健康長寿調査特別委員会

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1009198  更新日 令和6年3月8日

印刷 大きな文字で印刷

平成27年度 視察概要

写真:視察の様子(松本市役所)
視察の様子(松本市役所)

視察日  平成28年1月20日、21日
視察先  千葉県柏市
       長寿社会のまちづくりについて~豊四季台プロジェクトの事例~

      長野県松本市
       健康寿命延伸都市・松本の取り組みについて~松本市の健康づくりの事例~
      

参加者  福田智恵、岡本芳明、角田充由、内藤良弘、久保井永三、村田雅彦、
       金子武蔵、金崎芙美子、金沢力、小林紀夫、荒川恒男、今井恭男、
     渡辺道仁、鎌倉三郎

健康長寿調査特別委員会委員長 福田 智恵

本委員会においては、超高齢社会の介護、医療、健康づくりについて、先進的な所見を得ることを目的とし、行政視察を行ったところである。

1 長寿社会のまちづくりについて~豊四季台プロジェクトの事例~(千葉県柏市)

柏市では、75歳以上人口の伸び率の見込みが2010年以降、全国平均・千葉県平均を上回ったことや団地住民の高齢化など都市高齢化が抱える課題に直面したことから、高齢になっても住み慣れた地域で暮らし続けられる仕組みが必要と考え、超高齢社会のもとでの安心で豊かな暮らしに向けたまちづくりに取り組んでいる。
このプロジェクトで特筆されることは、在宅医療の相談窓口となる地域医療連携センターの設置や在宅医療に不可欠となる医師の確保、超高齢化に対応するまちづくり構想などの様々な課題を、市・東京大学・UR都市機構とによる産官学連携及び、医師会をはじめとした医療関係団体の協力、そしてトップの強いリーダーシップのもと実現したことである。住宅再生等のハード整備の点や再構築されたコミュニティの運営のあり方の点、低所得者等への対応の点など検討課題はあるものの取り組みの発想や関係機関相互の目的意識の共有化はいずれの都市にも普遍的に重要な要素であり、在宅医療や地域包括ケアシステムなど今後の本市の長寿社会におけるまちづくりを検討する上で非常に参考になった。

2 健康寿命延伸都市・松本の取り組みについて~松本市の健康づくりの事例~(長野県松本市)

松本市は将来の都市像として「健康寿命延伸都市・松本」を掲げ、健康寿命の延伸を目指したまちづくりを推進しているほか、人間の健康だけでなく経済・環境・教育など市政全般の「健康」を宣言するなど健康を重視した政策を展開している。
松本市の取り組みの中で特に耳目を集めるのは、健康寿命延伸の取り組みに子ども期を含む幅広い世代を対象としている方針である。子ども期の生活習慣改善事業、壮年期の企業への健康出前講座、高齢期の健康づくり事業など健康寿命延伸の施策が体系化され、それらが基幹課を核に市・企業・学校など関係機関の密な連携により効果的に展開されている。特に、一見すると高齢期の取り組みと思われがちな認知症予防事業を若い世代から積極的に行っていることは今後の長寿社会において必要な施策である。また、市民への意識啓発に当たっても、保健師を核とした地域住民へのきめ細かな働きかけや、いかにして健康寿命を延ばすかを関係機関が連携して検討するなど効果的な体制で臨んでいる。健康寿命延伸の命題に熱意と意欲を持って取り組むその姿勢が、健康長寿施策を考えるには極めて重要であることを改めて実感した。

このページに関するお問い合わせ

議会事務局 議事課 議事グループ
電話番号:028-632-2608 ファクス:028-632-2613
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。