第8回 錦地区まちづくり懇談会 開催結果

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ページID1009792  更新日 令和6年3月8日

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開催日時:平成17年9月29日(木曜日)午後6時30分から午後8時30分
開催場所:錦地域コミュニティセンター
参加人数:65人

  • 提言
    提言:地域の安全について
  • 自由討議
    1.錦西児童公園の除草について
    2.今泉1号・2号児童公園の除草について
    3.大泉橋通りの拡幅と大泉橋の改修について
    4.自治会への加入促進について
    5.錦中央公園への街灯設置について
    6.教員の指導力について
    7.街路灯の電気代について
    8.奈坪川の改修について
    9.ものづくり文化の振興について
    10.御用川の改修について
    11.パトロールにおける安全対策について

提言1 地域の安全について

1 テーマについての現状
 錦地区には付近にJR宇都宮駅、大型商業施設、大規模病院などがあり、また幹線道路が縦横に走るため、錦地区以外から多くの人が訪れる。
 そのため交通量が増え交通安全上の危険度は高くなり、小中学生の通学時にはドライバーから怒鳴られることや、車との接触事故等もある。
 また最近は小中学校周辺で不審者を見かけることもあり、見知らぬ人から声をかけられたりするなど身の危険を感じている。

2 地域にできること
 錦地区は、地域全体が防犯など安全に力を入れていることを自ら意識し、それを地域内外にアピールすることが重要である。そのために次のことを実施する。

  1. 地域内の防犯パトロールを行う。(よく目に付くように、できるだけ毎日。)
  2. 防犯パトロールを通じ、登下校時の小中学生を見守り、声かけなどを行う。
  3. 防犯パトロールを行うことにより、地域内の交通安全の問題やその他の危険な場所を発見し、その対策にむけた協議を市や警察などの関係機関と行う。

3 行政に支援を求めること
 防犯パトロールを実施するにあたり、次の支援をお願いしたい。

  1. パトロールに必要なタスキや腕章の購入補助
  2. 他地区のパトロール実施の情報提供
  3. ボランティア保険の加入
    交通安全上の問題に対しては、次の支援をお願いしたい。
  4. 道路の整備および道路標識の点検
  5. 歩行者の安全確保

提言に対する市の考え方

【市長】

  1. パトロールに必要なタスキや腕章の購入補助について
    パトロールに必要なタスキや腕章の購入補助については、平成16年度から市が宇河防犯協会を通じて、防犯活動助成金として1団体1回限り5万円を限度に助成している。
    今年度、錦地区から助成金の申請が提出されており、交付決定したところである。
  2. 他地区のパトロール実施の情報提供について
    全国的に治安が悪化している中、本市においても例外ではなく、身近な場所で発生する犯罪が増えてきている。このため、市では、安全で安心なまちづくり条例を制定し、青色回転灯を装備した公用車及びステッカーを貼付した公用車によるパトロールや、ホームページにおいて不審者情報の提供を始めたところである。
    地域で登下校時の小中学生の見守りや声かけなどの防犯活動に取り組むことは、安全で安心なまちづくりを進めていく上で大変有効であることから、市としても積極的に支援していきたいと考えている。錦地区の皆さんが、防犯パトロールなど子ども達の安全確保に積極的に取り組むことは、大変心強く思う。現時点で市で把握している防犯パトロール実施状況については、速やかに情報提供をしたい。
    また、市では現在、多くの地域において防犯活動に取り組んでいただけるようリーダー育成のための講習会の開催や、防犯活動マニュアル、防犯活動事例集の作成に向けて作業を進めている。
    なお、10月4日に市文化会館で開催する「宇河地域安全のつどい」においては、地域防犯活動団体の活動事例発表をする。活動を実施する上で参考になるかと思うので、是非参加していただきたい。
  3. ボランティア保険の加入について
    本市では、平成14年4月より、市民の皆さんが安心してボランティアなどの市民活動を行えるよう、万が一の事故に備える「市民ボランティア活動保険制度」を、全市民を対象に一括して加入しているので、事前の登録等は不要である。
    地域が自主的にまちづくり活動として取り組む防犯パトロールについても、基本的にはこの保険の対象活動である。対象となる活動や事故の範囲等については、市民協働課にお問い合わせ願いたい。
  4. 道路の整備および道路標識の点検について
    道路整備については、市全域の交通の円滑化と地域生活の安全性・利便性を高めるため、道路網の整備や、人や環境にやさしい安全で安心できる道路環境の整備に努めているところである。
    以前ご要望いただいた競輪場通り(市道21号線)から八坂神社前通り(都市計画道路大泉橋通り)までについては、豊郷田園通りから連続する南北の幹線道路として、歩道付き道路の整備が必要であると考えているので、整備に向け地元の皆様の協力を得ながら計画を進めていきたい。平成17年度については、要望区間の全体計画などを進めるための現況測量を実施する予定である。早期実現が困難な場合は、歩行者や自転車の待避所などの確保について、今後地元の皆様と充分協議し対応してまいりたい。
    道路標識の点検については、市内を3地区に分け、毎日、舗装やガードレールの破損など道路の安全を確保するために道路パトロールを実施し、その中で標識が傾いていたり、ぶつけられて破損しているような場合、すぐに修繕や交換ができるよう努めている。また、標識の中で「止まれ」や「速度規制」などの規制標識に破損などがあった場合は、所轄の警察署に連絡を取り至急対応してもらっている。
    なお、道路についてお気付きの点がありましたら、道路維持課や補修事務所にご連絡をお願いしたい。
  5. 歩行者の安全確保について
    歩行者の安全を確保する方法としては、ガードレールなど防護柵による安全の確保や、「歩行者注意」・「徐行」など路面表示により運転者に対して注意を促すなど、歩行者の安全確保に努めている。

自由討議

1 錦西児童公園の除草について

 錦西児童公園は、夏場になると雑草が多く、子どもたちが遊べない状況である。恒久的な対策ができないかと考えていたところ、市から砂地にしてはどうかと相談があったのでお願いをしたが、その後の計画について伺いたい。

【市長】
 除草については、これまで6月、8月と2回行っており、10月中旬には3回目を行う予定である。雑草対策としての砂敷きについては、11月下旬頃に、砂で特殊加工をして地面を固めるダスト舗装を予定しているので、もうしばらくお待ちいただきたい。
 地域の方々で愛護会をつくって公園の管理をしているところもあり、活動にあたっては補助金も交付されるので、ぜひとも錦地区の皆さんにも愛護会による活動をお願いしたい。

2 今泉1号・2号児童公園の除草について

 今泉1号・2号児童公園は地域の憩いの場となっているが、とても雑草が多い。市の一斉清掃の際には地域で除草や公園周りの清掃を行っているが、地域では対応しきれないので、一定以上伸びないよう除草をお願いしたい。
 また、公園には子どもたちが遊べるプールがあるが、落ち葉や汚物が入っていることがある。市に連絡をするとすぐ対応してもらえるが、今後もプールの管理をお願いしたい。

【市長】
 除草については、これまで6月、9月と2回行っており、10月中旬に3回目を行う予定である。プールについては、週に1回専門業者による清掃を行っている。
 これからもきちんと対応していきたいと思うが、できる限り地域でできることは地域でお願いしたいため、愛護会をつくっていただき維持管理にご協力をお願いしたい。

3 大泉橋通りの拡幅と大泉橋の改修について

 八坂神社から大泉橋に向かう道路は、途中まで拡幅が済んでいるが、未整備の部分について今後の計画を伺いたい。
 大泉橋は道幅が狭く、これまで何件も事故があり危険である。建設されてから相当の期間が経過していると思うが、橋の改修計画について伺いたい。また、大泉橋の欄干には転落防止の柵が取り付けられているが、かえって見通しが悪くなっているので改善してほしい。

【市長】
 大泉橋通りは都市計画道路として、幅員20メートルの道路拡幅計画となっている。一部区間については、昭和34年から昭和56年に実施された今泉土地区画整理事業において整備が行われたが、そこから西の田原街道までの600メートル区間については整備がされていない状況である。現在、市の都市計画道路の整備率は60.6%で、なかなか整備が進まない状況であるが、現在は主要な幹線道路の整備を重点的に進めている。
 財政事情の厳しい中、都市計画道路の整備には多額な事業費がかかり、ご意見をいただいた大泉橋通りについては、長期的な整備計画の中での検討となることから、拡幅整備の見通しが立てられない状況であるので、ご理解願いたい。

【道路建設課長】
 大泉橋は昭和33年に建設され、45年以上経過している。市内には橋が約980あり、その中で老朽化した橋が270ある。平成17・18年度中に、市内にある老朽化した橋の延命化や耐震対策にあたっての現況調査を予定しており、今後、その調査結果に基づき、整備の方針や順番などについて検討していきたいと考えている。
 欄干の柵については、転落防止のため地元の方からの要望で高くしたが、見通しが悪いということであれば、今後どのような対策が取れるのか調査したい。

4 自治会への加入促進について

 2年ぐらい前だと思うが、自治会の加入率に関する調査があり、私の地区では加入率が50パーセントであった。子ども会や体育祭などの行事に参加するのは、賃貸マンションなどの非加入世帯の方が多く、そのような状況で自治会から補助金を出すのはどうかという意見もある。非加入の世帯をどうやって加入させたらよいか教えていただきたい。

【市長】
 これまで開催してきたまちづくり懇談会において、どの地区においても自治会の加入率が低下しているという話を聞く。自治会は任意団体であるが、市民協働によるまちづくりにおいて、自治会の皆さんの活動は欠かせないものであるため、行政としても放っておくことはできない問題である。今後、加入率を高め、魅力ある自治会活動となるよう行政としても支援策を考えていきたいのでご理解いただきたい。

5 錦中央公園への街灯設置について

 錦中央公園は、清掃や除草などを、利用している各種団体で行っているが、非常にグランドが暗い。夜間、子どもや仕事から帰ってくる人も通り、防犯上よくないので、もう少し灯りを増やしてもらいたい。

【市長】
 今後、新たに照明灯を設置する方向で検討したい。なお、設置場所については、皆さんのご意見をお伺いしたいと思うのでよろしくお願いしたい。

6 教員の指導力について

 栃木県はいじめのワースト1とか小学校の校内暴力が増えているという話を聞く。一概には言えないが、体罰や指導力不足など問題のある教師を放置しておくことが原因かと思う。
 私の子どもは、以前、担任の体罰教師から怒鳴られていたため、他の子どもが怒られていても心を痛めてしまうような状態になってしまった。他にもセクハラの問題などもあるようだが、親としてどのように子どもを守ったらよいのかわからない。他の先生の士気にも関わることなので、問題のある教師は事務職に転換させるなど、しかるべき対処をしてほしい。
 また、外部管理者制度ではないが、市の教育委員会に外部の有識者や子育てをしている親を入れるなどして変えてほしい。

【市長】
 市教育委員会でつくられた教職員の規範というものを有効に活用しながら、正しい教師像というものをつくっていき、当然のことながら指導力を併せ持った教師をつくっていかなければならないと思う。学校にはすばらしい先生がたくさんおり、仕事に誇りを持って、自分の理想とする教育を子どもたちにできるような学校づくりをしていきたいと思う。
 また、家庭における子どもの教育も大切であり、それを教育する大人の教育もまた大切である。市では、このような人づくりに関する問題に対応するため、乳幼児期から高齢期までの各年代において、どういう人間になっていくべきかという目標を示した「うつのみや人づくりビジョン」を策定した。これからは、学校や家庭、地域教育といったものに力を入れ、その中でも特に家庭の教育というものに力を注いでいきたいと考えている。
 教育委員会については、委員は外部の方である。そこに有識者も含めていろいろな方を入れてはどうかということだが、意見については教育委員会にきちんと伝えていきたい。

【後日回答】
 学校教育とは、教員と児童生徒との人格的ふれあいを通じて行われる営みであるので、教員の資質向上及び児童生徒・保護者からの信頼の確保が極めて重要であると認識している。
 本市としては、宇都宮市教育センターでの研修の重点化や方法の工夫改善を進めるとともに、校内における研修の充実を図るなど、教員の指導力向上に努めている。また、7月には「宇都宮市公立学校教職員行動規範」を策定し、その徹底に向けた各学校における具体的な取り組みの推進を通して、より一層教員の人権感覚を磨くなど、教員の資質の向上を図っているところである。児童生徒への指導が不適切で、個別指導が必要であると思われる教員に対しては、これまでにも、校長と連携を密に図りながら、指導状況等の把握に努めるとともに、県の制度に基づき、指導力の向上を図るための研修を実施してきた。
 今後とも、教員の資質や指導力の向上を図るとともに、指導が不適切と思われる教員への指導の充実に努めていきたい。

7 街路灯の電気代について

 県庁前通りの拡幅により立派な街路灯が設置されたが、現在、電気代を各自治会で負担している。大きな通りなので、市や県で電気代を負担するとか、太陽電池にするとかしてほしい。
 賃貸アパートやマンションに住んでいる方は自治会に加入していない方が多い。引越しの時期にはごみを置いていってしまい、自治会で処理費用を負担したこともある。経営者を通じて、入居の際には自治会に加入してもらい、自治会費も払ってもらうべきである。

【市長】
 自治会への加入については、どこの地区でも会長や班長の方が努力されているが、それでもなかなか加入してもらえないようである。これは皆さんの努力不足ではなく、そういった社会自体がいけないと思う。私たち行政にとって自治会は生命線であるので、責任を持って対応していきたいと思っている。

【後日回答】
 県庁前通りの街路灯については、宇都宮土木事務所に確認したところ、電線類地中化工事に伴い、以前から道路に防犯灯が設置されていたため、地元要望に基づき県が設置(100Wナトリウム灯)したものである。平成14年7月に維持管理については自治会が行うことで覚書を、平成15年10月には自治会への引継書を取り交わし、全部で8自治会へ移管した。事前の話し合いで、今までの防犯灯の電気代(40W契約電気代)までは市で補助を出せるが、上回るものについては、自治会負担になることを了承した上での設置であったとのことである。
 今泉西自治会への引継灯数は10灯であり、100W10灯分を16年度の補助から加えているので、電気代は市の補助対象になっている。なお、100W電灯の年間電気料金は、1灯あたり約3,900円である。

8 奈坪川の改修について

 私の家の脇を奈坪川の派川が流れているが、ここ数年は大雨の度に洪水になり、去年の秋には住宅が一部浸水した。昨年暮れには下流で工事をやったようだが、私の家の所にはあまり効果がないと感じている。何度か市に要望をしているが、予算の関係でなかなか工事ができないとのことである。これからも大雨の度に、心配をしながら暮らすのでは非常に困るので、今後の計画を聞きたい。

【総合政策部長】
 現在、市内の4地区を重点地域ということで整備している。奈坪川の本線は整備しているが、今回のご質問は派川の関係であると思う。奈坪川は下流にいくと駅東の区画整理地内を流れているが、ここが容量的に足りていない状況である。河川は下流から整備しなければ溢れてしまうので、まずは駅東の大通りの下を通っている暗渠の部分から整備していきたい。

【後日回答】
 奈坪川派川の改修計画にあたっては、先ず下流の駅東地区で川の断面が足りず、新たなトンネル河川を整備することとなっている。そのため、当地区の本格改修は、駅東地区の改修状況を踏まえ計画したいと考えている。
 しかしながら、当地区において浸水被害が頻発しているため、現河川等を利用した暫定工事で被害を解消する整備を進めているところである。16年度はバイパス河川工事による川の断面の不足の解消を図り、17年度は川の水を速やかに流すため、JR東北本線北側から橋の下流まで河底を掘り下げる工事を行う。ただし、工事は上下水道管の移設後に実施する。
 なお、当地区の今後の本格改修に向け、土地境界の測量を行っているので、立会いや境界の同意にご協力をお願いしたい。

9 ものづくり文化の振興について(参考意見)

 私の地区にはものづくりの達人のような人がいる。その方は商売としてやっているが、あまり余裕があるほうではないので、跡継ぎもいなくなってしまう。ぜひ市でも、文化を育てるという意味でも、手厚い保護をしていただきたいと思う。特に回答の必要はない。

10 御用川の改修について

 御用川の改修工事が上流に向かってあると思うが、今後の計画について聞きたい。また、錦中央公園で遊ぶ子どもたちが多いので、両側の遊歩道の計画と旧河川の埋め立てた後の利用についても併せて聞きたい。
 改修工事の際には、上流にある高尾橋も改修になると思うが、通学路になっているので迂回路の設置を要望したい。

【市長】
 田川合流点から学橋までの835メートルの区間の整備が完了した。学橋上流から競輪場通り(市道21号線)の延長550メートル区間については、平成17年度に一部整備を検討しており、平成20年度までには競輪場通り(市道21号線)南側までの整備完了を予定している。
 錦地域コミュニティーセンター対岸については、以前から河畔林があり、河畔林を最大限保存するため、地域住民との意見交換を行い、河道の迂回を実施して河畔林を守ってきた。
 さらに、河畔林を確保するためには、旧河川敷地を周辺の地盤と同じ高さに埋立てし、植栽・移植・伐採を実施して、地域の住民に親しめる河畔林の確保を目指している。今後、河畔林の整備計画にあたっては、地域の皆さんからご意見やご要望をいただきたいと思う。

【後日回答】
 高尾橋については、平成18年度に改修工事を予定している。御用川の改修事業については、これまで15回、地元との意見交換会を実施し計画づくりをしている。
 迂回の件についても、通学経路等の調査、該当小・中学校との協議のうえ、意見交換会の中で、地元の皆さんや通行者への安全を図れるよう検討していく。11月頃から「地元との意見交換会」を実施する予定であり、PTA会員の出席をお願いしていく。

11 パトロールにおける安全対策について

 地区内には、夜間、10数台の車が集まって、細い道や勝手に駐車場に停めて、車内で話などをしている若者がいる。私も地域の安全ということで、夜間パトロールを実施するつもりでいるが、そのような集団に対し指導しなければいけないこともある。パトロールの際の安全面についても考えていきたいので、まずは、このような状況を市に情報としてお知らせし、警察関係との調整をお願いしたい。

【市長】
 警察にも連絡したいと思う。

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