定例記者会見令和5年8月

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1032974  更新日 令和6年3月8日

印刷 大きな文字で印刷

(注意)このページは、定例記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。

日時・会場

令和5年8月25日(金曜日)午後1時30分から
宇都宮市役所・3階特別会議室

発表事項

庁議等案件

 それでは、本日開催いたしました庁議の結果について、発表いたします。

 まず、「令和4年度 決算の概要について」でありますが、令和4年度一般会計決算は、歳入歳出ともに、2、500億円台となり、令和2年度に次ぐ、過去2番目の規模となりました。地方公共団体の財政状況を客観的に判断する、「健全化判断比率」につきましては、実質公債費比率や将来負担比率が、国が定める基準を大きく下回っており、本市の財政は、健全な状況にあります。今後とも、財政の健全性と、長期安定性を確保するため、「更なる歳入の積極的な確保」や、「基金の涵養」、「市債の計画的な活用」などに努めながら、「人や企業に選ばれる魅力あるまちづくり」の推進に積極的に取り組んでまいります。

 次に、「歯科健診の対象年齢拡大について」でありますが本事業は、市民の皆様が、若い頃から口腔ケアを身につけ、生涯にわたり、歯科疾患の予防や早期発見・治療に取り組むことができるよう、10月から新たに、歯科健診の対象を、20歳・25歳・80歳・85歳の方に拡大するものであります。特に、20歳の方につきましては、健診にかかる自己負担を無料とすることで、学齢期から高齢期までの切れ目ない歯科健診の受診につなげてまいります。対象となる方には、9月末から順次、受診券を送付いたしますので、皆様、積極的にご利用ください。

 次に、「帯状疱疹ワクチン接種費用助成について」でありますが、本事業は、市民の皆様がいつまでも、健康を維持し、安心して健やかに過ごせるよう、50歳以上の発症・重症化リスクが高い「帯状疱疹」のワクチン接種にかかる費用を助成するものであります。今後、9月議会における審議の後、制度の詳細について改めてご案内しますので、是非、ご活用ください。

 次に、「首都圏の若年層に向けた観光プロモーションについて」でありますが、本事業は、20代から40代の女性に人気の電子旅行雑誌を活用し、首都圏在住の若年層に向けた戦略的な観光プロモーションを初めて実施するものであります。今回は、「いま、気になる宇都宮」をテーマに、餃子や大谷地区、また、明日開業するライトラインなど、本市が誇る、様々な観光資源の魅力が詰まった内容を、本日8月25日から公開するとともに、PR動画をSNSで発信してまいります。本事業を通じて、首都圏在住の若年層の更なる誘客促進を図ってまいります。

 次に、「高度利用地区指定方針 及び指定基準の策定について」でありますが、このたび、都心部の魅力あるまちづくりにつなげるため、都市計画法に定める高度利用地区の指定方針や指定基準を本市独自に策定いたしました。主な内容といたしましては、「高次都市機能 誘導区域」におきまして、医療や教育・福祉などの「都市の機能」や、飲食・物販などの「まちの機能」を導入するなどの基準を満たす建物については、建物の容積率を緩和することで、土地の合理的かつ健全な高度利用と、オープンスペースや緑化などの都市機能の更新を図るものであります。本制度は、9月1日より運用を開始し、より一層、都心部における魅力ある都市空間の形成を促進してまいります。

 次に、「公共交通の利用促進に向けた新たな取組について」でありますが、本事業は、LRTや路線バスの経路を一元的に検索できるシステム「乗ろうよ!ナビ」を導入し、経路や料金に加え、公共交通で移動した際のCO2排出量や消費カロリーの比較などを見える化することで、公共交通の更なる利用促進を図るものであります。この「乗ろうよ!ナビ」では、環境への配慮や健康増進など、公共交通が持つ魅力を再発見できますので、皆様、是非、積極的にご利用ください。また、今月末以降、LRT沿線等にお住まいの方や企業を対象に、交通行動に関するアンケート調査の実施や、「乗ろうよ!ナビ」の活用を通じて、「モビリティ・マネジメント」を行ってまいりますので、沿線の住民や企業にお勤めの方のご協力をよろしくお願いいたします。

 次に、「LRTを利用した平石中央小学校への通学児童の募集について」でありますが、この取組は、LRT沿線の他校の学区から、平石中央小学校へ、LRTを利用して通学することができるよう「通学区域 弾力化制度」を拡大するものであります。対象者は、LRT沿線にある小学校のうち、簗瀬小学校や今泉小学校など、12校の通学区域内に居住し、LRTを利用して1時間程度の範囲内で通学できる令和6年度の新入生などであります。今後は、募集とあわせて、平石中央小学校の、小規模校の特性を活かしたきめ細かい授業などの様子を実際に見学できる入学相談会を開催してまいります。

 次に、「『第37回 宇都宮マラソン大会』の開催について」でありますが、来たる11月19日、清原中央公園及び周辺道路において、「宇都宮マラソン大会」を開催いたします。今大会の特徴といたしましては、LRT開業を記念して、LRT沿道を走るコースを新たに設定したことに加え、4年ぶりにハーフマラソンが復活し、気軽にランニングを楽しみたい方から、記録に挑戦したい方まで、幅広くご参加いただけます。また、大会当日は、「U字工事」のお二人をゲストに迎え、ランナー以外の皆様にも楽しんでいただけるイベントを実施する予定です。マラソンへの参加は、9月27日までにインターネットで募集しますので、皆様、是非、お申し込みください。また、会場へお越しの際には、是非、LRTをご利用くださるようお願いいたします。

 次に、「姿川地区 自治会連合会におけるデジタルを活用した地域づくりについて」でありますが、この度、姿川地区自治会連合会において、デジタルを活用した地域づくりの取組の第一弾として、災害時のいざというとき、避難行動を確認しやすいQRコード付き「マイ・タイムライン」を地元の消防団 姿川分団の監修のもと、作製いたしました。 この「マイ・タイムライン」は、スマートフォンで避難行動を確認できるほか、マグネットシート製で、目の付く所に保管していただけます。また、9月1日の防災の日に、「スマホ初心者講座」を自治会主催で開催し、本タイムラインの周知啓発にも取り組みます。 本市といたしましては、今後とも、こうした地域が主体となった魅力ある取組を、全市へ展開していくため、宇都宮市自治会連合会と連携して支援してまいります。

 次に、「郵便局におけるマイナンバーカードの 申請サポートの実施について」でありますが、本市では、初めてマイナンバーカードを申請する方を対象とした「申請サポート」を、日本郵便株式会社のご協力のもと市内63箇所の郵便局で開始いたしました。この取組により、市民の皆様に身近な郵便局で、交付申請書の記入支援や、顔写真の無料撮影などのサポートを受けることができ、完成した申請書は、その場で投函することができます。マイナンバーカードの申請が手軽にできる大変便利なサービスを是非、ご利用ください。

 次に、「『宇都宮市 男女共同参画推進フォーラム』について」でありますが、このフォーラムは、女性がより一層活躍できる社会を推進するため、市民・企業・地域等と連携し、男女共同参画意識の醸成を図る取組を促進することを目的に、10月1日にライトキューブ宇都宮で開催するものであります。フォーラムでは、「思い込みを手放し、誰もが活躍できる社会へ」を全体テーマに、「『森三中』の大島美幸」さんをゲストにお迎えしたトークセッションや、パネルディスカッションを行います。また、参加者同士によるグループトークなども行いますので、皆様、是非、積極的にご参加ください。

 次に、「『FIBA 3x3 ワールドツアー』開幕戦『うつのみやオープナー』の継続開催について」でありますが、このたび、私は、スイス連邦にある「国際バスケットボール連盟」の本部を訪問し、2024年まで開催が決定している、「3x3 ワールドツアー」の開幕戦「うつのみやオープナー」について、協議を行い、2028年まで継続して開催することで合意しました。また、「3x3のまち 宇都宮」を全世界に発信するため、二荒山神社参道を舞台とするワールドツアー会場の模型をFIBA本部に贈呈したほか、本市小学生 代表チーム2チームがスイスの代表チームと交流試合を行い、3x3を通した国際交流に取り組みました。今後とも、「3x3のまち 宇都宮」のブランドを確固たるものにするため、国際大会の開催や、市民の皆様が3x3に触れる機会の創出に取り組んでまいります。

 これをもちまして、本日の発表を終了いたします。

資料

質疑事項

庁議等案件

令和4年度決算の概要について

記者 今年度の歳入歳出ともに2、500億円台で、令和2年度に次ぐ過去2番目の規模となったが、増額の主な要因をどのように捉えているか伺う。
市長 新型コロナウイルス感染症がだいぶ落ち着き社会が正常化しつつある中で、市民税・市税等が増えたことが歳入増額の大きな一つの要因だと考えています。

高度利用地区指定方針及び指定基準の策定について

記者 現在の容積率から拡大する理由について伺う。また、現在の課題意識とどのような都市を作っていきたいかについても、併せて伺う。
市長 民間の資本を導入していくことで、民間に魅力ある制度等が必要になってまいります。そのために、今年も福岡等を視察しましたが、様々な制度を活用して、民間事業者が進出しやすく、開発に参加しやすいような仕掛けを拝見しました。今回の策定につきましては、中心市街地をはじめ、まちの魅力づくり、更なる土地の有効活用など、民間の活力を引き出していくために策定に至りました。
記者 現在の容積率だと、民間事業者から注目してもらえていない現状があるということでよろしいか。
市長 大都市の中でも、積極的に容積率の緩和等を大胆に行っている所があるので、本市も競争に打ち勝つことができるよう、制度緩和等を行ったところであります。
記者 具体的にライバルとして意識している都市について伺う。
市長 様々な都市の先進事例を見てきて、人や企業が集まるような仕掛けをしている都市や、実際に効果が表れているような都市は全て参考にしていこうと考えています。

LRTを利用した平石中央小学校への通学児童の募集について

記者 現在の平石中央小学校の児童数と小規模校のどういった特性を想定してかについて伺う。
市長 小規模校の特性については、少ない児童数で教師がきめ細かな対応ができることです。給食等もランチルームで全学年と先生方が一緒に給食をとることで、会話をしながら全校生徒の顔を一同に見て食事ができるということです。市内の小中学校の給食においては、地産地消で提供していますが、平石中央小学校も同じように、地元で採れたものを活用して給食を提供しております。特にお米については、市内の中でも大変美味しいという評価が高いところであり、県外からもお米を買い付けに来るような事業者が多くおります。また、LRTの駅前の学校ということも魅力に繋がるのではないかと思います。
教育企画課長 平石中央小学校の今年度現在の児童数につきましては、1年生から6年生まで55名で、3年生・4年生につきましては複式学級となっております。
記者 LRTの開通に伴い、通学や通勤などでバスの運行を止めるところがどれくらいあるかについて伺う。
市長 平石中央小学校はバス通学を行っておらず、児童は徒歩で通学しております。通勤バスはHONDA様が通勤バスを廃止するとは聞いていますが、その他の企業等からは聞いておりませんが、検討するとの話は伺っています。

「FIBA3x3ワールドツアー」開幕戦「うつのみやオープナー」の継続開催について

記者 オープナーを2028年まで継続して開催することで合意したという理解でよろしいか。また、協議した相手方は、FIBA事務総長や3x3ディレクターであるのか伺う。
市長 今回の協議では、事務総長や、ディレクターであるアレックス氏らと基本的な合意に至りました。合意内容はオープナーですが、宇都宮市は、FIBAから最も運営に優れた都市との評価をいただいているので、場合によってはFIBAから宇都宮市に対してファイナルの開催について要望がある場合も考えられます。その場合は臨機応変に対応していきますが、基本的にはオープナーを4年間開催することとしています。

庁議等案件以外

LRTの開業について

記者 明日、8月26日にLRTが開業するが、開業目前に控えた今の心境を伺う。
市長 大変長い時間を要した大きな事業でありました。その間、大変ご苦労やご心配、ご協力をいただきました多くの方々に、心から感謝を申し上げたいと思います。国・県、地権者の皆様方、協力いただいた事業者・団体の方々、そして個人の方にも御礼を申し上げたいと思います。明日から運行ということで、これからが正念場であり本番だと思っております。今後は、ライトレール株式会社と連携し、安全運行を実践できることと、LRTを一つの装置とした公共交通のネットワーク化によるネットワーク型コンパクトシティを基本とした上でのスーパースマートシティを作っていくことが、今を生きる市民の皆さんだけでなく、次の世代のための社会作りでありますので、これからこの事業を大きく育ててまいりたいと思います。そして、支援をいただいた方々に恩返しをする上でも、この事業が全国の地方のモデル都市となるような事業に成長させていきたいと考えています。その成長に当たっては、皆様方のお力も必要でありますので、ぜひご協力をお願いいたします。
記者 LRT開業によって、どのようなまちの形に進展していくかの期待について伺う。
市長 駅東に関しましては魚の背骨として、バス路線が再編されますが、さらに、利用者によってはバス路線の充実を図り、1時間当たりの本数も増やしていくとともに、バス路線の隙間を埋めてく地域内交通を更に充実させていきたいと考えています。その結果、企業の進出や居住者の増加によりコンパクトなまちが形成され持続発展可能な地域に発展していければと思っています。特に、LRT停留所ごとにまちづくりが進んでいくと思いますし、進めていかなければならないと思っています。
記者 西口路線に向けて、東口開業の利用方法が、どのように西側路線に繋がっていくかについて伺う。また、西口開業日についても併せて伺う。
市長 これから利便性が向上してより快適に通勤通学ができることはもちろんですが、今まで車で通勤していた方が公共交通を利用していただけるようになったり、買い物や通院等の日常の使い方の利便性を高めいき、乗り方や乗りやすさ、料金面での利便性の向上につながるためにも、利用者を増やしていきたいと考えています。また、まちが変わっていく姿が、西口開通に繋がっていくと考えています。西口開業については2030年代前半頃に対応できればと考えています。
記者 利用者数は今後、どのタイミングで公表されるかについて伺う。
市長 市から公表の予定は無く、ライトレール株式会社から公表されると思います。
記者 地域経済の復興の一つとしての事業の側面があったかと考えるが、市長の見解を伺う。
市長 全国でLRT開業を目指す自治体は80程度あると聞いていますが、すぐ頓挫してしまうことが繰り返されてきました。本市が事業を始める時に先頭を走っていたのは堺市でしたが、実現しなかったということで、関係者にとっては本当にショックでありました。宇都宮市はここまで来たわけですが、この事業が地域経済にとって明るい兆しや夢にはなったかと思います。
記者 西側延伸について、JR宇都宮駅から東武宇都宮駅の約1.8キロをトランジットモールにする考えはあるかについて伺う。
市長 LRT事業を進めるにあたって19年程前に社会実験を行いました。セミトランジットで片側をバス・タクシーのみ、片側をカフェテラスのように歩行者専用道路ということをしましたが、宇都宮の大通りの性質上、道路の幅も含めてトランジットモールは有効に活用できるのではないかという感触を得ました。今後、議論していくことになると思っていますが、その場合に一般車両の進入を禁止し、いちょう通りと県庁前通りに迂回させるのも1つの方法と考えています。
記者 大阪市内の御堂筋や堺筋のように、互い違いの一方通行にするなどの考えはあるかについて伺う。
市長 初めて聞かせていただきましたが、今後の参考にしていきたいと思います。
記者 東口側の沿線の開発について、今後の沿線開発の際に、市街化調整区域につき大きなエリア開発ができないことが想定されるが、今後の需要をみて対応していくかについて伺う。
市長 土地の有効利用という考え方では、様々な手法をこれから考えていきたいと思います。車両基地北側におきまして、総合公園を整備していきたいと考えています。また、民間の活力を活用していくことが大変重要でありますので、民間の意向なども踏まえて、市として対応してまいりたいと思います。現在、開発できないエリアに対しても、ニーズがあればどういう対応ができるのかも考えていきたいと思います。
記者 開業にあたっての疑問の声等を、今後どのような形で応えていくのかについて伺う。また、開業に期待を寄せている方々へのメッセージをお願いする。
市長 今までも賛否両論あり、どんなご意見にも丁寧に答えてまいりましたので、これからもそうした対応を続けていきたいと思います。特に分かりやすさについては毎回、工夫していかなければならないと思っています。また、沿線の皆さんおかれましては、開業を一つのチャンスとして捉えていただき、沿線の開発による変化を見ていただき、都市機能や居住誘導を行っていきますので、制度を活用して大いに東側の盛り上がりにご協力いただければと思います。
記者 市長自身は開業してからプライベートで利用するかについて伺う。
市長 ライトレール株式会社の中尾常務が毎日乗車し、お客様の反応や運転手の仕事ぶり、安全面等を確認するとおっしゃっていましたので、私も西側延伸の構想も考えながら、負けないように乗車したいと思っています。

PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Readerが必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

このページに関するお問い合わせ

総合政策部 広報広聴課 広報グループ(市役所3階)
電話番号:028-632-2028 ファクス:028-637-5151
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。