県央(けんおう)宇都宮(うつのみや)ボーイズ
宇都宮市(うつのみやし)には、スポーツや芸術(げいじゅつ)をはじめ様々(さまざま)な分野(ぶんや)で、日本一(にほんいち)になったり日本(にほん)を代表(だいひょう)する活躍(かつやく)をしている人(ひと)がたくさんいます。そんな、輝(かがや)いている「宮(みや)っこ」を紹介(しょうかい)します。
仲間(なかま)との絆(きずな)を武器(ぶき)につかみ取(と)った県勢(けんぜい)初(はつ)の全国(ぜんこく)制覇(せいは)
県央(けんおう)宇都宮(うつのみや)ボーイズ
今年(ことし)3月がつ、東京都(とうきょうと)で開催(かいさい)され、全国(ぜんこく)から42チームが参加(さんか)した第(だい)51回(かい)日本少年野球春季全国大会(にほんしょうねんやきゅうしゅんきぜんこくたいかい)。昨年度(さくねんど)の同大会(どうたいかい)は新型(しんがた)コロナウイルス感染症(かんせんしょう)拡大(かくだい)の影響(えいきょう)で中止(ちゅうし)となりましたが、今年度(こんねんど)は5日(にち)連続(れんぞく)で試合(しあい)をする過密(かみつ)な日程(にってい)での開催(かいさい)となりました。このような厳(きび)しい条件(じょうけん)の中(なか)、県央(けんおう)宇都宮(うつのみや)ボーイズは、県予選(けんよせん)で優勝(ゆうしょう)、勢(いきお)いそのままに県勢初(けんぜいはつ)となる全国制覇(ぜんこくせいは)を果(は)たしました。
決勝戦(けっしょうせん)の相手(あいて)は、よく練習(れんしゅう)試合(しあい)をする北関東(きたかんとう)チーム。知(し)っている相手(あいて)だからこそ、いつも通(どお)りの試合(しあい)をすることをチームで共有(きょうゆう)し戦(たたか)いに挑(いど)みました。試合(しあい)は序盤(じょばん)からお互(たが)い1歩(いっぽ)も引(ひ)かぬ展開(てんかい)。先制(せんせい)し、2回(かい)には逆転(ぎゃくてん)を許(ゆる)したものの「流(なが)れを取(と)り返(かえ)そう。まずは1点(てん)取(と)りにいこう」と選手(せんしゅ)同士(どうし)で鼓舞(こぶ)。チャンスを逃(のが)さず、攻撃(こうげき)の流(なが)れを取(と)り戻(もど)すと、3回(かい)に2点(てん)をもぎとり、見事(みごと)再逆転(さいぎゃくてん)。その後(ご)は、堅実(けんじつ)な守備(しゅび)でスコアボードに0を並(なら)べ、悲願(ひがん)の初優勝(はつゆうしょう)を勝(か)ち取(と)りました。
チーム一丸(いちがん)となってつかみ取(と)った優勝(ゆうしょう)に、キャプテンの加藤(かとう)さんは「先輩(せんぱい)たちの悔(く)しさを晴(は)らすことができて、とても嬉(うれ)しかった」と白(しろ)い歯(は)をのぞかせます。また、入江(いりえ)さんは「堅(かた)い守備(しゅび)が持(も)ち味(あじ)。守(まも)りから攻撃(こうげき)の流(なが)れを作(つくる)ることができた」と振(ふ)り返(かえ)ります。
チームの強(つよ)みは、一人(ひとり)ひとりの考(かんが)えを集結(しゅうけつ)させ、全員(ぜんいん)で戦(たたか)う野球(やきゅう)。練習(れんしゅう)の前(まえ)には、前回(ぜんかい)の練習(れんしゅう)の反省(はんせい)を踏(ふ)まえ、日(ひ)ごとに目標(もくひょう)を設定(せってい)し、全員(ぜんいん)で目標(もくひょう)が達成(たっせい)できるよう、互(たが)いに声(こえ)を掛(か)け合(あ)います。小宅(おやけ)さんは「野球(やきゅう)はチームで戦(たたか)うスポーツ。仲間(なかま)とのつながりを大切(たいせつ)に、練習(れんしゅう)に取(と)り組(く)んでいる」と仲間(なかま)へ大(おお)きな信頼(しんらい)を寄(よ)せます。また、監督(かんとく)の影山(かげやま)さんは「キャプテンを中心(ちゅうしん)に自分(じぶん)たちで良(よ)い練習(れんしゅう)環境(かんきょう)を作(つく)り、全員(ぜんいん)で高(たか)め合(あ)いながら切磋琢磨(せっさたくま)している」と力強(ちからづよ)く話(はな)します。
「野球(やくきゅう)を続(つづ)ける限(かぎ)り努力(どりょく)し続(つづ)けなければならない」と妥協(だきょう)を許(ゆる)さない小宅(おやけ)さん。時間(じかん)を大切(たいせつ)にという監督(かんとく)の言葉(ことば)を忘(わす)れず、プロ野球(やきゅう)選手(せんしゅ)という目標(もくひょう)に向(む)けて、憧(あこが)れの選手(せんしゅ)の動画(どうが)で日々(ひび)研究(けんきゅう)を重(かさ)ねます。また、仲間(なかま)からの信頼(しんらい)が厚(あつ)い加藤(かとう)さんは「これまで学(まな)んだ野球(やきゅう)を、分(わ)かりやすく伝(つた)えられる指導者(しどうしゃ)になりたい」と話(はな)し、プロ野球(やきゅう)選手(せんしゅ)という目標(もくひょう)の先(さき)をも見据(みす)えます。
次(つぎ)の目標(もくひょう)は夏(なつ)の大会(たいかい)での連覇(れんぱ)。白球(はっきゅう)の先(さき)にある夢(ゆめ)を追(お)いかけ、仲間(なかま)と共(とも)に高(たか)みを目指(めざ)します。
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