中央図書館(ちゅうおうとしょかん)音訳(おんやく)・点訳(てんやく)アドバイザー 小池上 惇(こいけがみ あつし)さん
宇都宮市(うつのみやし)には、スポーツや芸術(げいじゅつ)をはじめ様々(さまざま)な分野(ぶんや)で、日本一(にほんいち)になったり日本(にほん)を代表(だいひょう)する活躍(かつやく)をしている人(ひと)がたくさんいます。そんな、輝(かがや)いている「宮(みや)っこ」を紹介(しょうかい)します。
理解(りかい)しあい共(とも)に暮(く)らせる社会(しゃかい)のために
中央図書館(ちゅうおうとしょかん)音訳(おんやく)・点訳(てんやく)アドバイザー 小池上 惇(こいけがみ あつし)さん
他(た)の模範(もはん)となるような、障(しょう)がい者(しゃ)の生涯(しょうがい)を通(つう)じた多様(たよう)な学習(がくしゅう)を支(ささ)える活動(かつどう)の功績(こうせき)をたたえ、贈(おく)られる「障(しょう)がい者(しゃ)の生涯学習支援活動(しょうがいがくしゅうしえんかつどう)」に係(かか)る文部科学大臣表彰(もんぶかがくだいじんひょうしょう)。
昨年(さくねん)12月(がつ)、長年(ながねん)の功績(こうせき)が認(みと)められ、小池上惇(こいけがみあつし)さんが本表彰(ほんひょうしょう)を受賞(じゅしょう)しました。小池上(こいけがみ)さんは、38年間(ねんかん)盲学校(もうがっこう)の教員(きょういん)として教壇(きょうだん)に立(た)ち、その後(ご)、中央図書館(ちゅうおうとしょかん)で音訳(おんやく)・点訳(てんやく)奉仕員(ほうしいん)の音訳(おんやく)・点訳(てんやく)アドバイザーを15年(ねん)に渡(わた)って務(つと)めています。
栄誉(えいよ)ある表彰(ひょうしょう)を受(う)け、小池上(こいけがみ)さんは「自分(じぶん)が本当(ほんとう)に受賞(じゅしょう)しても良(よ)いのかと思(おも)ったが、素直(すなお)にうれしい」とはにかみます。
小池上(こいけがみ)さんが務(つと)める音訳(おんやく)・点訳(てんやく)アドバイザーの主(おも)な活動内容(かつどうないよう)は、ボランティアが作成(さくせい)している音訳(おんやく)・点訳(てんやく)資料(しりょう)のアドバイスです。点字(てんじ)に誤(あやま)りがないか、誰(だれ)にでも分(わ)かりやすい表現(ひょうげん)になっているかを確認(かくにん)し、特(とく)に、図(ず)や写真(しゃしん)の説明(せつめい)などの表現(ひょうげん)に細心(さいしん)の注意(ちゅうい)を払(はら)っています。
音訳(おんやく)や点訳(てんやく)をしたものは、インターネットの電子図書館(でんしとしょかん)にも掲載(けいさい)されます。「自分(じぶん)が携(たずさ)わったものが何回(なんかい)ダウンロードされたか分(わ)かるので、活動(かつどう)の励(はげ)みになる」と、やりがいを語(かた)ります。
また、小池上(こいけがみ)さんは、音訳(おんやく)・点訳(てんやく)アドバイザー以外(いがい)にも、視覚(しかく)障(しょう)がい者(しゃ)への理解(りかい)を深(ふか)めてもらうため、一般(いっぱん)向(む)けに講演(こうえん)をしたり、小中学生(しょうちゅうがくせい)向(む)けの点字体験(てんじたいけん)イベントの手伝(てつだ)いをしたりと、さまざまな活動(かつどう)に精力的(せいりょくてき)に取(と)り組(く)んでいます。
特(とく)に、力(ちから)を入(い)れているのは、中途失明者(ちゅうとしつめいしゃ)のアフターケアやサポートです。中途失明者(ちゅうとしつめいしゃ)は、見(み)えなくなってしまったことにショックを受(う)け、落(お)ち込(こ)んでしまう人(ひと)が多(おお)いといいます。しかし、小池上(こいけがみ)さんは「目(め)の見(み)えないことは大変(たいへん)だと思(おも)うが、訓練(くんれん)によって、できることが少(すこ)しずつ増(ふ)えていけば豊(ゆた)かな生活(せいかつ)ができるのではないか」と語(かた)ります。視覚(しかく)障(しょう)がい者(しゃ)のリハビリテーションには、主(おも)に、歩行(ほこう)・コミュニケーション・日常生活動作(にちじょうせいかつどうさ)の訓練(くんれん)があり、それぞれのサポートにも尽力(じんりょく)しています。
「もし街(まち)なかで困(こま)っている障(しょう)がい者(しゃ)を見掛(みか)けたら、一歩(いっぽ)踏(ふ)み出(だ)して、お手伝(てつだ)いしましょうかなど、声(こえ)を掛(か)けてほしい。ゆっくり歩(ある)いていたとしても、急(いそ)がせたりしないで、見守(みまも)ってほしい」と理解(りかい)を呼(よ)びかける小池上(こいけがみ)さん。
全(すべ)ての人(ひと)が理解(りかい)し合(あ)い、共(とも)に暮(く)らせる社会(しゃかい)のために、これからも全力(ぜんりょく)を尽(つ)くします。
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