県立宇都宮女子高等学校3年 芳賀 奈月さん

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ページID1026735  更新日 令和6年3月8日

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宇都宮市には、スポーツや芸術をはじめ様々な分野で、日本一になったり日本を代表する活躍をしている人がたくさんいます。そんな、輝いている「宮っこ」を紹介します。

瀧の一生から学んだ努力の価値

県立宇都宮女子高等学校3年 芳賀 奈月さん

表彰状を持つ芳賀さんの写真

 毎年、小学生から高校生まで、全国の児童・生徒が参加する「青少年読書感想文全国コンクール」。
 数多く応募される作品の審査は、まず、各学校で行われ、小学校低・中・高学年、中学校、高等学校の区分ごとに市区町村コンクール、都道府県コンクールと段階的に進んでいきます。都道府県コンクールで各区分2点にまで絞られた作品は、全国コンクールで審査されます。
 このような厳しい審査が行われる中、見事、高等学校の部で、芳賀奈月さんが最優秀賞となる内閣総理大臣賞を受賞しました。
 芳賀さんは「自分が内閣総理大臣賞を受賞したと聞いたとき、どれほどすごい賞なのか分からず、実感が湧かなかった。家に帰って家族に話すと、母がものすごく喜んでくれた。その様子を見て、ようやく嬉しさが込み上げてきた」と笑みがこぼれます。
 芳賀さんが選んだ本は、音楽家、瀧廉太郎の一生を描いた「廉太郎ノオト」。「表紙がきれいだったのと、音楽の授業で習って瀧廉太郎を知っていたので、興味が湧いた」と手に取ったきっかけを振り返ります。
 「一番印象に残ったのは、瀧が亡くなるシーン。瀧は、生前、音楽家として成功しないまま、若くして亡くなってしまう。自分の人生は無意味だったと嘆き、一生を終えた。後の世代にも語り継がれるような偉大な人でも、そんなことを思うんだとショックを受けた」と率直な気持ちを語ります。
 しかし、「潰えたと思った夢を、後世の人が引き継いでくれることもある。努力したことが後に実っていく。どんな努力も無駄にはならないと前向きに捉えられた」と心動かされた瞬間を思い返します。
 普段の読書については「あまりたくさん本を読む方ではなかったが、昨年の自粛期間からは、よく読むようになった」とはにかむ芳賀さん。「読書感想文などの作文を書くのも、今までは苦手意識があった。でも、今回の賞を受けて、自信が付いた」と晴れやかな表情です。
 また、将来は、「医療関係に進みたい。祖父や父のような医師に憧れる。そのために、今は、来年の大学受験に向け、勉強に力を入れたい」と真剣な面持ちです。
 瀧の人生に触れ、努力の価値を見出した芳賀さんは、これからの夢に向かって突き進んでいきます。

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