平成25年度 視察概要

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ページID1029866  更新日 令和6年3月8日

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平成25年度 視察概要

視察の様子(厚生)
視察の様子

1 視察日  平成25年11月12日、13日、14日
2 視察先  東京都品川区 待機児童解消に向けた取り組みについて
        静岡県袋井市 健康マイレージ制度について
        大阪府豊中市 生活保護受給者の自立支援について
3 参加者  渡辺通子、馬上剛、福田久美子、半貫光芳、工藤正志、
        綱河秀二、阿久津善一、中山勝二

厚生常任委員会委員長 渡辺 通子

 本委員会は、「待機児童の解消」「健康寿命の延伸」「生活保護受給世帯の自立支援」をテーマとして政策討論を実施しているところであるが、今後の討論に資するため、行政視察を行ったところである。

1 待機児童解消に向けた取り組みについて(東京都品川区)
 品川区では、待機児童の解消に向けて、平成22年度から総合的な対策を実施しており、24年度までの3カ年で、2,049人の受け入れ拡大を実現した。
 品川区の対策の特徴としては、認可保育園や幼保一体施設(認定こども園)の開設に加え、隣接小学校への5歳児の分園設置による本園の1歳児等の定員の拡大や、マンションの一室等で複数の保育ママが共同で保育をする「事業所型」の家庭的保育事業、東京都の制度である「認証保育所」の保育料補助、保育園への入園が難しいパートや派遣などの短時間就労に対応した保育枠の確保など、区独自の取り組みを実施しており、受け入れ枠の拡大策として参考となるものであった。
 また、品川区は、就学前教育に着目し、小学校への分園の設置により保幼小連携を図っている点や、認証保育所の保育料補助により、認証保育所も含め、英語教育などの保育内容等により入所先を決めることが可能となる点も参考となるものであった。

2 健康マイレージ制度について(静岡県袋井市)
 袋井市は、健康長寿の実現による医療費や介護費の抑制のため、平成19年度から市独自で健康マイレージ制度を実施している。
 当制度は、健康づくりの実践記録に応じてポイントがたまり、貯めたポイントは、各種サービス券との交換等ができる制度であり、袋井市は、静岡県内の先駆けであるとともに、ポイントの幼稚園や小中学校等への寄付制度や、携帯電話のインターネット・メール機能を活用した「e-すまいる」の導入など、毎年、独自の工夫を凝らしている。その結果として、年々、参加者数も増加している点は、健康的な生活習慣の定着を促す取り組みとして参考となるものであった。
 また、ポイントの寄付では、スポーツ用具や楽器、年少児用プールの購入に当たられており、それが、園児や児童・生徒の参加や、その保護者への波及効果が見られているなど、健康づくりをしやすい機運の醸成、健康づくりの動機づけ支援として参考となるものであった。

3 生活保護受給者の自立支援について(大阪府豊中市)
 豊中市では、市の雇用労働部門(雇用労働課)が中心となり、就労困難者・生活困窮者等の自立支援を実施しており、特に生活保護受給者や生活困窮者等の支援が大きな取り組みとなっている。
 生活保護受給者の自立支援においては、受給者等を中長期に支援する「生活保護受給者等地域就労支援事業」等を実施しているが、その支援メニューには、就労相談のほか、「就職」という出口に向けて、園芸や農業、市役所での就業体験をする「中間的就労」がある。豊中市においては、これらの取り組みを福祉部門(福祉事務所)の仕事としてではなく、雇用創出や就労支援の担当課である雇用労働課と福祉事務所が連携して取り組んでいるところが特徴的であり、生活保護の需給抑制だけでなく、生活困窮者等の早期発見・早期支援による受給者の未然防止を図っている点は参考になるものであった。
 また、豊中市では、税や保健福祉の窓口の職員に、生活困窮者の相談事例について研修しており、市全体で、第2のセーフティネットとされる生活困窮者等の早期発見・早期支援に努めている点は参考になるものであった。

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