第10回 瑞穂野地区まちづくり懇談会 開催結果

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ページID1009794  更新日 令和6年3月8日

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開催日時:平成17年10月14日(金曜日)午後6時30分から午後8時30分
開催場所:瑞穂野地区市民センター
参加人数:82人

  • 提言
    提言1 (仮称)総合運動公園の利用促進について
    提言2 高齢者の健康づくりと「寄り合いサロン」について
  • 自由討議
    1.不法投棄対策について
    2.地域まちづくり組織間の連携について
    3.市職員の地域活動への参加について
    4.瑞穂野地区の交通問題について
    5.不法投棄防止用の監視カメラの設置について
    6.健康づくりに関する指導について
    7.鬼怒川の魚道について

提言1 (仮称)総合運動公園の利用促進について

1 テーマについての現状と課題
 現在及び今後の市民生活において、自然との触れ合いの中で安らぎを得、健康でいきいきとした生活の創造は誰もが願うものである。(仮称)総合運動公園は、こうした市民ニーズを踏まえた計画と思うが、用地取得等の困難性もあり、その全体計画の実施は不透明であると地域住民は認識している。
 本市が全体としては今後も都市化が進行し、緑や林などの自然環境も少なくなっていくものと懸念される中で、田園都市としての特徴を持つ瑞穂野地区にとって、当運動公園は保全すべき自然環境としても、また地域振興の核となる施設としても貴重な財産である。
 こうした状況を受け、暫定的にも整備可能な区域で、今後の中期的な公園整備方針、利用運営方針を検討し、市民に喜ばれる魅力ある運動公園としての利用の促進を図っていくことが必要でないかと考える。

2 地域自らできること
 地域としてはこれまで、既存の平地林を活かした自然公園としての特長を踏まえ、公園内でのホタルの自生を目標に、過去4年間ホタルの幼虫の放流、ホタルの鑑賞会を行ってきている。毎回、2千名~3千名の見学者が来園し楽しんでいただいているが、今後も「ホタルの飛ぶ公園」として初夏の夕べを楽しんでいただけるよう努力していく。
 また、地道な活動であるが、公園内の落ち葉を利用した堆肥づくりや隣接する江川の水辺環境の維持にも努めているところである。
 今後は、市民に喜ばれる魅力ある公園となるよう、地域住民が実施できる施設の維持管理・運営にも携わっていきたいと考えている。

3 行政に支援を求めること

  1. ホタルの生息に適した環境とするため、年間を通じての「せせらぎ水路」の水量・水流の増加・上昇、可能なら水路の延長を実施していただきたい。
  2. 市民の気軽な利用につながる、当施設にふさわしい「施設名称」を付けていただきたい。
  3. 今後の整備スケジュール、利用運営方針を伺いたい。
  4. 施設の維持管理・運営に地域が参加できるよう、指導と協議の場を作っていただきたい。
  5. 将来可能であれば、市道4114号線と江川に挟まれた河川敷を緑地や歩道として整備し、運動公園にふさわしい魅力プロムナードとしてはいかがであるか。

提言に対する市の考え方

【市長】

  1. 「せせらぎ水路」の水量・水流の増加・上昇及び水路の延長について
    瑞穂野地区の皆さんが地元小中学校と連携をし、「せせらぎ水路」でホタル飼育に懸命に活動されてきたことは、公園の利用促進の点からも喜ばしいことで大変感謝をしている。
    せせらぎ水路は、森のレストハウス前の池での幼児の水遊びや、水路を景観として見ていただくため整備したものである。このため、水遊びをしても安全が確保できる水量とともに塩素投入など水質を管理してきた。
    ホタルの飼育については、水質等の安全確保にあわせた水の管理や、ホタルの飛び交う時期の園路灯の消灯など配慮してきた。今後もホタル飼育を支援するため、水量や水質、流れの速さ、さらには年間を通して水路の水がなくならないよう工夫していきたいと考えている。
    また、ホタル飼育が可能な水路の下流部分を延長し利用することについては、今の状況では難しいので、現在の状態でご利用いただきたい。
  2. 施設の名称について
    公園の名称については、18年度に公募を行い、年度末までに当施設にふさわしい名称を決定する予定である。
  3. 今後の整備スケジュールについて
    施設整備は、本年度から18年度の2ヵ年で、西側入口東の現在の砂利敷き駐車場部分に子どもが遊べる水の流れと大型の遊具(コンビネーション遊具)を設置した芝生広場を整備し、18年度中に都市公園としての一部供用を開始する予定である。
    その後、ローラーパーク、スナッグゴルフ場などニュースポーツを中心に、順次整備を行い、利用区域を拡大していく予定である。
  4. 施設の維持管理・運営への地域の参加について
    現在の公園の維持管理は、職員による直営作業と除草・施設保守点検など業務ごとの委託業務とを組み合わせ行っている。
    地元地域の皆さんには、現在でもホタル飼育や落ち葉の堆肥化などで維持管理の一部を担っていただいている。
    今後の維持管理・運営は芝生広場が利用可能となる平成19年度に、地元協議会との協働も含めた指定管理者制度などの導入による民間へ一括委託する方向で検討している。
    民間へ一括委託する場合にも、現在の活動の実績を踏まえ、地元のみなさんへ公園の維持管理に参画する仕組みを構築していきたいと考えており、検討の段階でもまちづくり協議会と随時話し合いを持っていきたいと考えている。
  5. 市道4114号線と江川に挟まれた河川敷の緑地や歩道としての整備について
    市道4114号線に歩道が整備されているので、そちらをご利用いただきたい。
    当面は運動公園の整備に積極的に取り組んでいきたい。

提言1についての意見交換

  1. せせらぎ水路の水量ついて
    水路の延長はできないということで、やむを得ないのかと思っているが、せせらぎ水路はホタルを成育するには水量が少ないため、水量を増やせないか検討してほしい。
    【後日回答】
    水量の確保については、ポンプ機能を調整したことで対応済である。
    水路については、下流部分を延長利用して構わないが、現在の状態でご利用いただきたい。
  2. 西側に整備する水路の利用ついて
    西側にも新しく水路を建設するようだが、そこでホタルの繁殖ができないか検討していただきたい。
    【後日回答】
    西側の砂利敷き駐車場部分に新たに子どもが遊べる水の流れの整備を予定しているが、水源については、水遊びをしても安全が確保できる水道水の活用を計画していることから、ホタルの飼育については困難であると考えているのでご理解いただきたい。

提言2 高齢者の健康づくりと「寄り合いサロン」について

1 テーマについての現状と課題
 地域の人々が健康でいきいきと生活できることがまちづくりの基本であると思う。
 瑞穂野地区の高齢者は年々増え、また、それに伴い一人暮らしの高齢者も増加しているのが現状である。この現状から、特に高齢者の健康づくりについては地域ぐるみで実施していくことが大切であると思う。
 また、少子高齢化が進む中で、地域の子ども達や高齢者が気安く集える場所が必要になると思う。地域の人達が我が家の様に集まれる場所、時間の制限もなく気楽に集まれるたまり場(寄り合いサロン)が欲しいと思う。
 一時的には託児所になったり時には託老所になったりと、地域が連携して子育てや高齢者の介護に取り組むことが今後益々必要になってくると思う。

2 地域自らできること

  1. 高齢者の健康づくりについては、各町内(小単位ごと)にラジオ体操会場を設けて毎朝実施し、健康づくりの輪を広げると共に、会場を中心に地域に住む人々の交流や連携、親睦を図りたいと考える。
  2. 寄り合いサロンについては、地区内に1箇所程度を開設し、運営にあたっては地域社協が主体となり、当初は民生委員・児童委員・福祉協力委員により、輪番制による運営を考えているが、地域各団体に呼びかけ応援を求めたいと思う。
    運営費については社協活動費から捻出し、最初は週1回程度とし、徐々に週2回に増やすなど、広報と希望の結果によって日数を増やしていく。

3 行政に支援を求めること
(1)高齢者の健康づくりについて

  1. 会場として集会場を想定しているが、これ以外の場合には、体操会場周辺に簡単な休息所(雨に濡れてもよいテーブル、いす)の設置を希望する。
    (体操の継続、参加者の交流の場⇒高齢者の健康維持につながる。)
  2. ラジカセ・電池など必要器具への助成、PR。

(2)寄り合いサロンについて

  1. 大勢の人(子供から高齢者にいたる)が気軽に集まれる場所の確保、提供が望まれる。
  2. 開設した場合の運営費の一部資金援助を要望する。
  3. 随時の専門職の派遣

提言に対する市の考え方

【市長】
(1)高齢者の健康づくりについて

  • 活動支援について
     本市では、市民の皆さん一人ひとりが「自分の健康は自分でつくり自分で守る」という意識を持って健康管理をしていくことが大切であり、さらに自分だけではなく家族や地域の人へ健康づくりの輪を広げることが重要であると考え、地域における健康づくりの核となる「健康づくり推進員・食生活改善推進員」を養成し,推進員を中心とした地域ぐるみの健康づくり活動を進めているところである。
     「健康づくり推進員・食生活改善推進員」は、栄養・運動・休養のバランスのとれた生活習慣を自ら実践するとともに、地域に根ざした健康づくり活動の中核として、食生活の改善や運動の普及のための講座や料理教室などを開催し、地域住民の健康への意識啓発や情報提供など幅広い役割を担っていただいている。
     更に推進員にとって活動しやすいよう、地域ごとに組織化を図っており,その組織に対し,健康づくり活動を円滑に推進できるよう活動支援として補助金を交付している。
     活動補助金の使途については,健康に関する講座等を実施する場合の講師代やPR用チラシなどの紙代や印刷代、また,今回ご提言のラジオ体操にご使用のラジカセ,電池等の健康づくり活動に必要な活動教材等にお使いいだくものである。
     瑞穂野地区は、来年度に「健康づくり推進員・食生活改善推進員」の組織化に向けた推進員の養成を進める予定であり、今回ご提言をいただいた自主的な健康づくり活動をぜひとも推進員の活動と結びつけていただき、より健康づくりの輪を広げていただきたい。
  • 休息所の設置について
     健康づくりを進めるための集いの場としての休息所の設置については,地域活動との連携の輪を広げるためにも、地域の集会所等をご活用いただくなど,地域での対応をお願いしたい。
  • PRについて
     PRについては、瑞穂野地区市民センターに活動状況を掲示する場があるので、ご活用いただきたい。また、地域広報「みずほの」などを活用し、地域内でも周知に努めていただきたい。

(2)寄り合いサロンについて

  1. 場所の確保・提供について
     ご提言のようなサロン運営は、まさに地域住民による自主的な社会福祉の推進の機運の高まりであり、誠に喜ばしく、心から感謝したい。
     本市では、高齢者や子ども達が気軽に集えるよう「老人福祉センター」や「子どもの家」などを計画的に整備し、高齢者の生きがいづくりや児童の健全育成を図る事業などを実施しているところである。
     自主的な地域福祉の推進の観点から、ご提言のサロン運営は大変重要な社会福祉活動のひとつであると認識しているので、瑞穂野地区市民センターや地域集会所などの施設を活用していただき、地域の連携をより深めていただきたい。
     また、少子化によって、今後、学校に空き教室が増えてくるので、皆さんに利用していただくなど学校施設の利用についても考えていきたい。
  2. 運営費の一部資金援助について
     運営費の補助は難しいが、地域まちづくり組織が実施する事業として、地域全体で取り組むものについては、その活動に対する財政的な支援制度があるので、地域まちづくり組織へご相談いただきたい。
  3. 随時の専門職の派遣について
     健康に関する専門職の派遣については、瑞穂野地区を所管している平石地区市民センターに保健師が常駐していることから、平石地区市民センター内保健福祉担当へお気軽にご相談いただきたい。

提言2についての意見交換

施設の利用について
 寄り合いサロンについては、学校の空教室などではなく、もっと自由に出入りできる場所が必要である。私としては、瑞穂野工業団地内にある勤労者会館が場所的にバス停に近く便利で、地区市民センターと比較するとあまり利用されていないと思うので、何とか使えるよう検討していただきたい。

【総合政策部長】
 勤労者会館は市の施設であるが、管理については工業団地管理組合に委託をしている。利用にあたっては有料となっているため、常時部屋を確保するとなると、施設の目的も含めて判断しなければならなので、所管する商工部と相談させていただきたい。

【後日回答】
 市では、勤労者その他市民の皆様の福祉の向上や余暇活動の充実を図るため、瑞穂野勤労者会館を設置している。希望する日時に空きがある場合には、利用できるので活用願いたい。しかし、利用にあたっては、条例の定めにより有料となることから、ご理解いただきたい。

自由討議

1 不法投棄対策について

 上桑島という町は面積が広く、現在、遊休地や平地林に不法投棄されているところが2カ所ある。ほとんどの家庭は地下水を利用しているので、住民にとっては土壌汚染や水質汚染が心配である。他の地域を見ると、人体や住民の生活に大きく影響が出ないと行政は動いてくれない。そして、行政が動いたときには会社が倒産し、対応が後手にまわってしまう。このような現状に対する行政の考え方を聞きたい。

【市長】
 例えば、近隣地区で現在、問題となっている、さるやま町の廃タイヤについては、皆様にご迷惑をおかけしている。このケースは、有価物として大量に保管したもので、昨年1月の立入調査以降、再三にわたり文書や口頭で撤去を指導した結果、わずかではあるが撤去が始まっており、今後も厳しく指導していきたい。
 市では処理業者はもとより、排出事業者を含めた定期的な立入検査のほか、住民の皆様からの通報や市が委託している不法投棄監視員などから報告があった場合には、早急に対応するようにしている。しかし、行政による監視だけでは目が行き届かないこともあることから、地域住民の皆様から、情報提供などの協力を得ながら、不法投棄の防止に取り組んでいきたい。

2 地域まちづくり組織間の連携について

 市にまちづくり組織が発足して2年が経過し、各地で活発な事業展開をしていると思う。しかし、各地区で組織の名称が異なっていたり、それぞれの組織においてどのような活動をし、何を目指しているかなどの情報も不足している。全体の協議組織をつくり、情報交換や意見交換をすれば、まちづくり組織そのものが進展すると思うので、この点に関して市の考えを聞きたい。

【市長】
 まちづくり組織が主体となって、地域でそれぞれのまちを自主的につくっていくということが一番望ましいと思っている。
 そのためには、地域まちづくり組織間で、活動に関する情報交換や連携・協力することは大変有意義であり、必要であると考えているので、全体の組織化については、まちづくり組織と相談しながら実施できるよう検討していきたい。

3 市職員の地域活動への参加について

 市職員が地域活動へ参加することが少ないように思う。各地域が特色あるまちづくりを進める中で、市職員の参加は大きな戦力となる。市職員が参加しやすい仕組みや環境を整備する必要があると思う。

【市長】
 市民協働のまちづくりの推進にあたっては、職員が市民の生の声を肌で感じることができるように、職員みずから地域住民の一員として積極的に地域活動に参加することが重要であると認識している。そのため、職員が地域貢献活動等に参加しやすいように、年次休暇等を取りやすい環境の整備に努めているところであり、また、職員が自主的に活動に参加することが当たり前にできるような組織にしていきたいと思う。
 平成16年11月には、市民協働の実践をよりしやすくするためのルールブックとして「市民協働推進指針」を策定した。この指針を踏まえて、市民として皆さんと一緒にまちづくりに参加させていただきたいと思う。

4 瑞穂野地区の交通問題について

 瑞穂野地区の交通事情は、環状線やインターパーク周辺の大規模開発によって急速に変化した。通勤時には、瑞穂野工業団地から鬼怒川を渡る桑島大橋付近まで大渋滞を起こしている。このような状況から、桑島や西刑部地内の農道を抜け道として利用し、環状線に入る車が多い。地域で昨年と今年、朝6時40分から 8時10分の90分間、抜け道からみずほの通りに入る車の定点調査を2ヶ所で実施した。昨年は、1ヶ所については480台、もう1ヶ所は390台、今年は、それぞれ425台と420台という結果であった。学生の通学時間帯でもあるため、自治会としても関係機関と協議をしてきたが、良い方法が見つからなかった。
 そこで市にお願いしたいこととして次のようなものがある。

  1. 抜け道で危険な箇所については、通勤時間など一時的に進入禁止としてもらいたい。
  2. 東西と南北道路の幅が同じ場合には、一時停止の道路標識を設置できずに困っているので、農道での事故撲滅のため、どちらかに一時停止の標識を立ててほしい。
  3. 農道については、道路幅に関係なくスピード制限をしてほしい。
  4. みずほの通りは、清原工業団地方面へいつ頃開通するのか聞きたい。(5)宇都宮市の南部地区のうち、特に横川・瑞穂野を含む地区は、インターパークの大規模開発とその周辺の宅地開発によって交通事情が大きく変わっていることから、地域の安全と道路整備について検討してもらいたい。

【市長】
 進入禁止や一時停止の標識、スピード制限等の道路交通法上の規制については、警察が行っているため、現地を確認の上、市から警察へ要望したいと思う。
 みずほの通りについては、国道408号から鬼怒テクノ通りまでの区間約1700メートルを市事業として今年度から着手し用地買収を進めている。鬼怒テクノ通りについては県が事業を実施しているが、県と協議をしながら、早期に開通ができるよう努力していきたい。
【総合政策部長】
 農道のストップ標識については、結構、市内には両方向に設置されているところがある。しかし、両方向に設置することで危険性が増すことがあるので、警察に相談したいと思う。
 南部地区の交通問題に関しては、インターパークは当初、工業流通業務団地ということで開発をしたが、大きな商業施設が立地したことで、当初想定していた交通量を大幅に上回ってしまった。そこで、国・県・市で話し合いながら、例えば市では、区画整理事業地内と主要地方道宇都宮・結城線(上三川街道)を結ぶ東西路線の整備、国では国道新4号沿いの整備などインターパーク周辺の渋滞解消ということで道路整備を進めている。
 また、周辺の何ヶ所かで宅地の開発が計画されているが、団地周辺の道路整備については事業者に指導することはできるが、そこへつながる道路までは事業者に整備させることができない。よって、市でも例えば、成願寺の東側道路を14mに拡幅整備するなど順次整備を進めているので、もう少しお時間をいただきたい。

【道路建設課長】
 みずほの通りは、平成14年に地元での説明会、15年には調査等を実施し、17年から用地買収に入ったところである。地形が複雑であるため、147メートルという大きな橋梁や高さ11メートルほどの土盛りをして道路をつくらなければならないといった大工事になる予定である。計画復員が25メートルということで都市計画決定を受けているが、暫定13メートルで工事を進めようと計画している。今年度、橋梁や道路の詳細設計に入り、平成19年ぐらいには橋の下部工事を行い、平成24年には完成という目標で進めていきたいと考えている。また、県で進めている鬼怒テクノ通りの完成が、もう少し早まるという話もあるので、その辺も見ながら調整していきたいと思う。

5 不法投棄防止用の監視カメラの設置について

 成願寺街道には山林が多くあり、小さいごみではあるが不法投棄をされることが多い。日頃、私ども有志でごみ拾いを行っているが、監視カメラを設置してもらえるとありがたい。

【市長】
 現在、市では5地区に監視カメラを設置しているが、通過車輌など往来が多い道路では行為者の特定が期待できないことから、山林や車の通りが少ないところへ設置している。監視カメラ設置場所以外で不法投棄の多い地域については、民間警備員による巡回監視や定点監視、郵便局や東京電力、栃木県産業廃棄物協会からの情報提供の協力依頼、不法投棄防止の看板の設置などを実施している。また、国土交通省では、鬼怒川の氾濫を予測できるようなカメラの設置を検討しているようであるが、不法投棄への監視にも役立てればと思うので、設置のお願いをしていきたいと思う。
 城山・国本地区では、地域の皆様が主体となって対策組織を立ち上げ、常日頃の監視のほか、年2回程度のパトロールで住民監視を強化しており、大変効果があるという報告もいただいている。こうした活動も、瑞穂野地区で取り組むことができるのではないかと思う。

6 健康づくりに関する指導について

 健康については皆さん関心をもっており、市の広報紙を読むと、健康づくりに関して読みきれないほど多くの情報が掲載されている。その都度チェックはしているが、実際、この辺に住んでいる私たちは、歳もとっているし、交通の便も悪いことから、健康づくりのための講座などに参加することができないのが現状である。
 そこで、そのような場に出かけられない人のために、個人に応じて、もう少しきめ細かで理論的な健康づくりのメニューを提供してもらえるとありがたいと思う。

【総合政策部長】
 健康づくりについては、市には「健康うつのみや21」という計画があり、その中でライフステージごとの健康づくりの目標を掲げている。
 また、保健と福祉の拠点ということで、本庁とその他3地区に保健師を配置している。この地区については、平石地区市民センターに担当がおり、そこから保健師を派遣して指導することになっているので、ぜひご相談いただきたい。また、「健康うつのみや21」に基づいて、健康づくり推進員というものを各地区に養成しているが、来年度、瑞穂野地区にも養成したいと考えているので、この方たちを中心に、地域ごとで運動や食事など細かな部分まで話し合いをしながら指導していくことになる。

【市長】
 来年度あたりから、国において重点的に介護保険の給付について見直しがはかられるということで、市でも21ヶ所ぐらい拠点をつくり、健康寿命を延ばしていくためのトレーニングやメニューづくりに取り組んでいく予定である。

7 鬼怒川の魚道について

 鬼怒川の宮岡橋のところにある魚道は、魚が上れない魚道である。栃木行政評価事務所を通して国へ魚道の改善をお願いしているが、国土交通省と農政局の管轄となっていることもあり、なかなか先に進まないという返事をいただいている。
 昔、鬼怒川は鮎が非常に多かったので、何とか昔の状態に戻して、環境問題やこどもの情操教育に結び付けたいと思っている。また、鮎が大きいことで知られていることから、これを関東一円に広めることで、観光資源のひとつとするような発想もあるかと思うので、ぜひ、魚道を早急に改善し、自然の魚が上がってくるよう協力願いたい。

【市長】
 まずは国の機関に相談したいと思う。

【後日回答】
 国土交通省下館河川事務所石井出張所に確認したところ、国としても、地域との意見交換の場を設け、地域と連携して事業の検討を進めたいと考えているが、省庁間の問題もあるので、見通しまでは答えられない状況であるとのことである。

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