定例記者会見令和5年7月

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ページID1032746  更新日 令和6年3月8日

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(注意)このページは、定例記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。

日時・会場

令和5年7月25日(火曜日)午後1時30分から
宇都宮市役所・3階特別会議室

発表事項

庁議等案件

 それでは、本日開催いたしました庁議の結果について、発表いたします。

 まず、「令和5年度『行政評価』の結果について」でありますが、本市におきましては、「第6次宇都宮市総合計画」を着実に推進するため、毎年度、「行政評価」を実施し、市民サービスの更なる向上に取り組んでいるところであります。今回の主な評価結果につきましては、昨年度に実施した施策において、9割以上が「順調」または、「概ね順調」に進捗しており、今後とも、スーパースマートシティ」の実現を目指し、評価結果等を活用しながら、各施策・事業の効果を高めてまいります。

 次に、「『総合計画 実施計画』 策定方針について」でありますが、これは、「総合計画」に掲げた施策・事業を具体化する「実施計画」の策定に向けた、考え方を示すものであります。具体的には、今後の3か年におきまして、都市の装置としてのLRTをフル活用し、「地域共生社会」・「地域経済循環社会」・「脱炭素社会」の構築と、その基盤となる「NCC」の形成などを更に前進させるため、これらに資する取組に優先化・重点化を図る内容としたところであります。今後、この方針のもと「スーパースマートシティ」の実現に向け、実効性の高い「実施計画」をとりまとめてまいります。

 次に、「認知症事故救済事業と捜索支援アプリの導入について」でありますが、本事業は、地域住民が協力し、行方不明となった 認知症高齢者の早期発見につなげるための新たな「見守りグッズ」や「捜索支援アプリ」を導入するとともに、認知症を原因とする事故により損害が発生した場合に、当事者間の補償を救済するための保険制度を創設するものであります。これらの事業につきましては、8月1日から開始いたしますので、認知症の方やご家族が安心して暮らせる地域づくりを支援してまいりますので、認知症の方を介護する ご家族におかれましては、是非、ご活用いただくとともに、地域の皆様におかれましては、アプリを活用した活動へのご協力をお願いいたします。今後とも、「地域共生社会」の実現に向け、これらの取組を推進し、認知症の方やご家族が安心して暮らせる地域づくりを支援してまいります。

 次に、「宇都宮産農産物PR・販路拡大の取組について」でありますが、本事業は、宇都宮産農産物の認知度向上と消費拡大を図るため、産直ECサイト「食べチョク」と連携し、本市特設PRページを開設するとともに、農業者による出品や販売などを支援するものであります。また、県内1位の生産量を誇る「ユリ」を、花きとして初めてブランド農産物推進品目として新たに認定し、「MIYA(ミヤ) LILY(リリー)」としてブランド化いたしました。特設PRページは、8月11日に開設予定でありますので皆様、ぜひ、本市の農産物を手軽にご購入ください。

 次に、「中央卸売市場 賑わいエリア整備に係る事業者の公募開始について」でありますが、本事業は、中央卸売市場の活性化に向けた新たな交流や賑わいを創出する拠点である「賑わいエリア」を整備するため、昨年11月に策定した「整備方針」に基づき、施設の整備・維持管理・運営を行う事業者を公募により選定するものであります。事業者の募集・選定につきましては、公募型プロポーザル方式により事業者を募集し、外部の有識者から構成される選考委員会での審査結果を踏まえ、今年度中の優先交渉権者の決定を予定しており、令和7年度末の賑わいエリアオープンに向け、取り組んでまいります。

 次に、「都市再生推進法人の指定について」でありますが、本市の目指すNCCの形成に向けましては、都心部における賑わい創出をはじめとした官民連携のまちづくりが重要でありますことから、この度、「特定非営利活動法人 宇都宮まちづくり推進機構」と「一般社団法人 釜川から育む会」を栃木県内初となる「都市再生推進法人」に指定いたしました。今後、両団体には、まちづくりのコーディネーターとして、都心部における課題解決や魅力向上など、更なるまちづくりに取り組んでいただくことを期待しております。

 次に、「宮デジサポーターの募集について」でありますが、本事業は、高齢者をはじめとしたデジタルに不慣れな方が、身近な場所で相談でき、地域で支え合う新たな仕組みとして、スマートフォンの操作方法などを教える地域のボランティア「宮デジサポーター」の養成講座を開催するものであります。「宮デジサポーター」となった方々には、身の周りの高齢者等からの相談対応や集会所等での自主的な勉強会の開催など、ご自身のできる範囲で活動に取り組んでいただきます。8月1日から受講者の募集を開始いたしますので、皆様、是非、ご応募ください。

 次に、「LRT沿線におけるデジタルサイネージとWi-Fiの運用開始について」でありますが、本事業は、公共交通利用者の利便性向上や来訪者の回遊促進を図るため、LRT停留場などの市有施設7箇所において、タッチパネル式の多機能型デジタルサイネージを設置するとともに、LRTの車両及び停留場において、Free Wi-Fiサービスの提供を開始するものであります。デジタルサイネージではスムーズな「公共交通乗換案内」や、旬でお得な「店舗や観光地の情報発信」などの機能を搭載する予定であり、両方のサービスともに、LRTの開業日である、8月26日よりサービス開始となりますので、是非、ご利用ください。

 次に、「脱炭素化推進に係る 連携協定の締結について」でありますが、この度、本市、芳賀町、宇都宮ライトパワー株式会社、宇都宮ライトレール株式会社の4者は、環境・エネルギー・交通分野において、緊密に連携・協力し、地域の脱炭素化に持続的に取り組むことにより、脱炭素社会の構築に資することを目的に連携協定を締結することといたしました。本日、定例記者会見後に協定締結式を開催いたしますので、詳細につきましては、その際に、ご説明いたします。

 次に、「芳賀・宇都宮LRT開業記念事業開業日当日スケジュール及びキッズ・ジュニア先行乗車企画等について」でありますが、LRT開業記念事業につきましては、開業日当日に予定しております「開業式」や「発車式」などのほか、午後3時からの一般運行に先立ち、未来を担う世代の子どもたちの思い出となるよう、本市・芳賀町に在住・通学している中学生までのお子様を対象に特別企画運行を行います。このほか、企業等が参加する「祝福事業」により、開業記念グッズなどの作成も進んでいるところです。開業記念事業につきましては、今後も随時お知らせしてまいります。今後も、LRT開業を機にみんなでまちを盛り上げていけるよう、取り組んでまいります。

 次に、「『令和5年度 宇都宮市総合防災訓練』について」でありますが、本市におきましては、災害発生時に迅速な対応ができるよう、 地域の皆様や防災関係機関と連携した総合防災訓練を毎年度実施し、地域防災力の強化と市民の防災意識の高揚を図っています。今年度は、8月5日に、上河内中学校において、大規模地震を想定した訓練を実施し、当日は、救命訓練などの体験コーナーや、防災に関する様々な展示をいたしますので、皆様、是非、ご来場ください。

 次に、「『イノベーションmiyaユース会議』事業の実施結果について」でありますが、本事業は、市内の小・中・高校生等に、意見表明する機会を提供し、それらの意見を適切に反映することで、本市の施策・事業の充実を図るものであります。今年度は、「(仮称)子どもを守る都市宣言」をテーマとし、宣言に盛り込むべき「キーワード」について、私が直接、18人の子どもたちから様々な提案をいただきました。子どもたちからの提案内容につきましては、今後、有識者や議会、パブリックコメントを通した市民からの意見も踏まえながら、令和6年3月制定予定の「(仮称)子どもを守る都市宣言」に反映してまいります。

 次に、「東京都内のオープンイノベーションオフィス『SENQ(センク)』のパブリックパートナーの就任について」でありますが、この度、東京圏でのビジネスマッチングや人・企業の誘致に向け、東京都内6拠点で 展開されているコーワーキングスペース 「SENQ(センク)」のパブリックパートナーに就任いたしました。この「SENQ」は、現在、200社以上の会員が「官民連携」、「食」、「アート・ファッション」などのテーマで多様なコミュニティーを形成しており、今後は、各拠点の入居者や大手企業などの民間パートナー等との交流を通じて東京圏での幅広いネットワークを構築してまいります。

 次に、「MICEプロモーション動画について」でありますが、この度、MICE(マイス)を主催する方に、宇都宮市を開催地として選んでいただけるよう、アクセス性の良さや、市内コンベンション施設の紹介、魅力ある観光資源の紹介など、本市でMICE(マイス)を開催する際の強みを分かりやすく伝えるプロモーション動画を作成いたしました。今後、この動画を、学会等の主催者への誘致活動やデジタルサイネージをはじめとした市内各所での放映などに活用しながら、本市における更なるMICE誘致に積極的に取り組んでまいります。

 次に、「『スパークリング泉水』について」でありますが、本市では、「水道水のおいしいまち宇都宮」をPRするため、水道水を使用したペットボトル飲用水「泉水」のモンドセレクション金賞受賞や、LRTの開業を契機ととらえ、さらに水道水への関心を高めていただくため、この度、LRT開業を記念したオリジナルデザインラベルの「スパークリング泉水」を作成しました。今後は、市内店舗での販売や、各種イベントにおいて活用してまいりますので、おいしい水道水を使用した炭酸水をぜひ味わってください。

 以上をもちまして、庁議案件の発表を終了いたしますが、1件、ご報告いたします。

 平成26年7月26日に本市の認可外保育施設におきまして発生した事件につきましては、本年6月28日付けで最高裁判所におきまして、本市に対する判決が確定したところであります。今回の事件を未然に防げなかったことにつきましては、大変重く受け止めております。改めて、御遺族の御都合を確認した上で、できるだけ早期に、御遺族に対する謝罪と再発防止に向けた決意をお伝えしたいと考えておりますことをご報告させていただきます。

これをもちまして、本日の発表を終了いたします。

資料

質疑事項

庁議等案件

認知症事故救済事業と捜索支援アプリの導入について

記者 認知症を原因とする事故とは、どういった事故を想定しているかについて伺う。
市長 いろいろなケースがあると思いますが、いきなり車道に出て自転車にぶつかってしまったり、知らずに防火スイッチを押して火災報知装置が動き出してしまったりと、認知症がゆえに起こしてしまう事故に対応するというものです。
記者 保険制度について、これまで県内自治体が給付金を出すことがなかったため、給付金が出ることが県内初という理解でよいかについて伺う。
高齢福祉課長 県内でも保険制度を実施している自治体がありますが、賠償責任が認められた場合にだけ保険金を給付するような制度でございます。本市の制度は、賠償責任の有無に関わらず給付金を支払い、その後、賠償責任が確定した場合には、賠償責任保険で対応するといった二階建て方式の保険制度でございます。
記者 認知症が原因で起こした事故について、まずは給付金が支給されるということか。
高齢福祉課長 はい、その通りです。

都市再生推進法人の指定について

記者 制度は以前からあり、他県でも先行例はあるかと思うが、宇都宮市がこのタイミングで公募に至った背景について伺う。
市長 当該団体はこれまで、宇都宮のまちづくりを推進するにあたって、先頭に立って活躍されてきた事業体であり、市としても今までも数多く連携してきました。これからスーパースマートシティの実現を目指していく上で、様々な例を参考にしながら、各地域でしっかりと、まちづくりに参画してもらいたいと思っています。当該団体のこれまでの実績とこれからの期待度を含めて、お力をいただきながら、市民や地域団体と連携をとり、他の団体にとってもモデルになっていただけるよう、大きな期待を込めて当該団体を選定させていただきました。今後も引き続き、積極的な意思のある団体を認定していきますし、随時申請を受け付けてまいります。
記者 本制度について、地域にとっては行政計画に声を反映させやすいメリットがあり、行政にとっては限られた財源の中で効果を発揮する制度と考えるが、行政側のメリットは何かについて伺う。
市長 本制度は、行政と市民やNPO法人などの橋渡しとなり、行政としても、より精度の高い現場の情報を得ることができると思います。こうした団体に縦横無尽に活躍していただければ、行政だけではできないような部分もカバーしていただけるでしょうし、他の団体のモデルにもなると思います。

「宮デジサポーター」の募集について

記者 宮デジサポーター養成講座の受講者が修了後、どのように活躍するのかについて伺う。
デジタル政策課長 今回のポイントは、ボランティアとして活躍していただくことです。その上で、例えば、ボランティアの方々がスマートフォンについて教えたいといった時に、市ではそうした機会や場を設けることについてお手伝いするとともに、一方で市の自主事業として開催することも予定しております。また、既に各地域で自主的に運営されている団体もありますので、市では、そうした方々のノウハウも他の地域に共有・展開していくようなお手伝いもしていこうと考えております。

LRT沿線におけるデジタルサイネージとWi-Fiの運用開始について

記者 デジタルサイネージの設置個所として、LRT沿線の3つの停留場を選定した理由について伺う。
デジタル政策課長 まずは開業時の設置個所として拠点的な停留場を選定しましたが、今後は事業の展開を見ながら、利用に関するデータの収集なども行うことで、設置する停留場の拡充などを考えていきたいと思います。

芳賀・宇都宮LRT開業記念事業開業日当日スケジュール及びキッズ・ジュニア先行乗車企画等について

記者 開業日のスケジュールで、「ライトラインフラッグ授与式・到着式」について、具体的な内容について伺います。
協働広報室長 フラッグ授与式について、発車式終了後、パレードと同時に宇都宮市長と芳賀町長とライトレール株式会社社長が乗車し終点を目指します。その途中の「平石」「清原」「トランジットセンター」で、地元の中学生や小学生がライトラインフラッグを市長から授与されるもので、終点の芳賀・高根沢工業団地停留場において到着式を実施する流れです。

「スパークリング泉水」について

記者 今回、スパークリングを発売しようと思ったきっかけと、どのような効果を期待しているのかについて伺う。
市長 モンドセレクションで金賞を取ったことで弾みがつくものだと思いますし、水道水の有効利用にも繋がっていくと思っています。
経営企画課長 モンドセレクション金賞受賞とLRT開業を契機に、水道水をPRすることが効果的であると思いました。また、炭酸水はお酒にも使われていたり、若い方を中心に炭酸水の需要が増えているなど、若い職員などの意見も聞きながら、炭酸水を企画したところでございます。
市長 本市は、「水道水のおいしい都市」32市に選ばれたことがあり、本市の水道水をボトリングした「泉水」は、モンドセレクションも受賞いたしました。美味しい水が元となっている炭酸水でございますので、水でも炭酸水でも、大いに水分を摂っていただいて、この暑い夏を乗り切っていただきたいと思います。美味しいです。
記者 スパークリングはどこで製造しているものかについて伺う。
経営企画課長 北海道の事業者に製造委託しており、水道水タンクローリーで送っております。

庁議等案件以外

トイズ事件の最高裁判断について

記者 再発防止に向けた検証委員会に関しての今後の展開はどうなるかについて伺う。
市長 現在、お互いの弁護士を通じて、検証委員会の開催に向けた調整を図っているところですが、今後、直接お会いして、ご遺族のご意向を伺いたいと思います。
記者 事故検証委員会の委員の選任について、「子ども・子育て会議」から委員を選定していることについては、考え方に変わりはないのかについて伺う。また、市は今後、ご遺族に謝罪と再発防止に対する決意をお伝えするという理解でよろしいか併せて伺う。
市長 事故検証委員会の委員の選任について、まずはご遺族のご意向をお会いした時に、お聞かせいただこうと思っています。これまでも判決後、ご遺族にお会いして、謝罪を申し上げたいとお伝えしてきましたが、今回は、面会と謝罪についてお話できる機会をいただきました。そこで正式に、市としてこの事件を未然に防ぐことができなかったことに対するお詫びを申し上げるとともに、山口愛美利さんへのご冥福を、手を合わせてお祈りしてきたいと思います。

LRT開業について

記者 開業式後の発車式に走行する車両が一番車両となるのか。それとも午後の一般利用の最初の車両が一番車両になるのかについて伺う。
市長 開業式直後の車両はセレモニーの一環であり、正式営業は午後3時になります。
記者 開業まで1か月となり、現在の心境はいかがか。また、運用開始の見通しについて、準備状況等について伺う。
市長 まず、今までご協力いただきました地権者の皆様方、また国や県、そして警察の皆様方、そして建設にあたってご協力いただきました事業所の方々など、本当に多くの方々にご理解をいただいて、開通1ヶ月前となったわけであり、心から感謝を申し上げたいと思います。そうした方々や、期待をされている方々の期待を裏切ることなく、特に安全安心な運行を心がけて営業が開始できればと思っています。また、運用開始認可については7月10日(月曜日)から14日(金曜日)の期間で、審査検査を受けたわけでありますけども、無事に終了して、今後、運輸の開始認可が滞りなく出ることを期待していうところでございます。我々としては75年ぶり、そして次世代型新交通システムとしてとしては初めてということもあって、特に上下分離方式を初め、国が整備した地方都市でも公共交通の整備が叶う方式を主として宇都宮市が初めて採用しましたので、次の地方の都市が宇都宮に続くことができるように、運行開始を無事に、そして今後の運行にも、安全運行にも繋げていきたいと思っています。
記者 LRTが与える人の暮らしや街の変化について、市長のご意見を伺う。
市長 これから東京を初め、三大都市圏も少子化人口減少による社会の持続性を考えたときに、公共交通の充実とコンパクトな街に仕上げ、公共交通でネットワーク化をしていくことで、誰もが自分の意思と力で移動ができるネットワーク型コンパクトシティを作っていかなければならないと思っています。その主軸となるのがLRTであり、鉄道やLRTが主軸になってバス路線も充実していくでしょうし、それらの隙間を埋めていくデマンドタクシーを始めとした地域内交通を充実させていくことで、ネットワーク型コンパクトシティを作っていきたいと思っています。そして、それを可能にするものがLRTであると思いますし、また脱炭素、そして地域経済の循環型の経済を作ることと、互いに助け合う共生社会のまちを目指していくためにも、移動ができる手段というのは必要になります。LRTも再生可能エネルギーで動いていきますので、スーパースマートシティこの確立に向けて大きな弾みとしていきたいと考えています。

 

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