定例記者会見令和4年8月

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ページID1029963  更新日 令和6年3月8日

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(注意)このページは、定例記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。

日時・会場

令和4年8月25日(木曜日)午後1時から
宇都宮市役所・14階大会議室

発表事項

 それでは、本日開催いたしました庁議の結果について、発表いたします。

 まず、「宇都宮市南消防署 整備基本計画について」でありますが、本計画は、南消防署の再整備に向け、導入する施設機能や規模、整備スケジュールなどをとりまとめたものであります。特徴といたしましては、近年、激甚化・頻発化している自然災害など、消防を取り巻く社会情勢の変化を踏まえ、あらゆる危機への対応を強化するため、発災後72時間の救助活動が継続できるライフラインを確保するとともに、脱炭素化の推進として、創エネルギーや 省エネルギーなどの積極的な導入を行います。今後は、本計画に基づき、令和9年度の供用開始を目指してまいります。

  次に、「令和3年度 決算の概要について」でありますが、令和3年度 一般会計決算は、歳入歳出とも、令和2年度に次ぐ、過去2番目の規模となりました。「財政指標」につきましては、「経常収支比率」や「公債費負担比率」が向上しており、「健全化判断比率等」につきましては、国が定める基準を大きく下回っているなど、本市の財政は、健全な状況にあります。今後とも、財政の健全性と、長期安定性を確保するため、「更なる歳入の積極的な確保」や「内部努力の徹底による歳出の抑制」、「基金の涵養」、「市債の計画的な活用」に努めるとともに、市民サービスの維持向上や、未来への投資による「人や企業に選ばれる魅力あるまちづくり」を推進してまいります。

 次に、「障がい者手帳アプリによる 市有施設使用料等の免除手続 について」でありますが、これは、障がいのある方が市有施設等を利用する際に、スマートフォンアプリ「ミライロID」を提示していただくことにより、免除手続が可能となり、障がいのある方の利便性の向上を図るとともに、全国障がい者スポーツ大会の開催に向けておもてなしのできる体制を整えるものであります。9月1日から運用を開始いたしますので、市民の皆様をはじめ、全国障がい者スポーツ大会をきっかけに来訪される方も、ぜひ、気軽にご活用ください。

 次に、「原油価格・物価高騰等に対する支援について」でありますが、これは、急激な原油価格・物価高騰等の影響を受けている保育施設や小・中学校の給食提供につきまして、栄養バランスや量を確保するとともに保護者負担の軽減を図るために支援を実施するものであります。支援内容といたしましては、令和4年8月から令和5年3月までの急激な物価高騰を緩和するための時限的な措置としまして、市内の保育所や幼稚園、宇都宮市立の小学校・中学校を対象に、物価高騰の緩和分の10%を上限に給食費を補助するものであります。今後とも、本市の将来を担う子どもたちへの安全・安心な学校給食の提供について支援してまいります。

 次に、「LRT開業に向けた 市民協働の取組の実施について」でありますが、これは、市民や企業等がLRT事業に参加する機会を設けることにより開業に向けた機運醸成等を図るため、ネーミングライツやドネーション・寄附事業を実施するものです。ネーミングライツにつきましては、停留場の副停留場名称に命名する法人を募集するものであります。また、停留場の壁面個性化ドネーションにつきましては、地域と協働で作成した「個性化シート」の掲出費用を寄附いただく法人等のパートナーを募集し、ベンチドネーションにつきましては、停留場ベンチの設置費用を寄附いただく個人のパートナーを募集するものです。ネーミングライツ及びベンチドネーションにつきましては、8月26日から、停留場壁面個性化ドネーションは、10月下旬から募集を開始いたしますので、ぜひ、ご応募ください。

 次に、「都市活動調査の実施について」でありますが、この調査は、今後の本市のまちづくりに活用するため、
住民の移動や活動、交通に関するデータをウェブを活用して集めるものであります。調査内容につきましては、住民の、ある一日について、「移動」の実態に加え、「都市活動調査」として、全国に先駆けて、在宅ワークやネットショッピングなど、移動を伴わない「活動」の実態を調査するものであります。調査は、約23、000世帯を対象に令和4年9月下旬から11月下旬にかけて実施し、調査結果につきましては、今後の都市計画、交通、防災、環境、福祉など将来のまちづくりに向けた基礎資料として活用してまいりますので、ご協力をお願いいたします。

 次に、「『いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会』の開催概要について」でありますが、「いちご一会とちぎ国体」を10月1日から11日、「いちご一会とちぎ大会」を10月29日から31日までの日程で開催し、栃木県では、42年ぶりの開催となり、本市では、県内最多の14競技を実施いたします。開催に当たりましては、安全・安心な大会運営を目指し、新型コロナウイルス感染症対策を徹底するとともに、スポーツの楽しさを市内外の皆様に幅広く発信するために、ライブ配信に加え、国体初の取組として、競技会当日の写真をホームページにタイムリーに掲載してまいります。また、本市を訪れる選手や大会関係者、観客の皆様に本市の魅力を発信するため、本市ならではの観光・グルメ情報を掲載した「観戦・観光ガイドブック」を発行するとともに、国体初の取組として、ガイドブックに掲載する土産品情報に通販システムを導入してまいります。さらに、観光事業者と連携し「国体グリーン」をテーマに来訪者を歓迎するとともに、本市ゆかりの銘菓や地域団体による郷土料理等を堪能していただくなど、「本市に来てよかった、また来たい」と思っていただけるよう、オール宇都宮で、大会を盛り上げてまいります。

 次に、「美術館のリニューアルオープンについて」でありますが、美術館につきましては、空調等の設備改修工事のため、昨年夏より、休館しておりましたが、快適な鑑賞環境を整えて、9月25日より、リニューアルオープンすることとなりました。また、今回のリニューアルオープンに合わせまして、開館25周年を記念し、これまで収集したコレクション作品を「時間」をテーマとして読み解き、本市美術館の魅力を紹介する企画展「これらの時間についての夢 展」を開催いたします。さらに、ミュージアムショップとレストランもリニューアルいたしましたので、皆様のご来館をお待ちしております。なお、リニューアルオープンの前日、9月24日には、記者の皆様への内覧会を開催いたしますので、ぜひ、足をお運びください。

 次に、「風水害時の『車両退避場所』の拡充について」でありますが、これは、台風などの風水害時に、市民の財産である車両を水没による被害から守るため、民間事業者などの駐車場を活用し、「車両退避場所」として開放する取組であり、この度、新たに、民間事業者3者と協定を締結し、約2、000台分を拡充したところであります。「車両退避場所」につきましては、避難情報を発令する際に、避難の対象となる河川ごとに、「避難所」と同時に開設し、市の登録制防災メールやホームページなどでお知らせしてまいります。市が避難情報を発令した場合には、速やかな避難をお願いするとともに、「車両退避場所」を活用ください。

 これをもちまして、本日の発表を終了いたします。

資料

質疑事項

庁議等案件

「宇都宮市南消防署整備基本計画」について

記者 現在の南消防署はいつ建設され、どこに問題があって建て替えるのか、脱炭素化の推進の具体的な取組について伺う。また、現消防署の面積と今後の跡地活用について伺う。
市長 使用開始から41年たっており、建物自体が古く、使いにくさもあります。また、合併に伴い職員数が増加していること、消防車両が大型化していること、救急需要の増加等にも十分に対応しなくてはなりません。また、バリアフリー化や女性消防職員に対する配慮もしていかなければならないという問題点がございました。
消防局次長 脱炭素化に向けた、具体的な取組といたしましては、創エネルギー・省エネルギー・蓄エネルギーの積極的な導入検討を行ってまいります。創エネルギーにつきましては太陽光発電等、省エネルギーにつきましては窓の断熱性の向上、蓄エネルギーにつきましては蓄電池設備等でございます。現在の南消防署は、昭和56年に建築し建築面積が734平方メートル、延べ面積が1、258平方メートルで、敷地面積が2、341平方メートルとなっております。跡地活用につきましては、今後検討してまいります。

障がい者手帳アプリによる市有施設使用料等の免除手続について

記者 「ミライロID」を導入している県内の市町村について伺う。
障がい福祉課長 県内の市・町では本市が初になります。全国の自治体ですと、都道府県を含めて160の自治体が導入しており、都道府県10、政令指定都市11、中核市19であります。

原油価格・物価高騰等に対する支援について

記者 給食費支援につきまして、財源はどこから捻出されるのか、保護者が何かする必要はないのか伺う。
市長 保護者が何かする必要はありません。
保育課長 財源につきまして、私立の保育所などについては、事業費の2分の1は県の財源を活用し、残りは市の財源となります。
学校健康課長 市立の保育所・小中学校については、事業費の全額が市の財源となります。

LRT開業に向けた市民協働の取組の実施について

記者 地域と協働で作成した個性化シートとはどういった内容で、どのようなものを想定したのかを伺う。
協働広報室長 個性化シートは、停留場のガラスの壁面に貼るシートで、停留場を降りた際に、その近辺にどういったものがあるか、地域の自慢のようなものがデザインされているものです。現在、地域の皆様とデザインを作成しているところであり、停留場ごとに、その地域の特色を表すものになるシートであります。
市長 例えば、清原地区ですと、地元の方々やまちづくり協議会、自治会の方々が、自分たちの地域の自慢である飛山城址跡公園をぜひ知ってもらいたい、来てもらいたいという思いから、飛山城をデザインしたいという意向をいただいており、地域によって、このように自主的にデザインしていただけるシートであります。
記者 募集するのは、個性化シートに法人の名称が入るものか伺う。
協働広報室長 シートを掲出する費用について、寄付いただく企業を募集するもので、シートの一部に法人名が入ります。
記者 今回のネーミングライツやベンチドネーションの募集で、期待される効果等はどのように考えているか伺う。
市長 19か所に停留場ができるが、各停留場周辺でそれぞれのまちづくりが進むことが、波及効果になると思います。また個人のベンチドネーションによって、自分の夢に繋がり、大きな事業に一緒に携わってきたという気持ちも醸成されると思います。特にお子さんには、宇都宮の未来を考えて、自分たちが大人になった時にどんなまちになっていくことが良いのかなどを考えるきっかけに繋がっていけばと思っています。

「都市活動調査」の実施について

記者 LRTの西側整備の判断材料となるのか伺う。また、LRTを西側に延伸した場合、利用するかなどを調査で聞いてはどうかについて伺う。
都市計画課長 平成26年に生活行動実態調査を行い、それ以降、本市ではNCCの取組を進めてまいりました。今回の調査の目的は、前回調査から8年が経過し、移動実態がどのように変化したかを把握することと、来年度、新たな装置が入ることから、今年が都市構造の変化する最終年ということで実施するものです。さらには、今までの移動だけではなく、在宅ワークやネットショッピング、リモートワークなどを行っているかを、今後の政策に反映するために、全国に先駆けて調査するものです。今回の調査に関しましては、パーソントリップ調査ということで、まず移動の実態を知るというのが大前提であるため、今後そういった推測・推計をする場合には、今回の調査結果を活用できると考えております。
記者 全国に先駆けて実施しているとは、どのようなことなのかについて伺う。
都市計画課長 これまでは「移動」に関しては「目的に対する移動」という調査しかなく、また、全国でも平成30年の東京パーソンや、令和2年の全国パーソンにおいて「在宅勤務をしたかしないか」という程度の「活動」に関する調査でした。今回、本市で行う調査では、具体的な活動を設定し、「ネットショッピング」や「育児・介護」、「リモートワーク」などの細かい活動を調査するのは全国初だと考えております。

「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」の開催概要について

記者 今月から、一部の競技で観覧の事前申込が始まっているが、申し込み状況につて伺う。
市長 8月17日16時の時点で、競泳につきましては抽選となる見込みです。また、体操についてはまだ席に余裕がある状況です。事前申込の結果、募集定員に満たない場合は、当日受付による入場について、ホームページ上でお知らせしてまいりたいと思います。
記者 開催地の市長としての意気込みを伺う。また、新型コロナウイルスの感染が収まらない状況での国体の開催について、市長として国や県への要望や、市民に対してのメッセージをお願いする。
市長 昭和55年以来の42年ぶりとなる2巡目の大会となります。知事が誘致し、開催できるということは、我々県民にとっては本当に嬉しいことだと思います。昭和55年は大成功でありましたので、その後を受けた2巡目の国体を、我々、今を生きる県民がしっかりと開催し、おもてなしの心を持って、全国から来られる方々に、また栃木県に来ていただけるリピーターになっていただけるような、良い大会にしていかなければならないと思います。市としては、事務局だけでなく、全庁を挙げて、また市民の皆様のご協力もいただいて、全国の皆さんの心に残る素晴らしい大会にするとともに、宇都宮のPRをしっかりとしてまいりたいと思います。鹿児島県や三重県のように、コロナによって、延期や中止にせざるを得なかった自治体もありますが、感染拡大防止に各市町が努力すると思いますので、国においてもしっかりと対応をしていただきたいと思います。県に対しましては、今まで積み重ねてきた努力が無にならないように最後まで詰め甘くなく対応できるように、連携をとってまいりたいと思います。市民の皆さんには、ぜひ全国から来ていただいた方に温かいおもてなしをしていただいて、リピーターになっていただけるような、そういう工夫をしていただければと思います。まずは国体があるということ、盛り上げることができれば、そのようなおもてなしに参加をしていただくことを市民の皆様にはお願いしたいと思っています。

庁議等案件以外

宮まつりの中止について

記者 宮まつり中止の判断の時期と、飲食店に対する補償などについて伺う。
市長 ふるさと宮まつり開催委員会の運営委員会において、委員1人1人に開催の可否について意見を伺い、中止の判断をされました。その判断については尊重したいと思っています。また、開催中止の判断を早くできなかったのかというご意見もありますが、当日中止という判断もありえた中では、やむを得なかったのではないかと思います。来年に向けて、来年こそは盛大にできるように、そしてみんなで祭りを楽しめるような、そういう環境作りに市としては力を入れてまいりたいと思います。

LRT西側延伸について

記者 LRTの西側延伸の整備に対して、重視していくべき点、精査していかなければならない今後の課題等について伺う。
市長 まずは駅東側に関しましては、何よりも大切な安全安心に工事を進めて開業を迎えることや、利用の仕方を徹底してお知らせをしていかなければならないと思っています。西側も共通ですが、公共交通としてLRTを整備するのではなく、NCCやスーパースマートシティといった、まちづくりを意識していただけるように、丁寧に説明していきたいと思います。西側の整備につきましては、まだ明確に精査されてないものでありますので、これから丁寧な説明を行っていきたいと考えています。

ウツノミヤテラスのオープンについて

記者 明日、ウツノミヤテラスがオープンするが、宇都宮市にとって、どのような位置づけであって、どのような効果を期待されているか伺う。
市長 宇都宮市として長年、再整備に向けて力を入れてきた地区であります。一度頓挫した計画であり大変残念な思いが強かったですが、開発に時間を掛けることができたという点では、逆に良かったのではないかと思っております。そして野村不動産をはじめとする、うつのみやシンフォニーの皆様は、素晴らしい力を持ってらっしゃいます。11月のまちびらき以降も、宇都宮のまちづくりに関わっていただけるということでありますので、大変ありがたいことと思っています。11月のまちびらきに先駆けて、ウツノミヤテラスが開業いたしますので、先頭を切って盛り上げていただいて、11月の ニューシティオープンのまちびらきに花を添えていただける形になればありがたいと思っています。そしてこの整備事業が一つの拠点作りとなっていますので、本市東側の新たな拠点として、宇都宮のまちづくりの発展に寄与できるように努力をしてまいりたいと思います。

新型コロナウイルス感染症の全数把握について

記者 新型コロナウイルス感染者の、全数把握の見直しに関して、福田知事は「自治体の判断ではなく全国一律にすすめていくべき」と発言されたが、市長の見解を伺う。
市長 全数把握の見直しは、医療現場では歓迎されているのではないかと思います。入力作業、あるいは紙に記入する作業などの事務が簡略化されるというのは、必ず仕事量の軽減に繋がりますので良いことではないかと思います。都道府県単位でありますので、今後、県と連携をとって、市として対応してまいりたいと思います。また、知事が発言をされたこと、これまさしくそのご指摘の通りだと思います。全国的に、全世界的に流行している感染症でありますので、できる限り全国統一のもので進めていき、特にデータは統一する必要があると思いますので、都道府県ごとではなく、しっかりと基準を国が示して、全国一律に進めていくべきだと思います。

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