帝京大学(ていきょうだいがく)理工学部(りこうがくぶ)情報電子工学科(じょうほうでんしこうがくか)蓮田研究室(はすだけんきゅうしつ)
宇都宮市(うつのみやし)には、スポーツや芸術(げいじゅつ)をはじめ様々(さまざま)な分野(ぶんや)で、日本一(にほんいち)になったり日本(にほん)を代表(だいひょう)する活躍(かつやく)をしている人(ひと)がたくさんいます。そんな、輝(かがや)いている「宮(みや)っこ」を紹介(しょうかい)します。
人々(ひとびと)の暮(く)らしを豊(ゆた)かに 世界(せかい)に誇(ほこ)れる発明(はつめい)を
帝京大学(ていきょうだいがく) 蓮田(はすだ) 裕一(ゆういち)さん、飯田(いいだ) 雅裕(まさひろ)さん、濱崎(はまさき) 圭亮(けいすけ)さん、シャヒル・ビン・アブドゥルさん
昨年(さくねん)2月(がつ)に審査(しんさ)結果(けっか)が発表(はっぴょう)された、日本産業技術教育学会(にほんさんぎょうぎじゅつきょういくがっかい)主催(しゅさい)の第(だい)14回(かい)発明(はつめい)・工夫(くふう)コンテストで、帝京大学(ていきょうだいがく)の飯田(いいだ)雅裕(まさひろ)さん、濱崎(はまさき)圭亮(けいすけ)さん、シャヒル・ビン・アブドゥルさんのチームが最上位(さいじょうい)である学会長賞(がっかいちょうしょう)を受賞(じゅしょう)しました。さらに、今年(ことし)の4月(がつ)に行(おこな)われた第(だい)12回(かい)国際(こくさい)イノベーションコンテスト国内(こくない)予選(よせん)では、改良(かいりょう)を加(くわ)えた同作品(どうさくひん)で世界大会(せかいたいかい)日本代表(にほんだいひょう)に選抜(せんばつ)されました。
この受賞(じゅしょう)に飯田(いいだ)さんは「今(いま)までの努力(どりょく)が報(むく)われ、素直(すなお)に嬉(うれ)しかった」と振(ふ)り返(かえ)ります。また、プレゼンターを務(つと)めた濱崎(はまさき)さんは「コンテストに向(む)けて徹底的(てっていてき)に準備(じゅんび)をしたので、自信(じしん)を持(も)って発表(はっぴょう)できた」と安堵(あんど)の表情(ひょうじょう)です。
チームは、2011年(ねん)の東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)で、小売店(こうりてん)などの瓶(びん)が落下(らっか)し危険(きけん)な状況(じょうきょう)であったことや、これらの復旧(ふっきゅう)が出来(でき)ず、生活物資(せいかつぶっし)の流通(りゅうつう)が滞(とどこお)ってしまったことを改善(かいぜん)したいと研究(けんきゅう)を開始(かいし)。緊急地震速報(きんきゅうじしんそくほう)と、陳列棚(ちんれつだな)に設置(せっち)したネットやバーを連動(れんどう)させ、商品(しょうひん)の落下(らっか)や破損(はそん)を防(ふせ)ぐシステムを生(う)み出(だ)しました。地震(じしん)が少(すく)ないマレーシアからの留学生(りゅうがくせい)、シャヒルさんは「日本(にほん)で初(はじ)めて経験(けいけん)し、恐怖(きょうふ)を感(かん)じた大(おお)きな揺(ゆ)れに、とても役立(やくだ)つと思(おも)う」と自信(じしん)を持(も)って話(はな)します。
新型(しんがた)コロナウイルス感染症(かんせんしょう)の影響(えいきょう)で集(あつ)まることが難(むずか)しい中(なか)でも、オンラインで話(はな)し合(あ)いを重(かさ)ねるなど、歩(あゆ)みを止(と)めなかった3人(にん)は、2年(ねん)もの間(あいだ)さまざまな材料(ざいりょう)を使(つか)って試行錯誤(しこうさくご)を繰(く)り返(かえ)しました。その結果(けっか)、研究(けんきゅう)開始(かいし)から装置(そうち)のサイズは10分(ぶん)の1となり、非常(ひじょう)に精度(せいど)が高(たか)く実用性(じつようせい)に優(すぐ)れた作品(さくひん)へと成長(せいちょう)させることができました。
3人(にん)の研究(けんきゅう)を指導(しどう)する教授(きょうじゅ)の蓮田(はすだ)裕一(ゆういち)さんは「人(ひと)の命(いのち)を守(まも)り、生活(せいかつ)を豊(ゆた)かにするシステムをつくること」と研究室(けんきゅうしつ)の理念(りねん)を語(かた)ります。日本(にほん)だけでなく、世界(せかい)の人々(ひとびと)を守(まも)るシステムを構築(こうちく)するため、まずは、11月(がつ)に予定(よてい)されている世界大会(せかいたいかい)での受賞(じゅしょう)を目指(めざ)し、検証実験(けんしょうじっけん)に力(ちから)を入(い)れ、研究(けんきゅう)を深(ふか)めます。
さらに今後(こんご)の目標(もくひょう)として濱崎(はまさき)さんは「今(いま)のシステムを応用(おうよう)して、人(ひと)を助(たす)けられる作品(さくひん)を作(つく)りたい」と話(はな)します。また、シャヒルさんは「システムの研究(けんきゅう)を続(つづ)け、マレーシアでの災害対策(さいがいたいさく)にも役立(やくだ)てたい」と目(め)を輝(かがや)かせます。
研究(けんきゅう)に終(お)わりはなく、学(まな)びを進(すす)める度(たび)に新(あたら)しい課題(かだい)を見(み)つける3人(にん)。今日(きょう)も世界中(せかいじゅう)の人々(ひとびと)を守(まも)る発明(はつめい)を目指(めざ)し突(つ)き進(すす)みます。
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