定例記者会見令和3年5月

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1027162  更新日 令和6年3月8日

印刷 大きな文字で印刷

(注意)このページは、定例記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。

日時・会場

令和3年5月27日(木曜日)午後1時45分から
宇都宮市役所・特別会議室

発表事項

 それでは、本日開催いたしました庁議の結果について、発表いたします。
 まず、はじめに、「バスの上限運賃制度のサービス開始」についてでありますが、この制度は、より気軽に・便利に市内を移動できる運賃負担軽減策の一つとして、県内で初めて実施するものであります。主なサービス内容といたしましては、「totra(トトラ)」などの交通系ICカードを利用し、午前9時から午後4時までの時間帯に宇都宮市内で乗り降りした場合、1乗車あたりの上限額を400円とするサービスであり、6月30日からサービス開始となります。その効果としては、外出の促進や、それに伴う健康寿命の延伸、観光やイベントの参加促進に伴う、賑わいの創出などにつながるものと期待しております。
 次に、「宇都宮市森林公園再整備方針の策定」についてでありますが、これは、森林公園が自然に親しめる場としてより多くの市民の皆様に利用していただくとともに、自然を活かした体験型観光地として観光客を誘客できるよう、森林公園の魅力向上を図るために策定するものであります。特徴といたしましては、「古賀志山やジャパンカップなどの森林公園が有する資源のフル活用」や、「総合インフォメーション機能の導入などによるおもてなしの充実」などであります。今後は、この方針に基づき、具体的な整備内容や事業手法を検討し、民間活力を最大限に活用しながら再整備に取り組んでまいります。
 次に、「第2次宇都宮市自転車のまち推進計画の策定」についてでありますが、これは、「自転車のまち宇都宮」の更なる推進を図り、誰もが安心して快適に移動できる交通ネットワークの構築など、まちづくりと一体となった自転車施策を総合的に推進するため、策定するものであります。特徴といたしましては、「LRTの開業などに対応した自転車ネットワークの拡充」や、「ジャパンカップなどのサイクルスポーツ、サイクルツーリズムの推進」などであります。今後とも、全国に誇れる「自転車のまち宇都宮」の推進に取り組んでまいります。
 次に、「宇都宮市立地適正化計画防災指針の策定」についてでありますが、これは、立地適正化計画に定めた
居住等の誘導を図る区域における防災性・安全性を高めることにより、居住や都市機能の誘導を促進する指針として、県内で初めて策定するものであります。特徴といたしましては、NCCの形成に向け、誘導区域等における安全性を確保するため、「雨水貯留・浸透機能などを有するグリーンインフラの保全・活用」、「水害ハザードエリアにおける開発抑制」など本市独自の防災まちづくり施策を推進するものであります。今後は、この指針に基づき、便利で暮らしやすく、災害に強いNCCを推進してまいります。
 次に、「宇都宮市総合治水・雨水対策推進計画の策定」についてでありますが、これは、4月に公表した概要をこの度、計画として策定しましたのでご報告いたします。今後は、この計画に基づき、「流す」、「貯める」、「備える」の3つの柱のもと、「河川と下水道の効率的な整備」や「田んぼダムの普及促進」などを着実に推進し、「安全・安心の未来都市」の実現に向け、取り組んでまいります。
  次に、「宇都宮市建築物耐震改修促進計画三期計画の策定」についてありますが、これは、建築物の耐震化を促進し、地震被害の軽減や災害に強いまちづくりを進めるために策定するものであります。特徴といたしましては、災害時に大きい被害が想定されるエリアの建築物等に対し、重点的な周知啓発を図るとともに、安全な空間を確保する耐震シェルターの設置などの命を守る取組を推進するものであります。また、住宅の耐震化やブロック塀の撤去・再築の助成を拡充し、所有者の支援をしてまいりますので是非、ご活用ください。
 次に、「洪水ハザードマップ及び土砂災害ハザードマップの改訂」についてでありますが、栃木県における、
「姿川・田川の上流」と「釜川・武子川」の浸水リスク想定図の公表や土砂災害警戒区域等の見直しを踏まえ、
今回、本市の「洪水ハザードマップ」と「土砂災害ハザードマップ」を改訂いたしました。主な改訂内容といたしまして、新たに追加された、「浸水リスク想定区域」と「土砂災害警戒区域」をハザードマップ上に記載するとともに、優先的に開設する避難所の情報を追加いたしました。今後は、広報紙やホームページで広くお知らせするとともに、対象区域の市民の皆様に対し、地区別説明会を実施するなど、災害時において迅速な避難行動がとれるよう、周知・啓発に取り組んでまいります。
 次に、「大学生によるまちづくり提案2021」についてでありますが、今回で17回目の開催となります本事業は、学生ならではの視点やアイデアをまちづくりに活かしていくことを目的として、市内の大学生などを対象に
まちづくりの提案を募集するものであります。今年の課題は、「スマート×風土うつのみやのデザイン」としまして、本日から6月25日まで、提案を募集しておりますので、多くの学生の皆様からのご応募をお待ちしております。
 次に、「第20回宇都宮市まちなみ景観賞の実施」についてでありますが、本事業は、魅力ある都市景観を創り出している建物や活動を表彰し、市民の皆さまに景観づくりの大切さを理解していただくため、2年に1度、実施しているものであります。賞の内容は、大賞や景観賞、5つの部門賞に加え、今回、新たに、開催20回を記念し、一般投票で人気のあった建物等を「My(マイ)みや景観」部門として表彰いたします。募集期間は、6月1日から8月31日までであり、郵送・Eメールをはじめ、「フェイスブック」や「インスタグラム」からもご応募いただけますので、多くの方々のご応募をお待ちしております。
 次に、「芳賀・宇都宮LRT車両の納入等」についてでありますが、本日、新たなまちのシンボルとなる芳賀・宇都宮LRT車両が、車両基地に納入されました。私も、今朝、現地で立ち合いをしてきたところですが、本日は、3つの車体の荷下ろしと連結作業を行い、明日以降、電気接続や各種点検等を実施する予定です。また、車両の納入を記念して、5月31日の月曜日に、お披露目式を開催し、「車両製造動画の上映」や「車両の内覧」を行います。今後は、沿線関係者をはじめより多くの方が、見て、触れて、乗って、体感できる見学会も予定しておりますので、詳細が決まり次第、お知らせいたします。また、この度、LRTに係る交通ルールを周知するため、1分程度の動画を作製いたしましたので、ご覧ください。
【動画の放映(1分程度)】

 以上をもちまして、庁議案件の発表を終了いたしますが、現在、準備を進めている新型コロナウイルス感染症対策について、ご報告いたします。
 まず、「新型コロナワクチンの市民向け集団接種の実施」について でありますが、本市における、新型コロナワクチンの接種を促進するため、現在実施しているかかりつけ医等での「個別接種」に加え、今回、新たに医療機関の多くが休診となる日曜日に、地区市民センター等の会場において市医師会・薬剤師会などのご協力のもと、「集団接種」を実施いたします。具体的には、 6月27日より9月末まで、17会場におきまして、42回の実施を予定しております。1日当たりの接種可能な人数は、最大960人であり、高齢者の方の受付を7月11日までの期間において10会場分、計2,400人分の予約について、6月7日より開始してまいります。引き続き、
すべての高齢者の方が、速やかに接種が完了できるよう取り組むとともに希望するすべての市民の皆さまが、円滑かつ確実に接種できるよう万全の体制で臨んでまいります。
 次に、「つながりサポート女性支援事業」についてでありますが、これは、新型コロナウイルス感染症の影響により、不安や困難を抱える女性に対し、NPO等と連携した相談体制などの強化を図るものであります。主な内容といたしましては、女性相談所において、生理用品の提供をきっかけに支援につなげる取組や、市民に身近なところで支援を行うNPO等の知見やネットワークによる相談支援を充実してまいります。実施時期については、6月上旬より、まずは女性相談所における事業を先行して実施してまいります。
 次に「応援一時金宇都宮市版」についてでありますが、これは、新型コロナウイルス感染症の影響により、売り上げが減少する事業者を支援する栃木県の「応援一時金」の対象とならない事業者に対して、市独自の一時金を支援するものであります。支給対象は、4月または5月の売上が20%以上、50%未満減少した事業者であり、中小法人に10万円、個人事業者に5万円を上限に支給します。実施時期については、7月上旬以降を予定しております。申請方法などの詳細が決まり次第、随時お知らせいたします。今後、これらの取組についてとりまとめ、補正が必要となる取組につきましては、6月議会に提案するとともに、事業の詳細につきましては、改めて公表いたします。

 これをもちまして、本日の発表を終了いたします。

資料

質疑事項

庁議等案件

バスの上限運賃制度のサービス開始について

記者 現状のバス利用者のうち、400円以上の運賃を支払っている利用者の割合について伺う。
市長 400円以内の利用者が全体の9割であり、400円を超える運賃を支払っている利用者は1割となっています。400円以内ならバスで移動しようという気持ちが働いているのではないかと考え、上限金額を400円に設定いたしました。これにより、例えば、篠井からJR宇都宮駅までは850円掛かりますが、これが400円で行けることになれば、駅や中心市街地に足を運ぼうという方が増えてくると思いますし、健康寿命の延伸にも寄与するものと考えています。逆に、市街地から篠井やろまんちっく村などに行くことによって、それらの地域の活性化にもつながるものと考えています。
記者 運賃軽減サービスを導入することによって発生する、400円を超える運賃の差額は市が補填するのか伺う。
市長 市が負担することになります。
記者 上限運賃制度は通勤・通学などの定期券にも適用されるのか伺う。
市長 この制度はオフピークを対象としており、定期券はすでに割引されているため、適用されません。

「芳賀・宇都宮LRT車両の納入等」について

記者 LRTに係る交通ルールについて周知を進めていくとのことだが、教習所や免許センターなどの協力を得て実施していくのはいつ頃になるか伺う。
協働広報室長 栃木県警察本部とはこれから調整していくところであり、日程等は今後つめていくところです。
市長 LRTが、今まで使用していた道路の上を走るという初めての体験になりますので、市民の皆さんに新しいルールを知っていただく努力は、いろいろな手法を用いて周知していきたいと思っています。オープンハウスや各地区市民センターなど、あらゆる機会を活用して、市民の皆さんに、ただいまご覧いただいた動画を見て、知っていただく対応を、特に開業までは丁寧にしてまいりたいと考えています。
記者 本日、車両が納入されたが、実物を見た感想と、車両が宇都宮に来たことにより、今後どのように事業に活用していくのか伺う。
市長 車両を初めて見た感想ですが、感激し、迫力があり、一生に一度の体験をさせていただいたと感じました。今後、開業に向けて、一つひとつ、いろいろなものが動きだす、また積み重なっていくと思いますが、その中の大きなイベントのひとつであったと思っています。これからも多くの方に理解をしていただくためにも、車両の納入などをひとつの契機として、見て、触れて、試乗などもしていただきたいと思っています。

庁議案件以外

「新型コロナワクチンの市民向け集団接種の実施」について

記者 ワクチン接種が当初計画から拡充できた理由について伺う。
市長 庁内職員の確保と、医師会・歯科医師会・薬剤師会の三師会等の皆様の大変な協力により、接種会場の確保や接種協力病院の拡大などにつながった結果であります。
記者 他の自治体において集団接種と個別接種を開始した際に二重で予約されてしまった事例があるが、二重予約への対応について伺う。
保健予防課主幹 本市では独自の予約システムを運営し、集団接種と個別接種の両方を予約できる機能となっており、すべて一元管理しておりますので、システム上、二重予約は起こらないようになっております。
記者 個別接種と集団接種を同時にスタートできなかった理由について伺う。
市長 接種に関する方針として、まずは個別接種から進めることとしていたためであります。
記者 現時点での高齢者への接種済みの人数と、その割合について伺う。
市長 5月25日、午後5時時点として、65歳以上の高齢者につきましては、対象者132,423人のうち、1回目の接種が済んだ方は約12%の15,943人であります。また、予約の申込実績につきましては、約69%の90,863人であります。
記者 集団接種によって接種が加速すると思うが、国の方針である7月中に全ての高齢者への接種が完了するということで良いか伺う。
市長 予定どおり、7月末までに完了させたいと考えています。
記者 集団接種は6月末から9月末までを予定しているとのことだが、2回目の接種が終了するのが9月末ということで良いか伺う。
保健予防課主幹 集団接種につきましては、高齢者、次の接種順位である基礎疾患を有する方、60歳から64歳の方、それ以外の方への接種を含めた計画であり、9月までのスケジュールを示したものです。
記者 歯科医師も接種を行うのか伺う。
市長 接種は医師等が行います。
記者 高齢者対象の集団接種の予定は7月中旬までとなると思うが、その後、基礎疾患を有する方への接種に入っていくということで良いか伺う。
保健予防課主幹 高齢者につきましては、まずは、6月27日、7月4日、7月11日の3日間に優先的に接種を行うことを考えております。
記者 接種はあくまでも任意であるが、受けなかった方への対応について伺う。
市長 100%の接種が一番良いが、インフルエンザ予防接種でも50%台であるなかで、まずは目標としている75%をクリアできると考えておりますが、なるべく受けていただくように、市ホームページや広報紙だけでなく、そのほかの働きかけ方も考えていかなくてはならないと思っています。
記者 5歳区切りで行うなど、高齢者以外の方への今後の接種体制について伺う。
市長 現状、WEB予約は順調に進んでおりますが、電話予約は難しく、一人当たりの時間がかかっています。そのため、今後につきましても、対象年齢を5歳刻みに行うことやWEBと電話の予約の方法を考えていなくてはならないと考えています。WEB予約については、本庁と4か所の地区市民センターにおいて職員による予約支援を行っていますが、今後、高齢者に比べて対象となる人数が圧倒的に増えてくるため、その点の工夫もして、スムーズにできるようしていきたいと考えています。
記者 市内の感染状況の傾向と分析、市民へ呼び掛けたいことについて伺う。
市長 全国的には増えている中にあって本県の発生件数は少ない方ですが、看過できない状況になっています。大型連休明けから感染者が急増し、未だに連休中の行動に由来する感染者が多数発生しております。10歳未満や高齢者まで、幅広い感染が見られますが、その中でも20代や30代の若年層の増加が目立っています。また、県内では5月17日から5月23日までのN501Y変異株が148件確認され、検査対象となった感染者の検体の70.5%を占めるなど、変異株に置き換わり、主流になりつつあります。変異株が検出された感染者の方は、県外等の感染流行地域での行動歴等がある感染者と市内で接触し、感染を広げてしまう例が多くみられています。こうしたことから、感染拡大を市として食い止めるため、最初に県外等からの持ち込みを防止するとともに、変異株を早期に発見できるよう、3つの施策を展開してまいります。ひとつ目が、事業所内の感染リスクの低減を図るための「ビジネスPCR等検査支援事業」の拡充、次に、やむを得ず感染流行地域に出かけ、感染の疑いのある方や場面に接し、市内に戻ってきた方で検査を希望する方に対して、ドライブスルー方式の「変異株対応臨時PCR検査」を5月26日から5月31日までの期間のうち4日、実施します。また、家族内・職場での感染拡大防止を図るため、注意喚起のチラシを作成し、街頭活動や、大学、小中学校での配布など様々な機会をとらえての周知に取り組んでまいります。変異株が主流になると言いつつも、基本的な感染防止対策は同じであり、市民の皆様には、会話中も必ずマスクをする、食事をするときには食べ物・飲み物を口に入れる以外はなるべくマスクを着用していただくことと、手指消毒を徹底し、うがいをしていただくこと、これらの今までどおりのことを、これからも徹底して行っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
記者 感染者数も増えているところで、保健所の体制も強化していることであるが、このような状況を受けて、さらに体制の強化・拡充などの体制面での変更の予定はあるか伺う。
市長 人海戦術に頼るところは、現行勢力では持続できないため、多少、財政的に費用が掛かっても、惜しみなく人材は活用していきたいと考えています。また、医師等の医療従事者の方への対応についても、医師会と協議を重ねておりますが、現場が疲弊しないように、ワクチン接種が始まったといえども、長丁場であるということを頭に入れて対応をとっていきたいと考えています。変異株につきまして、南アフリカ株かブラジル株かインド株か、そこまでは分からないため、国に依頼することになるが、本市でもスクリーニング検査を行って、変異株かどうかは確認ができるため、変異株の拡大、これ以上の感染の拡大を未然に防いでいきたいと考えています。

「つながりサポート女性支援事業」について

記者 連携するNPO等の団体とは主にどのような団体か、また現時点でいくつの団体とするのか伺う。
市長 NPOの方に関わっていただき、より対応を広げていく、確実なものにしていくため、中心となるNPOの方、また、その周辺の様々な活動をされているNPOの方、特に女性に対する活動が活発な団体にお願いしたいと思っています。
男女共同参画課長 今後、プロポーザルで選定する予定ですので、現時点では特定の団体は決まっておりません。

PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Readerが必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

このページに関するお問い合わせ

総合政策部 広報広聴課 広報グループ(市役所3階)
電話番号:028-632-2028 ファクス:028-637-5151
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。