言われています。HIVは主に血液や精液、膣分泌液に多く含まれており、その性行為の相手の性器や肛門、口などの粘膜や傷口を通ってうつります。ですから、性行為におけるコンドームの正しい使用は、HIV感染症/エイズ予防にとって有効な手段です。

血液感染

  HIVが存在する血液の輸血や、覚せい剤などの依存性薬物の“回し打ち”による注射器具の共用などによって感染します。日本では、現在、献血された血液は厳重な検査により最高水準の安全が確保されていますが、きわめてまれとはいえ、感染の可能性を完全には排除できません。なお、血液凝固因子製剤については加熱処理が行われているので、現在の血液製剤で感染する心配はありません。

母子感染

  母親がHIVに感染している場合、妊娠中や出産時に赤ちゃんに感染することがあります。母乳による感染の例もあります。日本では、お母さんがHIV感染症の治療薬を飲むことや母乳を与えないことで、赤ちゃんへの感染を1%以下に抑えることができます。

こんなことでは感染しません

日常生活ではHIVに感染する心配はありません。それはなぜか。
HIVは熱や水、消毒薬、乾燥に弱いウイルスです。空気や水に触れると死んでしまうため、人の体の中でしか生きられないからです 。

そのため、以下のようなことで感染することはありません。

HIV感染者の咳やくしゃみに触れたり、握手や軽いキス、食器や箸の共有をしても感染しません。

予防方法

ノーセックス

HIVを含む多くの性感染症は、性行為(性的接触)により感染します。
性行為をしないという選択肢も考えてみましょう。

セーフセックス

自分とパートナーがHIVに感染していないことが確実で、お互いに他の性行為のパートナーがいなければ、二人の性行為は安全です。
過去に一度でも性行為の経験がある人は検査を受け、お互いの感染の有無を確認することも大切です。

セーファーセックス

性行為をするときには、コンドームを使用するということです。
コンドームは性行為をするのであれば、自分のこと、そして大切なパートナーのことを守る大切なアイテムです。
正しく使用すれば、エイズを予防できます。

検査はどこでやっているの

宇都宮市保健所では毎週水曜日、宇都宮市保健センターでは原則第4日曜日に無料、匿名で検査相談を実施しています。
詳細は、下記リンク「エイズ、性感染症(性器クラミジア、梅毒)の検査と相談」をご確認ください。

理解と支援の象徴「レッドリボン」

レッドリボン

エイズは決して特別な病気ではありません。
予防をしていなければ誰でも感染の可能性がある病気です。
一人ひとりの理解と思いやりが、HIV感染の拡大をくい止め、差別や偏見をなくす大きな力になります。

「自分には関係ない」と思わず、自分のこと、大切な人のこととして考えてみませんか。

レッドリボンはエイズとともに生きる人への理解と支援を表す赤いリボンです。あなたの胸にもレッドリボンを。

このページに関するお問い合わせ

宇都宮市保健所 保健予防課 感染症予防グループ
電話番号:028-626-1115
住所:〒321-0974 宇都宮市竹林町972
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。