定例記者会見令和5年9月

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ページID1033201  更新日 令和6年3月8日

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(注意)このページは、定例記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。

日時・会場

令和5年9月28日(木曜日)午後1時30分から
宇都宮市役所・3階特別会議室

発表事項

庁議等案件

 それでは、本日開催いたしました庁議の結果について、発表いたします。
 まず、「令和6年度 当初予算編成方針」についてでありますが、令和6年度 当初予算につきましては、健全な財政運営を基本に、人口構造の変化や急速な物価高騰に対応しながら、「第6次 宇都宮市総合計画 後期基本計画」に掲げる「スーパースマートシティ」の具現化に向けまして、「未来を生きる子どもたちが幸せに暮らせる都市の実現」、「LRTを基軸とした公共交通ネットワークのフル活用」、「魅力ある都市空間の形成」の3点を着眼点として、施策・事業の優先化・重点化を図り、予算編成を進めてまいります。

 次に、「市役所におけるエコ通勤の更なる推進に向けた今後の取組方針について」でありますが、本市では、
市職員の健康増進や 環境負荷の軽減、公共交通の利用促進に寄与する「エコ通勤」を推進しており、LRTの開通やバス路線の再編を契機に、「エコ通勤」をこれまで以上に推進するため、このたび、市役所本庁舎に勤務する職員の「エコ通勤実施率100%」を目指すことといたしました。本市が率先して「エコ通勤」に取り組んでまいりますので、是非、市民、事業者の皆様もご協力をお願いします。

 次に、「『宇都宮市役所 イクボス宣言』の実施について」でありますが、本市職員が、仕事と 家事・育児などを 両立しながら活躍できる職場環境や組織風土づくりを一層推進するため、本日、「イクボス宣言式」を実施しました。宣言者は、私をはじめとする特別職と全ての管理職であり、宣言式では、宣言書に各自が署名いたしました。また、本宣言に併せて、「ワークライフいきいきアクションプラン」における、男性職員の育児休業取得率の目標値を100%に引き上げたところであります。本宣言を通じて、すべての職員に対し、「ワーク・ライフ・バランス」の実現に向けた柔軟な働き方を推進してまいりますので、企業の皆様におかれましても、市民の誰もが 働きやすく子育てしやすいまち宇都宮の実現に向け、仕事と育児が両立しやすい職場環境づくりに積極的に取り組んでいただけますよう、ご協力をお願いします。

 次に、「宇都宮市 成年後見支援センターの開設について」でありますが、本事業は、認知症や障がいなどにより判断能力が低下し、財産管理等の生活支援を必要とする方が、成年後見制度を利用しやすい環境を整えるため、「成年後見支援センター」を開設するものであります。このセンターの開設により、成年後見制度の専門相談の充実や、親族後見人などへのサポート機能など、体制強化を図ってまいります。今後は、より一層、関係機関と連携し、成年後見制度の利用を必要とする方が安心して生活できるよう、取り組んでまいります。

 次に、「小学生向け職業体験『宮っこトライ』の実施について」でありますが、本事業は、小学生が、将来の夢を見つけるきっかけとなるよう、市内の店舗や工場などにおいて仕事を実体験する機会を提供するものであります。特徴といたしましては、より多くの小学生に参加してもらえるよう、今年度より 新たに開催場所を全市域に拡大し、県内で初めて、通年開催いたします。参加者の募集は、10月21日から専用ホームページで受付を開始いたしますので、小学生の皆様、是非、ご参加ください。また、事業者の皆様におかれましては、小学生が様々な職業を体験できるよう、本事業の拡大にご協力をお願いいたします。

 次に、「芳賀・宇都宮LRT 『ライトライン』開業後1カ月の状況等について」 でありますが、芳賀・宇都宮LRTにつきましては、開業日は、開業式や発車式、パレードを実施し、2万人以上が駆けつけるなど、大変な盛況となり、75年ぶりの次世代型 路面電車新設にふさわしい歴史的な一日となりました。開業から1か月間で、総利用者数は、当初需要予測の1.4倍となる約42万人となるなど、多くの皆様にご利用をいただく一方で、自動車との接触事故の発生や、土休日における電車遅延の発生などの課題が生じていることから、今後とも、安全性の確保を第一としながら、快適に利用いただけるよう、対応してまいります。また、今後は、車両愛称である「ライトライン」を、一体的な愛称として様々な場面で積極的に活用することで、皆様の更なるマイレール意識の醸成を図ってまいります。

 次に、「『交通未来都市 うつのみやオープンスクエア』のJR宇都宮駅西口への移設について」 でありますが、JR宇都宮駅東側の「ライトライン」開業を機に、LRTを含めた公共交通への利用転換の促進や、NCCのまちづくりへの理解促進を図るため、「交通未来都市 うつのみやオープンスクエア」を宇都宮駅西口のトナリエ宇都宮に移設いたします。新たな取組としましては、宇都宮駅東口停留場までのアクセス性を活かし、ライトラインを活用した講座や乗り方やルールの理解促進を図るほか、約3倍の広さとなる当施設を活用して、ワークショップゾーンや、ライトラインの性能や特徴を記した特大図を設置するなど、LRTを基軸としたまちづくり等について情報発信してまいりますので、皆様、是非、お越しください。

 次に、「新たな住宅セーフティネットの構築について」でありますが、本事業は、住まいの確保にお困りの方が民間の賃貸住宅で安心して暮らせるよう、新たな 住宅セーフティネットを構築し、10月より、住まいに関する総合的な支援を展開するものであります。具体的な取組といたしましては、低額所得者や高齢者、子育て世帯等の住宅確保 要配慮者を対象とするセーフティネット専用住宅の確保に向け、家賃の補助や、見守りサービス料の補助などを実施いたします。また、新たに協議会を立ち上げ、住まい探し等に係る相談・支援機能を強化するとともに、共生型の相談窓口「エールU」との連携により、住宅政策と福祉政策が一体となって、円滑な入居や安心な暮らしを支援してまいります。

 次に、「インターネット銀行による市税等の口座振替の開始について」でありますが、この取組は、市税等の支払いの利便性向上と公金収納のデジタル化の促進を図るため、県内で初めて、インターネット銀行の「楽天銀行」及び「PayPay銀行」による市税や、上下水道料金等の口座振替を開始するものであります。皆様、是非、この機会に便利な口座振替をご利用ください。

 次に、「AIを活用した水道管路の劣化予測診断について」でありますが、本事業は、水道管路の漏水調査に、新たにAIを活用し、土壌や交通量などの環境ビッグデータや水道管路データを用いた機械学習により、劣化レベルを予測診断することで、効果的・効率的な調査を実施するものであります。診断結果を踏まえ、漏水の抑制や、管路更新の効率化を図ることで、安全・安心なライフラインの確保に努めてまいります。

 次に、「東京都内のオープンイノベーション・プラットフォーム『TMIP』のパートナー参画について」でありますが、この度、東京圏での更なるビジネスマッチングや人・企業の誘致に向け、「一般社団法人 大丸有環境共生型まちづくり推進協会」が運営するオープンイノベーション・プラットフォーム「TMIP」のパートナーに参画いたしました。このプラットフォームは、大手町・丸の内・有楽町地区に集積する大手企業 106社をはじめ、自治体、大学、投資会社など 85団体がパートナーとして参画しており、今後は、会員企業等との交流を通じて、これまで以上に、東京圏での多様なネットワークの構築と、共創・協業の取組を推進してまいります。

 次に、「『第30回記念2023 ジャパンカップ サイクルロードレース』の開催概要について」でありますが、日本で唯一、「プロシリーズ」に認定されている、「ジャパンカップ サイクルロードレース」を、10月13日から15日に開催いたします。第30回の記念大会である今大会は、世界トップカテゴリーの「ワールドチーム」を、過去最多に並ぶ7チームを招聘するとともに、ロードレース周回数を16周回に延長し、ハイレベルなレースを提供いたします。また、市民をはじめとする多くの方々にジャパンカップの歴史や歩みを振り返っていただくとともに、多彩なイベントの展開により、「自転車のまち宇都宮」が世界に誇る、自転車の祭典を存分に満喫していただきたいと考えておりますので、多くの方のご来場をお待ちしております。

 次に、「建設キャリアアップシステムの活用促進について」 でありますが、本取組は、「建設業界の働き方改革」を支援するため、本市の発注工事において、建設技能者の保有資格や就業履歴等を登録し、技能や経験に応じた適切な処遇につなげる仕組みである「建設キャリアアップシステム」の活用を促進するものであります。具体的には、「『建設キャリアアップシステム』の活用」を「工事成績評定」の加点要素とし、受注者のシステム活用を促進することで、建設技能者の処遇改善や現場の生産性向上を促し、公共工事の品質確保につなげてまいります。

 これをもちまして、本日の発表を終了いたします。

資料

質疑事項

庁議案件

芳賀・宇都宮LRT「ライトライン」開業1カ月の状況等について

記者 資料にある広告換算約20億円の意味合いと、インフルエンサーのSNS投稿等について伺う。
市長 約20億円は、広告料に換算したらどのぐらいの効果だったのかという金額になります。
協働広報室長 インフルエンサーのSNS投稿等については、鉄道関係などのフォロワーの多い方からも多く投稿がありました。
記者 開業後の利用状況ついて、約42万人の利用があり、当初需要予測の1.4倍とあるが、1.4倍は平日が1万2、800人、休日が4、400人の利用者数を日数でかけて、その1.4倍が42万人という解釈でよいか。
協働広報室長 その通りです。
記者 開業後1ヶ月、特に土日の需要が非常に予測を上回っている状況であるが、一方で今は開業特需や沿線で開業記念イベントがかなり行われていることが、この需要の多さに影響しているように考える。特に土日について、今後の需要がどのように推移していくと考えているか。また、事業を定着させ4年目に1万6、000人としているが、今後必要な政策等の考えについて伺う。
市長 今後、この数字がどう変化していくのか想像が難しい状況にあります。土日については想像以上でありましたが、それがイベント等によるものか、また、「一度乗ってみたい」という開業特需なのか分かりませんが、今後、利用者数を安定させ、伸ばしていかなくてはなりません。沿線開発や様々なイベントに力を入れていきたいと思いますし、バス路線や地域内交通、他の公共交通を充実させて、利便性を向上させ、LRTだけでなくその他の公共交通も相乗効果が表れるような仕掛けをこれから作っていきたいと思っています。そして、まだ利用されてない方、特に通勤やイベント等のときに、車でお越しの方から、LRTや公共交通への転換を促していくようなPRを行っていきたいと考えています。
記者 まずは42万人という数字を聞いて市長はどのように思っているか伺う。
市長 42万は大きな数字だなと感心をしています。私も乗車して色々な方から声をかけていただく中で聞く感想はいいものでありましたが、お客様の声を会社や行政は大切にしていかなくてはならないと思います。また、こうした数字に一喜一憂することなく、長い利用と活用を図る装置でありますから、腰を据えて利用者の増加と公共交通の構築に力を入れてまいりたいと思います。
記者 西側への延伸に拍車がかかったと思うが見解を伺う。
市長 今まで「西側も忘れないでくれ」や「西側にも延伸を」、「時期的なものも具体的に早めてもらいたい」などの声をいただいていますが、西側への延伸については慎重に進めてまいりたいと思います。
記者 利用状況について、平日1万2、000人から1万3、000人、休日1万5、000人から1万6、000人とあるが、1ヶ月間の1日あたりの平均乗車数という解釈でよいか。
協働広報室長 その通りです。
記者 車両名称「HU300形」について、今後ライトラインという名称を幅広く使うとのことだが、路線名称と事業名称もこれまで通りの名称も使いながらライトラインの愛称も両方とも使っていくという解釈でよいか。
協働広報室長 その通りです。

第30回記念 2023ジャパンカップサイクルロードレースの開催概要について

記者 今回は第30回記念大会を迎えるに当たって、市長の受け止めを伺う。また、宇都宮市が「自転車のまち」と標榜してきた中で、宇都宮市が自転車のまちとして今後どうあるべきか、地域活性化にこのジャパンカップをどうやって活用していきたいか併せて伺う。
市長 「自転車のまち宇都宮」という表現を使って20年近くなりますが、その一つの大きなシンボリック的なものがジャパンカップサイクルロードレースでありました。私が市長に就任してから「もうやめるべきだ」などマイナスの意見も多々いただきましたが、転機となりましたのが、クリテリウムを街中で開催してから、市民の方々にも周知、また理解をしていただけたものだと思っています。今回、30回を迎えることができたのも、そうした工夫、また競技連盟など、色々な方々のお力の賜物でありますので、関係者の皆様方には改めてお礼を申し上げたいと思います。今回は30回記念大会ということで様々な工夫をしておりますが、中でもワールドチームを史上最多タイの7チーム招聘することができました。今までの大会と違って、選手たちやチームの成績に大きく関わり、来年度のチーム編成にも大きな影響を及ぼす大会となっているので、まさしく真剣勝負がなされるジャパンカップサイクルロードレースの中において、トップカテゴリーのワールドチームが7チーム入るというのは、本当に大変なことだと思います。その下のプロチームも限りなくワールドチームに近いレベルのチームが来ますので、すごいレース展開が見られるだろうというのがファンの皆さん、専門家の方々で注目をされているところでございます。そのようなところを見ていただきたいと思いますし、その裏付けとして、ジュリアン・アラフィリップ選手、またクリテリウムで2連覇しているエドワードトゥーンス選手といった選手の皆さんが日本で、宇都宮で走られますので、30回大会にふさわしい良い大会になると思います。また、「自転車のまち」をこれから推進していくに当たっては、自転車道の整備延長距離は日本一と言われていますが、数字だけを見れば日本一と言っても、まだまだ整備はしていかなくてはならないと思いますし、安全安心な環境を作っていくためにも、さらに力を入れて整備を進めていきたいと思っています。そして、公共交通の一部として自転車はみなされていますので、自転車を利用する市民が多い宇都宮市であります。特に高校生、中学生の移動における使用率も高いため、LRTなども早く車両を購入して、自転車専用の車両も導入をしていければと思っています。また、今後について、世界に発信する3x3と同様に、知名度が高いものですし、特にヨーロッパにおいては、自転車は人気スポーツの中で3本の指に入る競技でありますので、世界に向けた発信にも、このジャパンカップサイクルロードレースを、3x3とともに発信をしていきたいと思っています。最後になりますが、市民の皆様にもこうした国際競技を通じてシビックプライドの育成に繋げてまいりたいと考えています。
記者 30回の節目を迎えて今後の展望について伺う。
市長 先ほど申し上げた各招聘チームもワールドチームに近いプロチーム、またワールドチームも7チームということで、ジャパンカップがアジア最高位のワンデーレースであり、今までUCIにもランクアップをお願いしてきましたので、これからも続けていきたいと思います。大会がここまで熟してきましたのでもうひと押ししていきたいと考えています。なるべく早くトップカテゴリーのレースに位置づけていただければと思っています。

庁議案件以外

スポーツ振興について

記者 先ほど市長から、3x3も含めた国際スポーツ大会の開催によるシビックプライドの醸成の話があったが、スポーツツーリズムやスポーツ振興を生かしたまち作りの可能性・重要性などへの考えについて伺う。
市長 まち作りというのもいろんな分野があると思います。地域の連帯感では、ジャパンカップは城山地区を中心に多くの方々に30年以上にわたりお力添えをいただいています。「ジャパンカップの時期になると、地域が連携してまとまりが出てくる」という話を、自治会長などにいただいていますので、地域作りにも役立っていると思います。また、子どもたちが、プロの選手の本物のプレーを見て、自分たちの憧れと、憧れから挑戦に移行していけば、「スポーツのまち」ということにも繋がっていくと思います。また、MICE等で来ていただいた方々、観光客の方にもスポーツを見ていただき、次回はスポーツを目当てに来ていただくことにも繋げていきたいと思います。交流人口の増加、そして訪れた方々にお金を落としていただき、地元に戻った後に宇都宮をPRしていただくことで周知やPRに繋がります。これだけ世界に誇れる競技を無駄にはできないと思いますので、行政としての施策にも転換していきたいと思っています。

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