令和6年2月 令和6年度当初予算案の大綱及び機構改革案に係る記者会見

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ページID1034092  更新日 令和6年3月8日

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(注意)このページは、記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。

日時・会場

令和6年2月13日(火曜日)午後2時から
宇都宮市役所・3階特別会議室

発表事項

 「令和6年度の当初予算案の大綱」につきまして、ご説明いたします。
 まず、「予算編成の基本的な考え方」でありますが、令和6年度当初予算案につきましては、物価高騰や賃金上昇の影響に対応しながら、夢や希望がかなうまち、「スーパースマートシティ」の実現を加速化させる予算といたしました。「予算の規模」でありますが、一般会計につきましては、2,296億 5,000万円を計上いたしました。前年度予算に対しまして、106億円余、4.9パーセントの増となります。これは、児童手当の拡充など子育て支援事業の充実や、障がい者自立支援費の増などに伴い、扶助費が増となるほか、物価高騰や賃金上昇の影響により、物件費や人件費が増となることなどによるものであります。
 次に、特別会計につきましては、11の特別会計全体で 1,240億円余を、また、企業会計につきましては、3つの 企業会計全体で 511億円余を 計上し、総額では、4,048億円余を計上いたしました。「予算の特徴」につきましては、こちらの5つの項目になります。順次ご説明いたします。
 1つ目は、「宮っこが安心して健やかに成長できる環境づくり」の推進であります。第2子保育料の無償化や、児童手当の支給対象や支給額などの拡充、また、1か月児を対象とした健康診査の実施や、おたふくかぜ予防接種費用の助成などに取り組んでまいります。さらに、児童扶養手当の拡充や、特定妊婦や要支援児童を養育する家庭などを対象に家事・育児の支援を行う、子育て世帯訪問支援事業の実施、低所得世帯の子どもに対する大学等受験料・模擬試験受験料の支援に取り組むとともに、本市におきましても児童相談所を設置することとし、具体的な検討を進めてまいります。
 2つ目は、魅力ある都市空間の形成と公共交通ネットワークのフル活用であります。JR宇都宮駅西口における民間再開発の促進や、大通り沿線の魅力ある景観の創出、また、全小学生に対するtotraの配付や、通学時におけるライトラインとバスの乗継支援、バスからバスへの乗継割引制度などを実施してまいります。
 3つ目は、「地域共生社会」、「地域経済循環社会」、「脱炭素社会」の3つの社会の創出であります。自治会の加入促進や活動活性化に向けた取組への支援強化をはじめ、新たなCM動画の作成や、5月のゴールデンウィークに、「パリ2024FIBA3x3オリンピック予選大会」の開催、また、新たな産業団地の整備に向けた取組の推進や、市民・事業者・行政における太陽光発電設備・蓄電池・電気自動車等の導入の推進などに取り組んでまいります。
 4つ目は、「デジタル」技術の利活用の促進であります。市民の行政デジタルサービスの利活用を促進する「デジタル活用支援員」を本庁舎や地域行政機関の窓口に配置するなど、地域社会のデジタル化を推進してまいります。
 5つ目は、安全・安心なまちづくりの推進であります。南消防署の整備の推進や、防災ハザードマップの全戸配布などに取り組んでまいります。なお、「令和6年度当初予算の主な新規・拡充事業等」につきましては、「令和6年度当初予算案の大綱」のデータの10ページ以降に、また、「一般会計予算の概要」につきましては30ページ以降に記載しておりますので、後ほど、ご覧ください。
 以上、令和6年度「当初予算案の大綱」につきまして、皆様のご理解と、ご協力を賜りますよう、お願いを申し上げます。

 次に「令和6年度機構改革案」についてご説明いたします。
 「令和6年度の機構改革案について」の1ページをご覧ください。令和6年度の機構改革につきましては、「第6次総合計画後期基本計画」に掲げる施策・事業を推進し、「スーパースマートシティ」の実現を加速化させるための執行体制を整備するものであります。
 2ページをご覧ください。主な機構改革の内容につきまして、ご説明いたします。
 まず、「共創のまちづくりの推進に係る体制の整備」についてでありますが、市民・事業者・団体・行政など、まちづくりの主体が一体となり、市民サービスの向上や新しい価値の創造を目指す共創のまちづくりを推進するため、政策審議室地域振興・財産活用室を再編し、政策審議室内に「地域振興・共創推進室」を設置してまいります。
 次に、「用地取得業務の効果的な推進に係る体制の整備」についてでありますが、公共建築物や道路、河川の整備などを含めた事業の用地取得業務について、各種建設工事等とのより一層の一体的な推進を図るため、理財部用地課及び建設部建設用地室の用地取得に関する業務を集約し、建設部に「事業用地課」を設置してまいります。
 3ページをご覧ください。次に、「児童相談所の設置に向けた体制の整備」についてでありますが、基本計画の策定や関係機関との連携・調整等の準備業務を着実に実施していくため、子ども政策課内に「児童相談所設置準備室」を設置してまいります。
 4ページをご覧ください。次に、「人の活力と都市の魅力の向上に係る体制の整備」についてでありますが、本市のブランド戦略の下、スポーツや文化、観光など多様な資源を結集し、市民のウェルビーイングの向上や都市の魅力の向上に資する取組を一体的に推進するため、教育委員会事務局のスポーツ・文化行政を市長事務部局に移管し、新たに「魅力創造部」を設置してまいります。新たな部には、「都市ブランド戦略課」をはじめとして、「スポーツ都市推進課」及び課内室の「スポーツ戦略室」、「文化都市推進課」、「観光MICE推進課」及び課内室の「大谷振興室」を設置してまいります。
 5ページをご覧ください。次に、「上下水道施設の脱炭素化や効果的な維持管理に向けた体制の整備」についてでありますが、上下水道施設を活用した創エネ・省エネによるCO2排出量の削減に向けた取組を加速化するため、企業総務課、水道管理課及び下水道管理課にそれぞれ「脱炭素担当」を設置するとともに、下水道関連施設の維持管理に係る危機対応力の向上やマネジメント業務の強化を図るため、下水道管理課管渠維持グループと川田水再生センターを再編し、課相当組織として「下水道施設管理センター」を設置してまいります。
 以上が、令和6年度に予定しております機構改革案の概要でありますが、各部局の機構改革の詳細につきましては、6ページ以降に掲載しておりますので、ご参照ください。

資料

質疑応答

質疑応答

令和6年度当初予算案の大綱

記者 特に思いを込めた政策について伺う。また、市債残高1000億円を目標としている中で、1300億を超える残高になっているが、この財政状況の評価等ついても併せて伺う。
市長 力を入れているところは、少子化による人口減少に対応できる都市の基盤を作っていく中において、少子化対策や魅力のある都市空間の形成など、人や企業に選ばれるまちを作っていくこと、また「地域共生社会」や「地域経済循環社会」、「脱炭素社会」の3つの社会をスーパースマートシティとして整えていくことです。そして、デジタル技術の活用人づくりの取組によってそれらを加速化させていくことや、安全で安心なまちづくりも進めていくことです。このようなスーパースマートシティを次の世代のために作り上げること、また、最近の物価高騰や賃金上昇にも対応できる予算を作りました。予算編成にあたっては、危機対応力の強化や次の世代のための少子化対策などの取組に財源が必要になりますので、これまで築き上げてきた財政力をフル活用する時期だと思っています。市債残高1000億円の目標は変わりませんが、必要な時には市債や財政調整基金をはじめとする基金も使っていきます。今回は、これらを駆使して作り上げた予算ですから、市債残高が1000億を超えていますが、中期財政計画より発行額を抑えるなど、不安のない予算ができあがったと自負しています。
記者 人口減少対策に取り組んできた中で、中間評価についてどう捉えているかについて伺う。
市長 本市の人口が52万人から微減が続いていますが、少子化対策や人口減少対策、その中でも人や企業に選ばれて流入人口を増やす施策等の効果があったからこその減少率だと思っています。さらに力を入れていかなくてはならないですが、これから先、市町合併の時代が来るのではないかと思っています。それだけ、地方が置かれている状況は厳しいものがありますので、市として健全な財政状況に満足することなく、打って出るものは打って出ていかなくてはならないということと、その原資を稼ぐということです。そのために、企業に利益を上げていただく環境や雇用を増やしていただく環境、設備投資を増やせる環境をつくるなどの環境整備をすることで、企業にはこれからも宇都宮で生産・研究活動をしていただき、予算の根幹となる税収を安定させていきたいと考えています。

記者 一般会計予算の自主財源と市税について、市税は過去最大となる960億円台に到達しているが、これはどういった税収増があったのかについて伺う。
財政課長 個人市民税の伸びが非常に顕著であるためです。

記者 今回の予算編成で、シーリング方式をやめたことによる変化や影響等について伺う。
財政課長 シーリング方式から変更した狙いですが、昨年から引き続きの物価高騰で、従前のシーリング方式がうまくいかないのではないかという点があり、必要なものについては、適正な金額で要求してもらうという中で、ゼロから考える方式になるので、各課においても様々な工夫を凝らした上で要求することをお願いしました。

記者 スーパースマートシティの実現を加速化させる予算について、昨年度との違いについて伺う。
市長 特に公共交通についてはライトラインの西側延伸、そして地域内交通等も市街地でまだ未整備のエリアがあります。それらを構築していくとともに、乗りやすい・利用しやすい公共交通のための工夫をして、市民の皆さんが自分の力と意思で移動できる都市構造に変えていきたいと思っております。その他にも、都市機能誘導区域や居住誘導区域への取組も加速させなくてはなりませんし、まだまだ理解されてない部分もありますので、分かりやすい説明もしながらスーパースマートシティを進めていきますことから、昨年より次の段階に入っているものだと思っています。

記者 宇都宮市が県内のリーダーとして、中核市としての自負や覚悟について伺う。
市長 私達は県庁所在地としての役割と責任を全うしていくことを頭に置いて、様々な施策を各課が打ち出してきたものが、本市の日本一政策などです。我々も常にそれぞれの課に日本一政策があるということを意識して政策をつくり、指標で高い評価をいただけるようになった自負を持って仕事をしています。

記者 ライトラインの予算についての思いについて伺う。
市長 駅の東側については、ライトラインの停留場ごとにまちづくりがされるなど、都市機能的なものが集約され新たなまちづくりが必要であると思っています。駅の西側については、ライトラインが敷設される前から新しいまちづくりを行っていただくことができるので、市としても一緒になって新たなまちづくりを展開していければと思っています。再開発事業などもその典型的なものだと思いますし、それぞれの自治会の方々からも、西側の延伸の要望をいただいていますが、その言葉の中にある自分たちのまちをつくりたいという思いを持っていらっしゃいますので、一緒になってつくることができればと思っています。

記者 ライトラインについて、結節するバスやデマンドタクシー等についての課題意識と課題解決について伺う。
市長 ライトラインやバスだけでは意味がなく、地域内交通や自転車なども含めて、移動できるものは全てネットワーク化を図ることが必要です。自分の力で移動ができる環境をつくっていかなくてはなりません。ライトラインの開業と合わせてバス路線の再編を行いましたが、まだ足りていないと思っています。また、西側につきましては、ライトラインが延伸されてからではなく、バス会社と連携し乗りやすい、利用しやすいバス路線の環境やそれに伴う地域内交通の接続のあり方、そして地域内交通がないところなどに対して地域内交通を設置していかなければなりません。このように、公共交通は新たな段階に入ってきたと思いますし、時間をかけてではなく早く取り組むことで、利用しやすい環境をつくっていきたいと思っています。また地域内交通は、今回の予算の中では運行データを取り、エネルギー面も含めて効率の良い、公共交通のあり方をつくり出していきたいと思います。

令和6年度の機構改革案について

記者 新たに魅力創造部を設置された狙いと思いについて伺う。
市長 市としても、様々な魅力をつくり出し発信してきましたが、それらを一つの部としてさらに磨きをかけつつ、新たな魅力の発掘とPRを行うとともに、文化と芸術も非常に大谷と関わっているので、編成上、新部内に組み込んで、しっかりと宇都宮の魅力発信に努めて、新たな魅力の創造も行っていきたいと考えています。

 

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