藤原 彩人さん

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ページID1026923  更新日 令和6年3月8日

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宇都宮市には、スポーツや芸術をはじめ様々な分野で、日本一になったり日本を代表する活躍をしている人がたくさんいます。そんな、輝いている「宮っこ」を紹介します。

宇都宮エスペール賞受賞 陶で内と外の二面性を表現

藤原 彩人さん

藤原さんの写真

 芸術の創造活動が特に顕著で、今後の活躍が期待できる芸術家を育成・支援し、本市の芸術文化の振興を図ることを目的に贈られる宇都宮エスペール賞。
 2年ごとに、絵画や彫刻などのギャラリー部門と、音楽や演劇などのホール部門の2部門を交互に実施し、受賞者を選定しています。
 第15回となる今回は、ギャラリー部門の募集が行われ、彫刻家の藤原彩人さんが、見事、本賞を受賞しました。 藤原さんは「素直にうれしい。芸術家には派手なイメージがあるかもしれないが、実際はアトリエの中で、日々、作品と向き合っている。作家や作品が世に出るために、このようなサポートは、本当にありがたい」と喜びを噛みしめます。
 藤原さんが美術に興味を持ったのは、スイスの彫刻家、アルベルト・ジャコメッティの画集を見た時。「恐怖にも似た初めて抱く気持ちだった。大学に行って美術を学んだら、これが何か分かるかと思ったが、分からないまま、ここまで来てしまった」とはにかみます。 藤原さんが主に制作しているのは、人体彫刻。益子町で育った藤原さんに馴染みの深い「陶」を使います。「陶器は器として、内と外の二面性を持っている。人も目に見えるかたちと目に見えない精神の関係性で成り立っている。そのようなさまざまな関係性を表現する」と語ります。
 日ごろ、着想を得るのは「日常の観察。面白いから作るのではなく、それらのイメージが積み重なり、あふれると、それを記録するように創作をする」と生き生きとした表情です。また、作品を1つ作り上げるには、半年ほどかかりますが、「創作は自分の都合だけではなく、作品の側にも都合がある。だから今作らないといけないということもある」と作家と作品の関係を語ります。
 美術の魅力は「流行りではなく、時代が変わっても、必要な時にその根源が発動すること。メッセージはいつまでも変わらない」と真剣な面持ちです。
 「今後は、展覧会などで、市の文化活動により一層貢献したい」と抱負を語る藤原さん。これから3年以内に、宇都宮美術館で個展を開催することも決まっています。
 作品と真剣に向き合う藤原さんは、これからも、作品を通して「不変のメッセージ」を伝えていきます。

藤原さんの作品の写真

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