厚地 康雄さん

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ページID1032107  更新日 令和6年3月8日

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宇都宮市には、スポーツや芸術をはじめ様々な分野で、日本一になったり日本を代表する活躍をしている人がたくさんいます。そんな、輝いている「宮っこ」を紹介します。

宇都宮エスペール賞受賞 バレエダンサーで長年活躍

厚地 康雄さん

写真:宇都宮エスペール賞表彰式

 芸術の創造活動が特に顕著で、今後の活躍が期待できる芸術家を育成・支援し、本市の芸術文化の振興を図ることを目的に贈られる宇都宮エスペール賞。
 16回目となる今回は、バレエダンサーの厚地康雄さんが受賞し、「宇都宮市で生まれ育ち、17歳の時から海外で活動をしてきた。昨年帰国したタイミングで、このような賞を受賞することができて、とても縁を感じている」と受賞した喜びを語りました。
厚地さんがバレエを始めたのは5歳の時。先にバレエスクールに通っていた妹の送迎に付いていくなかで、興味が湧いたのがきっかけでした。
 15歳頃に男性らしい大胆で力強い演技に憧れて、より一層バレエにのめり込み、家族の理解を得て17歳でイギリスへ留学。20歳の時にイギリスのバーミンガムロイヤルバレエ団に入団。度重なるけがや、ダンサーの階級がなかなか昇格できないなどの苦労もありましたが、周囲の仲間たちと共に乗り越え、2018年に、バーミンガムロイヤルバレエ団の日本人男性として初のプリンシパルに昇格しました。
 長年活躍し続けることができる理由を、「自己表現をすることが好き。また、自分と同じくプリンシパルを務める妻や、バレエ団の友人たちと一緒に歩み続けることが楽しかった。苦労もあったが、力に変えることができたから、今の自分がある」と振り返ります。
 バレエの魅力は「言葉がない中で、演技や動きでストーリーを観客に伝える難しさ」と語る厚地さん。演技をする際は「分かりやすくシンプルにすること。動きすぎたりせず、間を楽しむこと」を心掛けています。
 「日本で踊りたい。イギリスでの経験を日本に伝え、日本のバレエ界のレベルの底上げを図りたい。そして、バレエをより普及させたい」との思いから昨年から活動の拠点を日本に移した厚地さん。今後は自身の経験から得た人脈を生かし、海外から一流のバレエダンサーを招くなど、公演やワークショップを開催しながら後進の育成に励みます。
 「日本が世界のレベルに達するには何十年もかかる」と日本バレエ界の現状を語る厚地さん。バレエ界発展の足掛かりとなるため、後進の目標として踊り続けます。

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