平成25年度 視察概要

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ページID1029910  更新日 令和6年3月8日

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平成25年度 視察概要

視察の様子(文教)
視察の様子

1 視察日  平成25年10月23日、24日、25日
2 視察先  愛知県豊橋市 現場急行支援システムについて
        兵庫県神戸市 いじめ対策の取り組みについて
        福岡県春日市 教育委員会の改革について
3 参加者  駒場昭夫、菊地公史、岡本芳明、遠藤和信、熊本和夫、
        藤井弘一、今井恭男、浅川信明

文教消防水道常任委員会委員長 駒場 昭夫

 本委員会においては「救急搬送」「いじめ・体罰問題」「教育委員会のあり方」をテーマとして政策討論を実施しているところであるが、今後の討論に資するため、行政視察を行ったところである。

1 現場急行支援システムについて(愛知県豊橋市)
 現場急行支援システム(FAST)は、救急車などの緊急車が速やかに交差点を通過するため、専用の車載機を設置した緊急車が特定の交差点に近づいた際に、青信号の延伸、赤信号の短縮をするシステムであり、その事業主体は県警となっている。
豊橋市においては、病院収容所要時間を短縮するため、5台の救急車に車載機を設置し、豊橋市内の国道1号線及び国道23号線の12.9km、39箇所の交差点で導入しており、平均で約1分、最大で約3分の時間短縮が図られている。
豊橋市での救急搬送は、全体の約7割が2つの病院に搬送されており、そのいずれもこのシステムの沿線上に存在することからその効果は大きいが、本市においては、搬送先が多数あり、輪番制を導入していることなどから、導入に当たってはその費用対効果を十分に検証するとともに、他の手法の検討も必要と考える。

2 いじめ対策の取り組みについて(兵庫県神戸市)
 神戸市のいじめ対策の取り組みは、「するを許さず、されるを責めず、第三者なし」のいじめ指導三原則のもと、いじめ防止対策を目的とした生徒指導資料を作成するなど、教員等の指導する側の対策を強化するほか、本年7月には、全市立中学校82校の代表者164名が「第51回いきいき生徒会会議」で「いじめのない明るい学校づくり」について討議し、「神戸市中学校会議」において「いじめのない明るい学校づくり宣言」を採択するなど、生徒児童に対する啓発にも取り組んでいる。
神戸市は、いじめ発生件数が全国平均を大きく下回っているが、その理由として、神戸市の教育理念「人は人によって人になる」が根付いており、人と人との繋がりを大切にする風土が構築されていることが感じられた。人(生徒児童)を育てるのは人(教員、家庭、地域)であり、それらの繋がりと、その環境づくりが重要であるとあらためて認識することができた。

3 教育委員会の改革について(福岡県春日市)
 春日市教育委員会では、「学校、家庭、地域の連携を基本理念」「政策形成機能の強化に向けた定型業務のスリム化」「学校経営の自律化を目指す権限委譲」を軸に、予算の執行権・編成権の学校への委譲など事務的な改革や、教育委員が現場などの意見を聴取する機会を設けることにより、教育委員会での議論の活性化を図るなど、学校現場、教育委員会、教育委員会事務局の改革を行っている。
近年、学校現場や教育委員会事務局では、教育改革や多種多様な諸問題に対応するため、事務量が増加している傾向にあることから、現場の状況を十分に把握しながら、改善すべき点は改善を行い、教育の本来の主旨である「人を育てる」ための環境を整えていくことが必要である。

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